就労移行支援の口コミが気になる
悪い口コミばかりあるけど、どうなんだろう
何を基準にしていいか分からない
こんな悩みを解決します。
口コミを調べるのは私達の生活のなかでは至って普通な事となりました。
- 美容室
- クリニック
- ビジネスホテル
など、あらゆる口コミを見かけると思いますが信頼性の判断基準はとても難しいと思います。
なぜなら、判断基準が定められていなく、良い・悪いが入り交じっているから。
とくに食事や商品以外の「サービス」は、手元にモノが残らず、その場ですぐに消費をしていきます。
例えば「美容室」
自分がイライラしたまま入店してカットをお願いすると、美容師さんの細かい気配りや会話がウザくなったりすることはありませんか?
とくに、いつもと担当者が違う場合にあったりしませんか?
その原因はイライラしている「あなた」です。
時間に余裕があったり、感情が落ち着いていればそんなことは思わないはず。
したがって、手元に残らないサービスは「あなた」の主観による判断となりがちです。
主観による口コミ内容を判断するのは難しいことだと思いませんか?
安心して下さい。
この記事では、施設運営をしている私が就労移行支援事業所の口コミについて解説をしていきますので、ひとつの判断基準にして頂けます。
小林玄人(ハルト)
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私は現役で「就労支援」をしている職員です。
私の事業所にも悪い口コミがついています。
しかし、就職者もよく出ていますし、変わりなく運営を続けています。
事業所案内をした時に何かの行き違いで不満になってしまうケースもありますので、対応には日々気をつけています。
私の現場経験を活かしながら就労移行支援の口コミを解説をしていきますので、最後までご覧になって下さい。
※記事を読むのが面倒な方は動画もありますのでご視聴下さい。
就労移行支援の口コミを施設運営者が解説
以下の順序で解説をしていきます。
口コミを解説していく前に「就労移行支援」の現場でよくあることを解説していきますので、ぜひ順番にどうぞ。
不必要な方は大手就労移行支援事業所の口コミからご覧になって下さい。
就労移行支援の実態について
就労移行支援の運営実態について解説をしていきます。
就労移行支援の闇について
結論:制度の抜け道を利用する
就労移行支援は就職をして頂くことで実績になります。
こういった方を就職に導いていくことは難易度がとても高いことです。
凝り固まった考え方、価値観を動かすことだけでも時間がかかります。
そこで就職の難易度を下げる方法として、就労移行支援事業所を運営している法人が関連会社を別に設けて就職させる方法があります。
利用者様からすれば就職が達成できますが、自社で囲って運営しているだけで選択肢の自由はありません。
就労移行支援はひどいのか?
結論:下記に当てはまると「ひどい」と感じてしまうことが多い。
就労移行支援は意味ないのか?
結論:訓練内容の認識不足と客観視が足りていない
「意味がない」と思ってしまうには理由があると考えられます。
就労移行支援はレベルが低いのか?
結論:レベルが低いと思うのは職員の支援力がない、もしくは利用者様に課題あり
大人として扱ってもらえず見下した対応をされたり、理由もなく同じプログラムのみしか提供されない場合は明らかに対応を疑うべきです。
大切なことは支援内容の理由を説明できるかです。
しかし、利用者様に明らかな課題がある場合もありますので注意が必要です。
こんな場合もありますので、職員に聞く場合は自分の事も考える必要がありますので振り返りをきちんと行うことが大切です。
こういった方は就職活動に入るまでの準備期間が長くなってしまいます。
就労移行支援は本当に「おかしい」のか?
就労移行支援がおかしいと考えてしまう理由は3つあります。
就労移行支援は結局どこの事業所がいいの?
結論:県をまたいで多店舗展開している規模感のある事業所
個人経営より規模の大きい事業所が良いのはなぜ?
