就労移行支援について調べてるけど、結局どこがおすすめなの?
近くの就労移行支援事業所を調べると☆評価が低いところばかり。
「おすすめ」ってホントに大丈夫なのかな。
こんな悩みを解決します。
「気になる」ということは、良くリサーチできている証拠です。
どの情報が良いか判断がつきにくいのもインターネット検索の特徴だといえます。。
「おすすめ」情報を知ることは至って普通なことです。
私もタブレットやPCを買う時は、まず「おすすめ」を調べてしまいます。
この記事では、私が「おすすめ」する「就労移行支援事業所」をまとめています。
「おすすめ」を知ることである程度の知見も得られますし、どういったものが標準的なのか自分の中に軸を作ることができます。
ある程度の不安を減らす材料にして頂けると幸いです。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
中小規模の会社で働いていますが、事業所は多店舗展開できています。
私の事業所にも「☆ひとつ」評価がありますが就職者数は順調です。
現役職員として「ここなら安心・おすすめ」という就労移行支援事業所について、業界経験にもとづいて5つピックアップしてみました。
☆ひとつの低評価がある事業所の捉え方についても解説をしていますので、おすすめの事業所を知りつつ、この業界についての標準を抑え「あなた」なりの軸をもって頂ければと幸いです。
テキストが最後まで読みにくければ、こちらの動画もおすすめです。
ちょっと長いですがご了承下さいませ(25分ぐらいです)
それでは、はじめましょう!
就労移行支援のおすすめ⑤選、現役職員の解説付き【理由あり】
就労移行支援のおすすめについて、以下の流れで解説をしていきます。
ご存知かと思いますが就労移行支援の概要を簡単にレクチャーしますので、不要な方は飛ばして頂き「私が選ぶ就労移行支援のおすすめ5選」からどうぞ。
就労移行支援とは?
就労移行支援の概要です。
「おすすめ」を知る前の前提になりますので抑えましょう。
「一般企業」への就職をサポートをする福祉サービス
就労移行支援事業は障がい者総合支援法で定められ、「働く」ための支援を受けることを目的としています。
対象者は「一般企業への就職を目指したい」方です。
文字通りサポートを受けながら「一般企業へ移り行く」という大切な意味があります。
通所系サービスに位置づけられ、施設に通いながら支援を受けていくスタンスが基本です。
就職をするための「学校」のような側面を持ち合わせています。
就労移行支援は就職できないのか?
結論:就職は可能だが、本人の努力も必要
働く目的意識がないと難しい
どんなに良い支援を受けても、何となく通所をしている方は就職できません。
仕事を紹介してくれるようなイメージだけを持っている人にはおすすめできないサービスです。
働く目的がなければ、就職活動で書類選考や面接に通らなかったり、体調管理や対人技能能力、前向きな思考が整わないから。
就職はスタート地点
出発地点まで行くには関門がいくつもあります。
すぐに就職できるかと思いきや、そうで無いことに気づくはず。
ふと我に返って気づいた時には通所できる有効日数がなくなっていることもあります。
後悔がないように一日一日を大切にしながら過ごすことが大切なんです。
就労移行支援の評判について
さまざまな法人の参入がすすみ、都市部では多くの就労移行支援事業所で溢れ選択肢が増えています。
どうしても気になるのが「評判」だと思います。
「おすすめ」って言われても☆評価が悪いと胡散臭いんだよな
良い事業所、悪い事業所を見極める方法はあるのか?
結論:ある
ただし、☆評価はあてにならないことが多いです。
なぜなら「合うか合わないかは人によって違うから」です。
病院の主治医があわないから病院を変えることがあるかと思いますが、意味合いは似ています。
見極めポイントは以下です。
職員が支援の意味を説明できるかどうか
目的のない通所を促すようであれば悪質な就労移行支援事業所です。
昼食付き、交通費支給といった内容で利用者を釣り上げ、適切な支援が得られなければ「金儲け」と言わざるを得ません。
通常であれば就労移行支援事業所が提供するプログラムには意味があります。
きちんとした内容説明が十分にされないようであれば、サービスの質は低いと言えます。
ビジネスマナー・職業スキル訓練はどこの事業所も行っていますが、それぞれ内容が少しずつ異なります。
独自の強みがあるか、何が「あなた」にとっておすすめの訓練なのか確認をしましょう。
大切なのはネットの評価を鵜呑みにせず、自分で確かめる
自分で判断するには見学するしか現実的な方法はありません。
ここの就労移行支援事業所、おすすめだよ。
そうなの?じゃあココでいっか。
ちょっと待って!そんな簡単なものじゃないですよ!
