就労移行支援って本当に就職できるの?
通所してるけど就職できるのだろうか
今の事業所でいいのかなあ
こんな疑問を解決していきます。
就労移行支援について調べている人も多くいますが、「就職できる」「就職できない」問題は誰もが考えていることです。
就職できなければ何のために努力してきたのか分からなくなってしまいます。日頃からお客様の対応をしていて、考えない人はいませんのでご安心下さい。
この記事では、私が仕事を通して得た知見をもとに、就労移行支援で就職できない人の特徴についてまとめました。
自分の行動を見直す機会にもなりますので、必ず最後までお読み下さい。また、足りない知識について関連記事リンクを設けましたので漏れなく学ぶことができます。
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。就職者が50名を超えており、毎年一定の実績を出すことができるようになりました。
現実としては、利用者様全員が就職できるわけではありません。事業所で提供できるサービスにも限界があるからです。
是非、最後までご覧になって就労移行支援の知識を深めていきましょう。
それでは、解説をスタートしていきます。
就労移行支援で就職できない人はこんな方、現役職員が解説
以下の流れで解説していきます。
就労移行支援で就職できない人の⑤つの特徴
取り組み姿勢に課題あり
特徴①安定した通所ができない
就労移行支援は通所して就職に向けた訓練を行うことがそもそものサービスです。
急に体調が悪くなったり、遅刻、早退など紆余曲折ありますが、安定的に通所して訓練ができなければ課題が解決しませんので、就職は遠ざかっていきます。
体調不良、不安定であることも十分承知ですが、リカバリーすることも働くために必要となります。
特徴②何となく通所しているだけ
安定的に通所しても、事業所で何となく過ごしているだけでは何も解決していきません。
- 通所してYouTube動画ばかりみる
- 必要なプログラムに参加しない
- ネットサーフィンのみしている
ご自分の課題と向き合えない状態が続くこと訓練の成果も出てきません。
特徴③他責思考で批判ばかりしている
- 職員が悪い
- 設備環境が悪い
- 周りの利用者が悪い
自分で課題を見つめ、解決に向かうような努力姿勢が全くみられないことは、時間を浪費することに繋がり、何も得られません。
特徴④自分を認めようとしない
「できる」と思っていたことが、実際は難しかったということは良くあることです。逆に「できない」と思っていたことが「できた」ということもあります。
そんな自分を受け止められるかどうかで、進路選択が大きく変わります。
辛い、悲しい、悔しいといった感情も出てくると思いますが、長く働くための環境を見つけることに深く関わっていきます。
自分を認められない期間が続いてしまうことで、就労移行支援の期間満了を簡単に迎えることになります。
特徴⑤感情優位で客観的に捉えようとしない
自分を客観的にみることは面接でも活きてきます。
など、これらは全て感情が絡んでいます。
客観的にみるということは、立場に左右されないということです。
こういった内容は一般的です。
できないことを否定するのではなく、そういったことも含めて「自分」であると正しく認知することが大切です。
就労移行支援で就職できない理由
自分の原因、もしくは支援レベル
自分自身に原因がある
前項で述べた通り、障がい・病気という概念を取り除いて、性格や取り組み姿勢的な部分で課題が大きいといつまでも自分に合った仕事に辿り着けない状態となります。
就労移行支援のレベルが低い
- どんな形で支援が進むのか分からない
- 通所してからやることが分からない
- 今、実施していることが何に繋がるか分からない
こういった状態が続くと何をしていいか分からなくなります。取り組みの舵取りをしていくのは職員の役目ですから、職員の質が悪いと宙に浮いた感じにもなります。
ご自分から尋ねても、分からないような感じになるとすれば、事業所の質に問題があります。
自分にあった事業所を選べていない
支援プログラムや職員のアドバイスもあるのにしっくりこない場合は、提供するサービスが自分にあっていないと考えられます。
事業所で提供できる内容にも限りがありますので、すべて満たして満足できなければ「あなた」が自分に合った場所を選べていない可能性が高くなります。
事業所選びについては、こちらの記事で詳しく解説をしています。
➡ 職員が教える「就労移行支援事業所」の選び方、失敗しない方法9選
就労移行支援で就職できる人の特徴
障害や病気というより人間性・性格的な要素が大切
通所できている
決まった通所日に通うことができ、決められたことが実行できるという要素が、職場では大切になります。
まずはしっかり通所ができるかという部分です。
自分を認めることができる
- 怒ったり
- 悲しんだり
- 落ち込んだり
色々な感情が沸き上がると思いますが、そんな部分も含めて「自分」であると認めることが大切です。
完璧な人はいません。
「できないこと」を「できる」といってしまうと、あとで後悔をします。「できなくてもいい」と認める心が必要です。
前向きに行動ができる
- 塞ぎこむ
- ネガティブが強くなる
- 文句ばかり言う
こんな状態が続くと面接も通りません。
そうではなく、前向きな姿勢で「どうすらばいいのか」「~すればよくなる」などの思考になることが大切です。
就労移行支援で就職したら就労定着支援を活用する
定着支援で保険をかけて実績を作る
保険的な意味合いが大きい
定着支援は何かあった時に活用できますので、保険的な意味合いが大きいです。
職場に言いにくいことがあれば代わりに上手く伝えてくれますし、転職したければ相談窓口として使うこともできます。
就職したら、まずは実績を作ることに専念した方が人生の選択肢が増えていきます。
就労移行支援事業所に通所していた時と異なりますが、うまく活用することで必ずプラスに働きます。
事業所がわざと就職させないのは本当か?