「多店舗=5~7店舗以上」展開できている法人は支援の質が一定である
多店舗展開するためにはノウハウが統一されていることが必要なんです
2~3店舗の事業所は職員ありきの運営です。
職員が辞めたり、新人が入社することで提供できないプログラムがあるようでは、職員個人の能力に依存していると言えます。
よって、良い職員が抜けると支援の質が下がります。
経営者が早く店舗数を増やすことに囚われ、資金調達ばかりに走ると人事問題に直面したり、サービスの質が下がってしまいます。
県をまたいで多店舗展開している就労移行支援事業所は支援が統一されていますので安心です。
規模が大きい就労移行支援事業所の口コミ一覧まとめ
県をまたいで多店舗展開している就労移行支援事業所の口コミをまとめます。
良い口コミ、悪い口コミをご覧いただけますので参考にどうぞ。
LITALICOワークス
業界最大手の株式会社LITALICOが運営している就労移行支援事業所です。
福祉業界全体を牽引しているといっても過言ではありません。
大手上場企業の進路実績やインターン実習を特徴としています。
ネガティブ系
ネガティブな内容についてはこちらで専門的にまとめましたので別記事をどうぞ。
ポジティブ系
最大手のLITALICOワークスにも悪い口コミはあります。
職員の悪評も目につく一方で、話を聞いてくれるというコメントもありますので、一概に職員に問題があるとは言いにくいと考えられます。
人間ですから「合う人」「合わない人」がいます。
職員についての評価は、感情による捉え方が人によりけりということです。
法人の社会変化に関するコメントは信頼性があります。同じ支援を繰り返しているだけの事業所は時代に適応できませんし、生き残れません。
就労移行支援事業所ココルポート
株式会社ココルポート(旧:株式会社メルク)が運営する就労移行支援事業所です。
関東圏域を中心に50店舗以上の事業展開をしています。プログラム数は500を越えており、昼食提供や交通費支給といった福利厚生の充実が特徴です。
ココルポートの口コミについては下記の専門記事で詳しく解説をしましたので、この記事では口コミ掲載のみとします。
ネガティブ系
ポジティブ系
ミラトレ
株式会社パーソルチャレンジが運営する就労移行支援事業所です。
別業態として障害のある方向けのエージェント「dodaチャレンジ」を運営しており、人材紹介を活かした就職支援が特徴です。
こちらの記事で専門的に解説をしていますので、こちらも口コミ掲載のみとします
ネガティブ系
ポジティブ系
atGPジョブトレ
株式会社ゼネラルパートナーズが運営をしている就労移行支援事業所です。
ミラトレ同様、障害のある方向けの転職エージェント「アットジーピー【atGP】」を運営しています。
支援は特化型のコース制になっており、進路は事務職やIT関係が色濃いです。
ネガティブ系
ITが特徴であるため個人運営している事業所にはないイラスト関係の教材やソフトも魅力的です。
しかし、職員が指導できるかといった部分や態度が不満になっているコメントがあります。
職員に質問ができないのは、口コミを書いた利用者様の課題であると思います。
聞くことでもっと分かりやすいマニュアルがあったかもしれません。
私の経験ですが、自分で調べる(検索する)ことも仕事をしていく上で必要なスキルです。
とくに事務やIT関係は人に聞くというより、検索エンジンを使う頻度の方が多いです。職場で何回も同じ質問を上司にすることで、相手の仕事時間を奪うことになります。
仕事は限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮するものであることを忘れずに。
ポジティブ系
自分と同じ悩みをもった方々と意見交換できたり、共感が得られるのは特化型の強いメリットです。
ウェルビー
株式会社ウェルビーが運営する就労移行支援事業所です。全国展開しておりLITALICOに続く大手就労移行支援事業所です。
LITALICOがなければ「ウェルビー」を探すことで全国展開系の事業所が見つかるかもしれません。
ステップアップ方式の支援スタイルで
といったように段階を得ていきます。
ネガティブ系
プログラムの強制参加という認識は、利用する側の捉え方の問題です。書き込みをした利用者が働くための課題になっていれば、出席をしなければなりません。
また、福祉サービスの運営視点からサービスを適正に受けて頂くために出席を促す℡をかけたり、欠席理由を聞くことは普通の対応です。
こちらは、口コミをされた側に課題があるといえます。
職員の業務態度は、職場長が適切に運営できていない事が課題です。
ポジティブ系