就労移行支援事業所で提供されるサービスは「モノ」ではなく「人」から
人によるサービスはその場で消費されますので、サービスを受け取る人の感覚で大きく異なります。
「歯医者」「マッサージ」「パーソナルトレーニング」なんかも同じです。
人からサービスを受けますので、自分の基準で合う・合わないといった感覚になります。
なので、ネットで得られる☆評価はあてにならないことが殆どです。
「おすすめだからいいよ」というのも、実際を確認しないと自分に会うか・合わないかは分からないものです。
限りなく失敗を避けるためには、まずは業界の標準を知るところにあります。
私が紹介する就労移行支援事業所は、標準を理解するうえで「おすすめ」です。
私が選ぶ就労移行支援のおすすめ⑤選
私が「おすすめ」する就労移行支援事業所は法人規模が大きいところですので、まずは標準軸をもってみて下さい。
大きい法人は資本力があるので「安心感」は間違いなくあります。
潰れてしまう可能性(倒産・閉鎖)が低いです。
携帯電話の会社を想像してみて下さい。
名前の知れない会社より、ドコモ・au、ソフトバンクを選ぶほうが安心しませんか?
就労移行支援の業界にも知名度的なブランドが存在しますので、抑えておくことをおすすめします。
前述していますが「大切なことは自分の目で確かめること」です。
スマホの場合も購入前は手にとって「大きさ」を確認したり、「操作性」を確認すると思いますが、それと同じことなんです。
必ず自分で確かめる行為は必要といえます。
☆評価については、サービスの受け取り手によりますので「低評価=悪い」ではありません。
本当に悪い事業所であれば潰れてしまうのが普通です。
まずは法人規模の概要を抑えながら、気になるところがあればすぐに見学をして確かめていきましょう。
ここでは標準的なおすすめの事業所を5つピックアップしています。
「見学=入会」ではありませんので安心して下さい。「体験してみませんか?」と進められますが断ってしまって問題ありません。まずは2~3つほど見学してみるのがおすすめです。
LITALICOワークス
株式会社LITALICO(リタリコ)が運営する就労移行支援事業所です。
運営会社の規模は「福祉業界最大手」です。
多店舗展開するには「資金」が必要になり横の繋がりが必要です。
繋がりのある企業を活かしたインターン実習先は業界最多で、数字からも多くの繋がりがあることが分かります。
実習先の確保はとても苦労することが多く、中小規模の事業所ではLITALICOのインターン先を上回ることは困難です。
なぜなら別業態などで会社同士の繋がりが必要になるからです。
「株」取引も順調であることがインターン先にあらわれていると考えられます。
就労移行支援の目的は一般企業への就職ですから、横の繋がりが多いほど利用者にもメリットがあるためおすすめです。
業界最大手で安心感が違います。
「口コミ」については下記の記事から
就労移行支援 ココルポート
株式会社ココルポート(旧:株式会社メルク)が運営する就労移行支援事業所です。
福祉サービス特化型で、他にも自立訓練・相談支援事業・就労定着支援などの事業展開をしています。
証券市場の登録はみられていませんが、独自で多店舗展開ができている大手法人です。
家庭環境が悪かったり、金銭事情がある方でも手厚い福利厚生を受けながら利用することが可能になっています。
プログラム数は業界トップで、あらゆる内容に対応できる特徴があります。
多店舗展開できている側面から、サービスに一定の品質が確保されているということが分かり、安心感がもてます。
「口コミ」については下記の記事から
ミラトレ
「doda」「ジョブチェキ」「IX転職」をはじめとする転職サイトを運営している株式会社PERSOLグループが展開している就労移行支援事業所です。
後述するアットGPジョブトレと同業で、母体法人が転職系エージェントを運営しています。
dodaは聞いたことはあるのではないでしょうか?
