自己理解ってある程度は大切だと分かっているけど、具体的な方法は詳しくないのかなぁ。
発達障害やメンタル不調について調べると、何をするにも難しいなって感じになってしまう。
やりやすい方法ないかなぁ
こんな疑問にお答えします。
まず、ここから先は下記の方に解説をしていきますので、合わない方は閲覧をおすすめしません。
また、自己理解について学ぶ姿勢がない方も時間の無駄になりますのでお控え下さい。
自己理解を深める具体的な方法について、即行動に繋がるツールを含めて説明をしていきます。
実際に利用した感想や「あう」「あわない」といった内容も記載します。
ツールを使って自己理解を深める方法が分かるようになると、自分のことを知ろうとする行動に少しずつ繋がります。
方法が分かるとやりやすいです。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
この記事の信頼性については、こちらから私のプロフィールをどうぞ。
就労支援を仕事にしていて、自己理解についてサービス提供をしています。
私自身も立ち位置や支援方法について常に思考しており、自己分析を行う日々です。
実際に職場で用いている方法をお伝えしますので、参考になると思います。
実践している自己理解を深める方法はこの3つ
基本はこの3つだけです。
- 自己理解を深める質問をする
- 自己理解のために他者理解をする
- 自己理解のためのツールで明確化
自己理解を深める質問をする
これは自分自身に聞いていく方法です。
多くの現場で使われているのではないでしょうか。
自分の心と会話をしてみましょう
辛かった時もあるけど、それを乗り切ったきっかけって?
など、振り返って自分がどんな人間なのかをみましょう。
あなたが、あなたの心と向き合う作業です。
- 仕事が続かない
- 職場で人間関係に悩む
- 同じ失敗を繰り返していまう
など、負のループにハマっている方の多くが、自分を深めようとする行為をしていません。
思考と行動の不一致によって就労問題に発展してしまい、自己解決ができない泥沼にはまっていきます。
自己理解のために他者理解をする
これは「集団ワーク」などの要素として多く含まれます。
図解を使って説明をすると、
あなたの「意識、思考」が「自分」ばかりに向いてしまうと、見える範囲は「自分」だけです。(他者と黄色の部分が分かりません)
しかし、他者にも「意識、思考」を向けることで、「自分」と「他者」に共通する場所(黄色の部分)が見つかる場合があります。
自分ばかりに焦点をあてていても「共通部分」は発見できないものです。
他者の思考や価値観を認めたり「学ぶ」ことで、自分に隠されている要素として共通部分(黄色の部分)が出てきます。
「自己理解=自分だけ」では理解を深めるためのスピードがとても遅く、どこかで限界に達してしまいます。
そのうち壁に当たりますので、意識を他者に向けていくことも必要な方法と言えます。
自己理解のためのツールで明確化
「ぼーっ」と考えることは自己理解には繋がりません。
きっと「あなた」の頭の中はこんな感じです。
黄色の図形で示しているのが「あなたの思考」です。
「ぼーっ」と考えていると思考が散らばっているだけで、何の繋がりも得られません。
繋がりが得られない思考が増え続けると、考えていることも良くわからなくなります。
という方の多くは、こんな感じで思考が散らかっています。
思考整理が苦手な方も同じです。
自己理解をしていく時は、ツールを使いながら整理をして、明確化していくことが大切です。
ちなみに、上記の図もアプリを使って「思考」を分かりやすく具現化したものです。
文章だけじゃ分かりにくいので。
自己理解を深めるツール2選【利用してみて良好】
自己理解を深めるためによく使っているツールがこの2つです。
人によって「あう」「あわない」という感覚もありますが、仕事で積極的に利用しています。
共通していることは「思考の具現化」です。
マインドマップ:自己理解プログラム(デジタル可)
画像のように思考を書き出して、共通する言葉や内容を繋げていき考えを整理していく方法です。
チームミーティング、会社の会議・プロジェクトなどでも一般的に活用されており珍しいものではありません。
「しっかり書く」ことで「見える化」ができますので、整理をしていくために使えます。
私も仕事場面や決め事をする時の理由付けとして、整理する際に利用しています。
仕事ではアナログ形式で紙とペンで行っていますが、今はアプリも充実していますのでスマホで作業することも可能です。
デジタル的といってもいいです。
マインドマンプの詳しい方法、アプリについては「テックキャンプブログ」が参考になります。
関連性が視覚化され、繋がりをみながら思考整理ができますので思考がぶれなくなります。
バレッドジャーナル:自己理解プログラム(アナログ)
バレッドジャーナルはマインドマップと対照的にアナログ手法です
書いて思考整理を行っていきます。
書くことは何でも構いません。
タスク、予定、アイデア、習慣、感じた事など、何でもありです。
「ぼーっ」と考えるのではなく、書いて文字として具体化させていきます。
具体的な手順や方法については「和気文具」に動画がありますので閲覧をしてみて下さい。
バレッドジャーナルは手帳を用いて行いますので、日常的に日記や手帳を持っている方であれば、とても入りやすいと思います。
逆に、手帳を持ち歩かない、全く使う習慣がない方は少し取っ掛かりにくい部分があります。
私はデジタル機器に依存しているため、こういったアナログ手法は向いていません(泣)
前述したように、人によって「あう」「あわない」の問題がありますので、何もトライしたことがない方はまずやってみることご大切です。
「自己理解」を深める意味を忘れないこと
自己理解を深める方法についてお伝えしていますが、作業をしながら「何のためにやっているのか」という目的を見失わないようにすることがとても大切です。
自己理解の意味、分かっていますか?
