就労移行支援を使っても無駄だと思う。
意味がない支援なのかな?
困るから本当のことが知りたい。
こんな悩みを解決します。
就労移行支援を使っても「意味がない」「無駄」だという意見もあると思いますし、そういった情報もでています。
もしサービスを利用しているのなら辞めようか迷うと思いますし、これから利用を考えて慎重に情報収集をしようと心構えが変わる方もいると思います。
ネガティブな情報ばかりにさらされると、
こんな気持ちになることも分かりますが、信頼できる情報でしょうか??
この記事では就労移行支援サービスが無駄な支援なのか、現場経験を通じて得た知見を筆者が自ら書いていきます。
正直、いいことばかりではありません。
少しでも参考にして頂けると幸いです。
現状を伝えて終わるのではなく、最後に解決するための行動方法を載せていますので、合わせて参考にして頂けると、この記事から得られる満足度も高くなると思います。
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
業界経験をもとにしながら「無駄」「意味がない」「合わない」と言われている理由に繋がる内容を解説していきます。
最後までお読み頂き、疑問を解決する情報が見つかれば幸いです。
就労移行支援は無駄な支援なのか?現場経験を盛り込んで解説
「無駄な支援」と思われている方が、共通して思ってしまいがちな内容を解説します。
就労移行支援はレベルが低すぎる
理由:素人が提供できるプログラムばかり
特別な訓練かと思いきや書店の本があるだけ
就労移行支援事業所には利用者も分からない独自の教材があるかと思いきや、パソコンの訓練本は全て書店で手にはいるものばかりが並んでいた。
コミュニケーションスキルのテキストも、一般的な書店で販売されている本に沿って展開されているだけ。
こういった現実を知ってしまうと特別感はより薄くなります。
少し考えて汎化させる(適応させる)能力がある利用者であれば、自分で調べて実行することが可能だからです。
就労移行支援は不信感しかない
理由:事前説明と違う支援内容が展開されている
見学時の説明とやっていることが大きく異なる
イメージの違いは少なからずあると思いますが、あからさまに見学時の説明と表記が違う内容が展開されていると不信感に繋がります。
かならず違いの理由を聞き、プログラムの意図まで確認をしていきましょう。
就労移行支援は就職できないクズの集まり
理由:就労が継続しない、または福祉施設への就職ばかり
卒業しても失敗して出戻りをしている
就職が決まって就労移行支援事業所を卒業することになっても、以下の理由で退職となってしまい、出戻りするケースがあります。
など、卒業したにも関わらず1ヶ月~3ヶ月で辞めてしまい再通所ということもあります。
これが繰り返されると、就労移行支援サービスでは「就職ができない」「支援が良くない」というイメージになってしまいます。
卒業後の進路がA型やB型など福祉施設ばかり
就労移行支援は企業就労が目標にも関わらず、卒業後の進路が就労継続支援A型やB型ばかりといった福祉施設での就労となってしまうところもあります。
企業就労ができなければ、無駄に利用期間を使ってしまいます。
福祉施設への就職では就労実績にはなりませんので「就職ができていない」という評価となります。
就労移行支援は最悪のサービス
理由:職員の対応が悪い
職員が偉そうな態度でいる
職員が利用者と同じ目線ではなく、上から関わると利用者は不快になりますしクレームにも発展してしまいます。
しかし、指導しなければならないケースもありますので、その都度によって立ち位置を変えていく柔軟な接し方が大切と言えます。
就労移行支援のスタッフが嫌いで仕方ないです
理由:受け止めてくれない、認めてくれない
何でも否定ばかりで話を聞いてくれない
進路や面接の相談をすると何も聞いてくれない職員がいます。
など、関係構築をするどころか、嫌い・合わないという内容に発展してしまうこともあります。
スタッフが嫌いになると通所したくないという気持ちにも繋がってしまいます。
就労移行支援は厳しいから嫌だ
理由:支援カリキュラムがあわない
訓練プログラムが難しすぎる
カリキュラムを組んで貰って必要な訓練プログラムに参加していても、難易度が高すぎるケースがあります。
など、苦手なことばかりでは嫌気がさしてしまいます。
得意なことを伸ばしたり、新しい発見が得られるような工夫も必要です。
就労移行支援の実態を⑤つ解説
私が職員だから分かる内容を解説していきます。
就労移行支援にいじめはあるのか?
結論:事業所の環境によってはあり得る
詳細はこちらの過去記事からご確認下さい。
➤ 【利用者向け】就労移行支援事業所で「いじめ」はあるのか?
就労移行支援で就職できなかったら?
