【専門職の話】精神障害のある方は就職できないのか?理由と現状、これからを語る

<strong>ひきこもり中</strong>
ひきこもり中

統合失調症になって10年ぐらいかぁ。人生を振り返ると、仕事が続いていないなぁと思う。この先、どうしよう。

<strong>悩む人</strong>
悩む人

双極性障害と診断されてそれでも頑張って勤めたけど、波があるなぁ。

<strong>フリーター</strong>
フリーター

私は新卒で勤めたけど、ブラック企業だったから適応障害になっちゃった。

この先の人生、おしまいだ。


こんな悩みを解決していきます。

何かのきっかけでメンタル不調となり、年単位でその状態が続き、辛い思いをされている方もいると思います。

しかし、生活から切り離せないのが「仕事」です。

仕事が続かなかったり、フラッシュバックがおきて再就職に踏み出せない方もいると思います。

この記事では精神障害(メンタル不調)の就職事情についてまとめていきます。

不安な方はこの記事から情報収集するのがおすすめです。

こんな方に向けて書いています

  • 統合失調症、双極性障害、適応障害などがある
  • メンタル不調が続いている
  • ブラック企業に勤めて病んでしまった
  • メンタル不調でも働けるのか調べている
  • 再就職できるのか不安で仕方ない


<strong>小林玄人</strong>
小林玄人

執筆者の経歴

  • 作業療法士10年以上
  • 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
  • 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)


この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。

私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。

支援している方の多くは統合失調症、双極性障害、適応障害などのメンタル不調を抱えています。

仕事が続かないといった悩みで相談にこられる方が大半を占めます。

  • 10回以上転職をする
  • 長く働けて6か月
  • 2~3週間で辞めてしまった


こんな内容もざらです。

共通しているところですが、

「何で続かないのか分からない」


という悩みがあります。

私はそんな方々に向けて「学び」を提供しています。

まずは、この記事で現状を掴んでみましょう。

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精神障害のある方は就職できないのか?理由と現状、これからを語る

精神障害のある方は就職できないのか?理由と現状、これからを語る


こんな流れで解説をしていきます。

  • 精神障害者の就職の現状
  • 精神障害者の就職が難しい理由
  • 精神障害者には仕事が無いのか?
  • 精神障害者でもできる仕事とは?
  • 精神障害者雇用の求人はどのくらいあるのか?

精神障害者の就職の現状

精神障害者の就職の現状
画像引用:厚生労働省 令和元年 障害者雇用状況の集計結果


結論:

  • 右肩上がりで増えている
  • 就職先がない、就職できないといった思い込みがあるなら変えましょう


障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わったから

障害者である定義は障害手帳を取得しているかどうかです。

今までは知的障害、身体障害者が障害者雇用のイメージとして大きくクローズアップされていましたが、共生社会実現のために精神障害のある方も雇用義務として定められました。

参考:厚生労働省 障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わりました

障害者雇用の場合、多くの企業で精神障害のある方を採用する流れとなっています。

精神障害者の就職が難しい理由

精神障害者の就職が難しい理由


精神障害者の採用する壁になっているのはこの2点です。

  • 精神障害者は勤怠が安定しない
  • 精神障害者はめんどくさいと語る職場

精神障害者は勤怠が安定しない


気にされている職場が非常に多いです。

  • 勤めて3日目ぐらいから、いきなり体調を崩して休んでしまい勝ちになって困っている
  • 何をしたのか思い当たらないが、1ヶ月経過したころからいきなり来なくなった
  • 負担の少ない仕事を任せた翌日から出社しなくなった
  • 面談を繰り返して配慮しているが、なぜか休み勝ちになる


こんな内容です。

雇用契約書をかわして働くわけですから、最低限は出社をしなければなりません。

どんなに面談をして配慮しても「あなた」が変わらなければ、意味がありません。

職場の配慮にも限界があります。

勤怠が不安定になると職場との関係性も悪くなりがちです。

精神障害者はめんどくさいと語る職場

前述した勤怠に付随する内容ですが、職場として配慮できる限界の対応までしているにも関わらず、過剰な内容を要求したり、「あなた」自身で改善が難しい場合は、解決方法がありません。

こういうケースの場合、職場(人事)としては「めんどくさい」と思ってしまいます。

なぜなら、解決方法が「あなた」自身にしかないからです。

他者介入もできなく、出口の見えない課題の対応は正直疲れます。

職場の運営は「あなた」が中心になっているわけではありません。

精神障害者には仕事が無いのか?

精神障害者には仕事が無いのか?


結論:いえ、沢山あります

ハローワークで障害者求人をみてみよう

障害者雇用枠に限ってですが応募先が多数ありますので「仕事が無い」とは言い切れません。

一般求人と同じで「仕事がない」=「希望する仕事がない」ということだと解釈できます。

求人案件については、下記のような転職エージェントもありますので確認をしてみることをおすすめします。


精神障害者でもできる仕事とは?

精神障害者でもできる仕事とは?

結論:

「あなた」が望めばなんでも可能です


精神障害者ができる仕事内容

  • 会社の事務職
  • パソコンのデータ入力
  • スーパーで陳列・品出し
  • 工場のライン作業
  • デザイナー
  • 技術職
  • 清掃作業
  • 警備
  • 病院の事務補助
  • オペレーター


など、

体力に自信があれば、土木・建築といったガテン系も可能です。

「~だからできない」ということはありません。

ただし、内服薬の影響で長時間の運転や休憩が取りにくい(融通が利きにくい)仕事場は不利に働くことが考えられますので、よく確認することが必要です。

精神障害者雇用の求人はどのくらいあるのか?

精神障害者雇用の求人はどのくらいあるのか?

結論:

職種や条件にこだわりすぎなければ、困らないほどの案件がある

求人検索の仕方について

ハローワークやエージェントがいちばん使いやすいと思います。

ハローワークであれば、障害者雇用専門の案件が閲覧できる場所があったり、検索の仕方がありますので職業相談をしていく必要があります。

エージェントは下記が障害者専門です。

一般的なエージェントの場合は、ほぼ見つかりませんので専門にしているものを閲覧することが必要です。


【まとめ】精神障害のある方は就職できないのか?理由と現状、これからを語る

【まとめ】精神障害のある方は就職できないのか?理由と現状、これからを語る
結論

  • 精神障害の就職は右肩上がりに増えている
  • 勤怠や職場環境が採用の壁となっている
  • 選びすぎなければ、求人はきちんとある
  • 求人は専門機関を利用することが必要


精神障害があっても働けますので「あなた」次第ということになってきます。

まずは、就職するために必要な課題を整理していくことが大切です。

  • 体調管理は完全ですか?
  • 日常生活は整っていますか?
  • 気持ちのコントロールはできますか?
  • 適正にあった仕事選びができていますか?
  • 障害者雇用の場合、配慮事項を文章化できますか?

転職エージェントは案件を紹介し、マッチングに特化しています。

「あなた」自身の課題が解決できていないようであれば、エージェントを利用しても失敗の繰り返しです。

学びが必要ですので、福祉サービスの利用をおすすめします。

こちらの記事に専門的にまとめましたので参考にしていただければ幸いです。

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