自己理解は自分を「客観視する」ため
こんな理由で自己理解がうまく進まないと思いますが、自分をしっかり見つめることが出来なければ、正しい選択をしてくことも困難です。
こんなことありません?
良いところ、悪いところなど客観的に自分を捉えられていないことが原因です。
「自己理解」は客観視する作業ということを忘れずにいて下さい。
そもそも、思考整理ができない方に「自己理解」という内容を伝えても難しいのが現実です。
ツールをうまく使いましょう。
働いていて感じる「自己理解」を深めるメリット
私が就労支援の仕事を通し、自己理解について感じているメリットが3つあります。
自己理解のメリット①:ただしい選択ができる
自己理解が進んでいないと、こんな感じの思考で、困難の壁にあたってしまいます。
自己理解を深めることで、自分自身を客観的に捉えることができます。
「素直になる」「認める」「受容する」という言葉になってきますが、客観的に考えることができると、選択が正しくなります。
など、ひとつ考えをワンクッション挟みながら、自分自身と関連した思考を行うことが可能になります。
自己理解のメリット②:思考と行動が一致する
自己理解を深めると「客観視」ができるようになってきます。
自分の特徴を掴むことで、目標に対して自分をどう適正化していけばいいのか納得ができるので、行動も自然と合致してきます。
考えている内容と行動の結びつきが強くなれば、あなたの目指していることが実現に近づいていきます。
今までうまくいかなかった方は、思考も行動もバラバラで散らかっていることが多いはずです。
客観視をして、ひとつひとつを繋げていきましょう。
自己理解のメリット③:生活の質が向上して人生がより豊かに
正しい選択ができ、思考と行動が結びつくことで、こんな事が見つかります。
自己理解を深めなければ見つけることは難しいと言えます。
見つけた時のことを考えてみて下さい。
こういった悩みはほぼ解決に向かうのではないでしょうか。
悩みが軽減していくと、あなた自身の生活の質がどんどん向上していきます。
彩りがある人生の実現に繋がっていきます。
自己理解は難しい、だから日頃の発見を大切に
自己理解を深めることは簡単ではありません。
方法をピックアップしましたが、明日・明後日の日数で可能になる方はほぼいません。
私が仕事(就労支援)を通して利用者様の様子を確認していますが、真っ直ぐ達成できている方はいないです。
時間をかけながら右往左往して、ようやくたどりついています。
時間の経過を共に少しずつ変化していくため、自己理解を深めるポイントは日頃の生活にあります。
自己理解を深めるために小さいことを見つけて認めることから始める
日常生活は淡々と流れていきます。
この両者では雲泥の差があります。
自己理解を深めるための導入として、暮らしの中で小さなことを見つけることを積み重ねていくことが大切です。
小さな発見は何でもいいんです。
など、
それらを認めてみましょう。
こんな私でも出来るのでしょうか?
特別なことじゃないですから、できますよ。
自分に素直になってみましょう。
まず、ここが入り口です。
これを継続するだけでも意思決定力が向上していきます。
何気ない日頃の暮らしのなかにも、自己理解を深めるための要素は散らばっています。
【経験談】むやみに自己理解を深めるための心理学を用いない
自己理解を深めるための啓発本も充実していますが、特に心理学系の特別な勉強は必要ありません。
なぜなら、本を読み満足して終わるだけの方がほとんどだからです。
多くの方は読んだ後の「行動」ができません。
行動を起こす方もいますが、3ヶ月、6ヶ月と正しく継続できる方はほぼいません。
自己理解を深めることができず、知識を入れた時点で正しい行動に繋がらない
本に書いてある知識でどうにかなれば困る方はいません。
本質は2つです。
心理学の知識を取り入れようとしても、正しくできなければ情報量が増えるだけです。
前述したように、頭の中がよりぐちゃぐちゃしていき、さらに迷宮入りします。
大切なことは心理学などの知識以外のところにります。
【まとめ】自己理解を深める方法はこの3つ
方法①:自己理解を深める質問をする
方法②:自己理解のために他者理解をする
方法③:自己理解のためのツールで明確化
→マインドマップ
→バレッドジャーナル
特別な方法を探すために書籍を読み漁らなくても、この3つを意識して生活をしていくことで自己理解を深めることができます。
大切なことは「正しい行動」です。
頭で考えるだけではなく動いていきましょう。
自分の人生は自分で決めていくもの
自分にあった方向を選択して進んでいくためにも、自己理解を深めることは大切です。
ぼーっと考えても得られるものはありませんので、補助ツールを使って明確化していきましょう。
私の経験談ですが、1~2ヶ月で自己理解を深められる方はいません。
自分のペースで焦らずに。
自分自身は逃げませんので、ゆっくり見つめていきましょう。
本文中に自己理解がなぜ必要なのか少し触れていますが、こちらの関連記事で深堀をしていますので、学びたい方は参考にどうぞ。
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