結論:就労継続支援や就業生活支援センターに繋ぐ
福祉の力を借りるか自力か
就労継続支援A型・B型は福祉施設で工賃を得ながら働くことを意味します。
- A型:雇用契約あり・最賃保証あり
- B型:雇用契約なし・最賃以下
職員の支援はありますが、就労移行支援のような専門性はありません。
就業・生活支援センターは登録をして支援を受ける総合窓口です。
ハローワークのような公的機関ですが、福祉サービスのような支援はありません。
自治体にもよりますが、登録者が多すぎるため手が回らないところもあります。
基本的には「自分でどうにかする」というスタンスになってしまいます。
就労移行支援は金儲け目的でやっているのか?
結論:
- 運営法人によっては金儲け目的もある
- 詳細はこちらの記事でまとめていますのでどうぞ
➤ 【不安解消】就労移行支援は金儲け事業なのか、職員が語る真実
就労移行支援にある闇について
結論:金儲けとなるよう制度の抜け道を利用
法人独自でビジネスモデルを構築
関連会社を別で設け、就職先を確保していきながらまわす方法が考えられます。
実際は法人名を別にし、業態変更をするためまったく分かりません。
待遇が良い内容であれば利用者様にとって不利益にはなりません。
しかし、法人規模が小さい組織でこういった内容が発生していると、待遇面や職員の指導が一般化されていなかったりで、働きにくさを感じてしまいます。
就労移行支援はしつこい
理由:
- 利益を得るため
- 適切なサービス提供のため
利用を沢山促すことで利益になります。これは、病院や介護サービスも同じ仕組みです。
サービスを受けることができない人は作業時間が足りなく、支援が受けることができていないことになります。
しつこい対応には目的があることを忘れずに。
就労移行支援を使いたいけどお金がない場合はどうするの?
結論:実際はお金がないと使えない実態がある
利用料が発生する場合はお金がないと使えない
福祉サービスの運用には税金が使われています。
公平性を保つためにも、課税対象者(住民税を払っている人)は利用料が必要になる制度設計です。
詳しくはお住まいの自治体にある市税課にいって確認する必要があります。
企業努力で利用したい人を支える事業所もある
利用者負担を考慮し、独自で福利厚生を設けている就労移行支援事業所もあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
➤ 【私が選ぶ】就労移行支援のおすすめ⑤選、現役職員の解説付き【理由あり】
だれでも使えるサービスにも関わらず、実際は金銭的な理由も絡んできますので平衡性に欠けるという示唆もあります。
いくつかツイートをご紹介します。
就労移行支援に向いてない人とは?
結論:
- 自分を見つめることができない
- 否定ばかりしている
- 人の意見を聞き入れない
現実を受け入れることができる器がない人
就労移行支援を利用して就職するのは利用者様です。
自分や家族以外の職員が、専門的な立場から改善要項や方法についてアドバイスをします。
支援を受ける態度や姿勢が悪い場合は必ず指摘を受けます。
凝り固まった思考で活路が見いだせない時がほとんどですので、様々な提案を受けることもあります。
他人の意見を取り入れなければ視野は広がりません。
心の許容量が少なすぎる方は支援を受けても否定的な捉え方をしたり、気分を害して怒りをあらわにしてしまいます。
少しでも聞く耳があればよいですが、受け入れができなければ、あらゆるサービスの利用は難しいと言えます。
【まとめ】就労移行支援は無駄な支援なのか?現場経験を盛り込んで解説
➊就労移行支援は無駄では無いが、事業所のサービス提供が悪いと何も見いだせない
➋就労移行支援の実態を5つ解説
➌就労移行支援はお金が無いと使えないが、お金が無い人でも使えるよう企業努力をしてる事業所もある
➍心の許容量がない人は就労移行支援サービスには向いていない
「就労移行支援は無駄な支援なのか」という部分について解説してきました。
私は就労移行支援サービスは無駄な支援ではないと考えています。
しかし、運営法人の考え方によっては意味がないと言わざるをえない実態があります。
就職者が出せなかったり、悪質な支援をする事業所もあるからです。
大切なのは「見極め」と「納得」すること。
サービスをうける側の姿勢も問われ、双方が納得をすることによって支援内容が実を結びます。
- 事業所は利用者様のため
- 利用者様は目標達成のため
この記事は利用者様目線で書いています。
意味が無い支援を受けないためにも、利用する側は事業所選びしっかり行いましょう。
就労移行支援事業は有限なサービスですので、事業所選びは慎重に行うことがおすすめです。
こちらの記事で事業所の選び方の基準について専門的に解説をしていますので、合わせて参考にどうぞ。
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