30代のニートって終わりかなぁ
30代のニートってどのくらいいるのかなぁ
もう30代だし、就職なんて無理なんかな
こんな悩みについてお答えします。
「30代ニート」という言葉が世間に与えるイメージが悪いと思われがちで、心配になる気持ちもよく分かります。
「40代」「50代」と年齢を重ねる不安もどこかにあると思いますが、根本的な部分は仕事ができなく社会とも繋がれないところだと言えます。
この記事では、30代のニートが何もできなくて終わってしまうのか不安の部分を解消するための「指針」を記していきます。
不安な気持ちを少しでも和らげ「活力」に繋げて下さい。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私は仕事で就労支援にたずさわっている現役の職員です。
記事の信頼性についてはプロフィールをご覧ください。
現場ではひきこもり・ニートの相談を多数こなしてきました。
実際に支援を通して就職へと繋げた事例もありますので、本記事の内容を最後まで読むことで本質が掴めるかと思います。
それでは最後までお付き合いください。
30代ニートの割合は?本当に何もできなくて終わってしまうのか
以下の流れで解説していきます。
働いていない30代の割合
以下の記事を参考にしました。
実は、厚生労働省の調査では30代と特定が難しいためです。
参考文献:Yahoo!ニュース 2018年時点で71万人…「ニート」数の推移と現状をさぐる(2019年時点最新版)
約30万人いるが詳細のデータには限りがある
厚生労働省の調査をみても15~34歳といったように年代別の見やすいデータが公表されていないため、正確な数字は不明です。
しかし、参考文献によるとだいたい30万人といえます。
30代で無職、死ぬしかないのか?
結論:行動すれば可能性はゼロではない。死ぬ必要性はない。
30代で就職したことがなくても働ける現実があるから
私が支援したひきこもりの男性は30歳(男性)で10年間ひきこもり・ニートでした。
就労訓練を受け、今は2年間ほど働けています。ちょうど昨年、契約社員から正社員となっています。
そんなことあるの?
なんか信じられないなぁ。
精神論に近い内容となってしまいますが「働きたい」という気持ちがとても大切です。
「働きたいけど、うまくできない」こんな気持ちに気がつくことが解決の近道となります。
原因を探っていくことで確実に解決へと繋がっていきます。
こういった場合は確実に何か原因があるものです。
そこを見つけることができれば解決に向かっていきます。
自分で理解ができない場合は、記事終盤に記している専門機関に相談することが必要です。
30代で無職は人生終わりなのか?
結論:自分で終わりにすれば終わってしまう。
決めるのは「自分」、他人に責任転嫁するな
お父さんとお母さんも仲が悪いし、家にいるとストレスだわ。私ってずっと不幸。
だったら家を出ればいいんじゃないですか?「できるか」「できないか」は自分次第だと思いますよ。親の言いなりの人生でいいんですか?
「行動する」か「しないか」で人生は大きく変わります。
自分の居住に関わる環境面に課題があるとすれば変えることが手っ取り早いです。
しかし、いきなり家出が難しければ、2週に1回はマンガ喫茶で寝泊まりをしたり、月に1回はビジネスホテルに泊まるなど、ストレスをコントロールするという意味で生活の工夫が大切です。
環境を変えるために「資金」が必要なら働くための工夫が必要なのです。
30代で無職でも逆転できるのか?
結論:逆転するためには行動すること。
プラン達成のためタスクをこなすと可能
こういった内容が明確になることで「あなた」にとっての働く意義に変わってきます。
例えば「家出してマレーシアで独り暮らし」ならこんなプランです。
など、たくさんのタスクができますので、ひとつずつクリアしていくだけです。
30代で無職、引きこもりの場合は?やるべきこと
結論:親に頼らず資源を使って、第三者も入れて解決をしていく
ひきこもりの場合は様々な事情があると思いますので、専門的な解決が必要です。
ひきこもりの専門機関を頼ろう
など、お住まいの地域に必ず相談機関があります。
家族の方に向けてのアドバイスです。
ひきこもりを解決するための業者サービスもあるようですが、おすすめしません。
メンタルケアの知識もなければ、金儲けのために力業で攻めることもメディアで報じられているからです。
熱心な業者もあると思いますが、基本は公的機関でどうでしょうか?
データによると、ひきこもりを脱するため自分で行動されている方が多いのも事実です。
なので当事者の周りの方は、情報提供ぐらいで問題ありません。
人生を切り開くのは親、兄弟、友達でもありません。
「自分」ということです。
30代ニート「職歴なし」でも大丈夫
意欲があり真摯な姿勢があれば問題ありません。
「働いたことがない」ことを弱みとして捉えることはマイナス思考です。
私が支援した方は「職歴なし=強み」として就職活動を実施しました。
真摯な姿勢があるか無いかで、面接時に与える印象も変わってきます。
「職歴なし」はある意味「新卒」と似た部分があります。
採用者からすると社会経験がない部分が「基礎固めがしやすい」というところに繋がりますので、落ち込む必要は全くありません。
勉強するという姿勢させあれば問題ないのです。
病気がある場合は「就労移行支援事業所」
ひきこもり・ニートのデータから「精神科・心療内科で治療を受けた」という回答が二人に一人いるという結果が得られています。
なお、精神科又は心療内科での治療はもともとメンタル面の問題があってニート状態になったケースと、ニート状態になったことがメンタル面の問題につながったケースとがあると思われる。
引用先:ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書
こういった場合は、若者サポートステーションといった専門機関より「就労移行支援事業所」に相談をすることでより鮮明なサポートを受けることができます。
私も近隣の若者サポートステーションと連携をとって就労支援を行っています。「どうすればいいか分からない」といった場合は就労移行支援事業所がおすすめです。なぜなら、若者サポートステーションからの相談も受けているから。
「就労移行支援事業」は誰もが利用できるサービスです。
概要については以下の記事にしっかりまとめていますので参考にしてみてください。
➤ 【必ず働けます】障害福祉のサービスで悩むあなたを完全サポート【安心】
【まとめ】30代ニートの割合は?本当に何もできなくて終わってしまうのか
結論:30代ニートでも人生は終わらない
「相談する」という行動が大切です。
まずお住まいの地域にある公的な専門窓口に行くことが初動となります。
本記事にも記した「若者サポートステーション」は厚生労働省の委託機関となっていますので、公的機関としては市役所・役場よりも相談しやすい雰囲気です。
そして、病気を患っているようであれば「就労移行支援事業所」に必ず行きましょう。
窓口を間違えると遠回りになってしまいますので注意が必要です。
私の勤務経験では就労移行支援事業所が最初の窓口となるケースが多いです。若者サポートステーションから案件相談もうけますので、よく分からないといった場合は就労移行支援事業所がおすすめです。理由は「確実に解決するから」
就職への近道は行動していくことです。
30代ニートは終わりではありません。
むしろ行動していくことで、これから始まっていくという前向きな捉え方をしていきましょう。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
この記事を通して「あなた」の行動の力になればと思います。
次の関連記事も参考にされて下さい。
▼ 相談できるサービス ▼
▼ 就労移行支援について ▼
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