現在利用されている方の意見は率直ではないでしょうか?工賃の有無や職員との関係性のレビューは望んでいるニーズと異なるようであれば参考になる内容です。
ホームページで各センターの就職者数も確認できますので、透明性を重視した運営となっています。
アビリティーズジャスコ
ショッピングモールなどでもお馴染みの「イオン株式会社」と「アビリティーズ・ケアネット株式会社(イオングループ株主)」が共同出資で設立したイオンの特例子会社が運営する就労移行支援事業所です。
関東圏、東北圏で10店舗以上展開しています。
ネガティブ系
不正受給問題がニュースで広がってしまったことが福祉業界でも話題となりました。
福祉サービスに特化している企業体質でありませんので、勉強不足のところもあったように思えます。
ポジティブ系
就労移行支援事業所ディーキャリア
デコボコベース株式会社(旧:ハッピーテラス株式会社)が運営する発達障害に専門特化した就労移行支援事業所です。
「ディーキャリア」という事業所名は「ブランド」です。
全国展開していますがフランチャイズ運営をしていて、同じ「ディーキャリア」という名前でも運営法人が異なります。
例えば、
①ディーキャリアはるはる (運営法人:株式会社コバヤシ)
②ディーキャリアこばこば (運営法人:株式会社ハルト)
といった形です。
ネガティブ系
職員の異動は会社であれば普通ですが、頻度が多かったり退職者が出ることで利用者が受ける印象は良くないといえます。
回りから職員の労働環境がどうなのかといった意見が上がっても仕方がありません。
直営運営ではなく「フランチャイズ」だから起こりうることです。
ポジティブ系
模擬就労は難易度が高めな印象ですが、より実務レベルの訓練を「事業所内」で求めている方にはマッチすると思います。
訓練プログラムは合うあわないがあります。難しいものが良くてもじっさいはどうなのか、確かめることが大切です。
就労移行支援Kaien
株式会社kaien(読みはカイエン)が運営する発達障害特化型の就労移行支援事業所です。関連業態では子ども向けに放課後等デイサービスの運営も行っています。
提供プログラムのフランチャイズ運営を行っており、前述したディーキャリアとは異なった展開です。
例えば2つの事業所があったとします。
①ワークハウスはるはる
②希望のかけはし
事業所名は違いますが、提供しているプログラム(内容)は同じという意味です。
ネガティブ系
発達障害特化型で利用される方も「思考の偏り」や「こだわり」がある方が多いと思われます。サービスの良し悪しは、発達障害特性による心の許容加減によります。
ポジティブ系
満足しているレビューもありますので、発達障害特性による心の許容量は要因と十分考えられれます。
【まとめ】就労移行支援の口コミを施設運営者が徹底解説
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
いかがでしたか?
最後にお伝えしたいことを3つまとめます。
伝えたいこと①
就労移行支援事業所の実態や否定的な気持ちを起こしてしまう方の気持ちを理解しつつ、就労移行支援事業の制度について学びましょう
この記事を読んで下さる方のなかには、すでに就労移行支援事業所を利用したことがある、もしくは、サービスを利用している方もいるかと思います。
すぐに口コミを鵜呑みにするのではなく、まずは自分の目で確かめてみましょう。
「申し込み ➤ すぐの利用」とはなりませんのでご安心下さい。
伝えたいこと②
口コミは「デメリット・メリット」が混在するため全て当てになりません。「良い」という口コミを見かけても、一方で「悪い」という口コミもあったかと思います。
サービスを受ける側の主観がとても強いです。なぜなら、その場でサービスが消費されるから。
「物」として手元に残し、使ったうえで吟味することができませんので、サービスをその場で受けての直感的な内容になりがちです。
伝えたいこと③
- 必ず見学や体験利用をすること
- 口コミを参考にしながら、自分の目で確認をする
口コミを参考にして見学や体験利用を必ず行いましょう。
就労移行支援を利用される方は様々な課題を抱えています。
など、思考特性が対人関係を悪化させてしまうケースもあります。
仕事が続かなかったり、どこの職場にいっても人間関係がうまくいかないといった壁にぶつかります。
口コミは課題がある方が書いていることも踏まえ、自分の目で確かめることが大切だと言えます。
それでは、最後にこの記事の就労移行支援事業所をまとめます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▶口コミの詳細は下記の記事をどうぞ
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