希望職種が「選べる」か「選べない」かは利用者にとって死活問題です。
就労移行支援は訓練も大切ですが、利用者の課題を解決した後のマッチングがさらに重要です。
利用者の希望案件がなかったり、就職ができなければ本末転倒です。
就職案件についてはエージェントを行っているところは群を抜いて案件も多さが期待できますので、おすすめです。
dodaチャレンジというミラトレと連携ができる転職エージェントも行っています。
「口コミ」については下記の記事から
アットGPジョブトレ
株式会社ゼネラルパートナーズが運営している就労移行支援事業所です。
障がいのある方向けの転職、求人検索サービスを提供しています。
WEBを通じて障がいのある方向けの様々な就職サービスを提供しており、就労移行支援事業は他事業所に無い「特化型」に絞った運営形態をとっています。
ご自分の病気特徴に合わせた選択ができたり、障害をもった学生の就職支援、ITスキルを重視した訓練など大手事業所が提供できない細かい部分を大切にしている内容です。
新型コロナウイルスが流行してからIT・WEB関係の需要は高まりつつありますので、時代の流れに即した就職の可能性を模索されたい方は、他事業所よりも特化型のほうが有利に働く場合があります。
事務職やIT関係などPC作業を主体としたい場合はいちど見学をおすすめします。
とても珍しい就労移行支援事業所だといえます。
ウェルビー
障害福祉サービス「ウェルビー株式会社」が運営する就労移行支援事業所です。
株式市場は「マザーズ上場」で業界大手となっています。
※追記:2022年4月から株式市場が区分変更となりウェルビーはマザーズから「東証プライム」となっており市場価値がさらに上昇しました。
LITALICOを追従する業界2番目の法人で全国展開をしています。
テレビCMも制作されておりメディアを使った発信力があります。
女優:前田敦子さんを起用したメディア動画も作成されており、就労移行支援の知名度貢献にも力を入れています。
HPの就職事例集も検索ができるため、閲覧しやすく整理がなされています。
就労移行支援について知りやすくするために漫画で解説したコンテンツや、早期就労を実現するためのコースがあったり、教育事業としての側面も垣間見えてきます。
大手事業所のため安心感はお墨付きですし、身近なところにあるという部分がおすすめと言えます。
【まとめ】就労移行支援事業所の「おすすめ」はこれ!
この記事でお伝えしたいことは以下です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
この記事では「おすすめの就労移行支援事業所」について綴ってきました。
就労移行支援事業所のサービスは「モノ」ではなく「人」が提供します。
「歯医者」「パーソナルトレーニング」「マッサージ」等と一緒で、サービスを受ける側の主観的な判断で良し悪しが判断されやすい特徴があります。
ご自分に置き換えて考えてみて下さい。
お気に入りのお店の☆評価が低くても、自分が気に入っていれば通いませんか?
就労移行支援事業所の☆評価も同じことです。
まずは、この記事で「おすすめ」した⑤事業所を業界的な標準軸としていただけるとより理解が深まると思います。
スマホの話もしたと思いますが、ドコモ・au・ソフトバンクであれば知名度もあるので業界の標準として認識しつつ、料金形態や電波状況をみながら他のサービスも検討すると思います(例:格安SIM)
なるほどなぁ・・・。
とりあえず標準的なところはわかったかもしれない。
あとは、見学に行けるか心配なんだよなぁ。
私の事業所にも多くの見学者が来られますよ。
えっ!?ひとりで来られる人が多いですか?
ひとりが多いですよ。学生さんであれば親御さんと一緒に来られる人もいます。
不安感が強ければ、知り合いや家族が同伴者の場合もあります。
そうなんだぁ、知らなかった。
「見学に行ったから利用しなくてはならない」といったことは絶対にありませんからご安心下さい。
合う・合わないの基準が人によって異なりますので、まずは雰囲気を確かめることが大切なんです。
気になったら下調べで「ホームページ:以下HP」の案内を見るところからはじめますよね?
HPは旅館やホテルでいう「エントランス」だと思って下さい。
綺麗になっていて当たり前です。
HPを参考にしつつ、実際を見て下さい。
掲載されているイメージと違っていたりする場合もありますから、そこを比較して判断していくのも大切なんです。
なるほどね・・・。
「あなた」はここまで読んでどのくらい興味が湧いていますか?
少しでも「行動」する気持ちがある場合はすぐに見学することをおすすめします。
なぜなら、次にその気持が湧くタイミングがわからないからです。
気持ちのタイミングを失う損失は、現状を打開するきっかけを逃してしまうことに繋がります。
そして、結果的に「あなた」の人生は何も変わらないということになってしまいます。
就労移行支援を利用しなかった場合どうなっていたか、利用者さんにインタビューをしましたので参考にどうぞ。
リアルな声です。
通所されたことで、こういった最悪なケースから逃れることができています。
インタービューに協力いただいた利用者さんは「利用する」か「しない」ではなく、困り事の相談として見学をされています。
今の時代なのでインターネットで検索されてから予約される方がほとんどです。
もちろん、2~3箇所は見学してサービスや雰囲気を比較している方もいらっしゃいます。
気持ちがその気になった時がチャンスです。
私は「あなた」の生活が変わるきっかけを提供し続けます。
最後に就労移行支援事業所の「おすすめ」をまとめて終わりにしますので参考にどうぞ。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。
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