改正前は本当、だから制度が変わった
今は不正防止で就職率の達成が制定されている
平成30年に実績ベースに改定されたのが業界的に大きな転機となりました。それまでは就職実績が求められていない状況でしたので、様々な法人が参入しました。
今では新規参入の壁が大きく、資本力がある法人以外は簡単に入れなくなっています。
改定前は「加算」といって、就職させることができれば特別な報酬が得られる仕組みでした。とはいえ、事業者からすると微々たるものです。
就労移行支援もノルマ制であるということ
サービスの品質でみていくと「ノルマが課せられた」という表現が正しいと思います。
就労移行支援事業という制度ができてから参入する事業所が右肩上がりに増えていきました。資源として整ってきた次のフェーズは「質の改善」です。ノルマ制になったことで、質が悪い事業所は潰れていきます。
現行制度で「わざと就職させない」というのはほぼあり得ないということです。
就労移行支援は金儲けのためにあるのか?
利益ベースで考える運営会社も一定数はいる。
詳細についてはこちらの記事で解説済みですので参考にどうぞ。
➡【不安解消】就労移行支援は金儲け事業なのか、職員が語る真実
就労移行支援がひどいのは本当なのか?
「ひどい」と感じる人は、特定の条件を満たしてしまっている
詳細についてはこちらの記事で解説済みですので参考にどうぞ。
➡ 【職員が語る】就労移行支援はそんなにひどいのか?【要参考】
就労移行支援で失敗しないためにできること
「選択」と「体験」です。
就労移行支援事業所を適切に選ぶ
こんな観点で選択をしてしまうと高確率で失敗していきます。選ぶポイント外部ありますので、こちらの記事を参考にどうぞ。
➡ 職員が教える「就労移行支援事業所」の選び方、失敗しない方法9選
見学・体験利用を必ず実施する
学習塾やフィットネスクラブ等と同じ考え方で、見学・体験利用のステップを必ず踏むことが大切です。
実際にプログラムを体験して「あなた」の肌感覚で構いませんので、合う・合わないを決めていきます。
口コミも参考にできますが、鵜呑みにするのは危険です。下記の記事で解説していますので参考にされて下さい。
【まとめ】就労移行支援で就職できない人はこんな方、現役職員が解説
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
「就職をさせてもらえる」という考え方でいくと失敗する可能性は高いといえます。なぜなら、自分で意思決定ができていないからです。
移行支援事業所で提供されるものは、すべてが完全なものではありません。
薬のように効果を出すためには、
この2点は外せません。
直感で結構ですので合う・合わないを見学・体験利用して選択して頂ければと思います。関連記事を最後にまとめますので、必要箇所は必ず読んで知識を深めていきましょう。
あなたの活動を応援します。
職員が教える「就労移行支援事業所」の選び方、失敗しない方法9選
➡正しく事業所を選ぶ方法
【不安解消】就労移行支援は金儲け事業なのか、職員が語る真実
➡就労移行支援事業所の目的について
【職員が語る】就労移行支援はそんなにひどいのか?【要参考】
➡「ひどい」と考えてしま理由について
就労移行支援の口コミを施設運営者が解説【真実あり】
➡ 就労移行支援事業所の口コミを解説
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