就労移行支援事業所に通いたいけど、悪質な事業所だけは避けたい。
絶対に失敗したくない。
もし通っている事業所が悪質だとしたら、どうすればいいんだろう。
こんな疑問を解決していきます。
就労移行支援事業所は、右肩上がりに伸びている福祉サービスです。
インターネットで情報収集する方も増え、悪質な就労移行支援事業所だけは避けたいと思うのは無理ありません。
失敗を避けたいと思うのは一般的なことです。
この記事では悪質な就労移行支援事業所を選ばないために、見極めるポイントをまとめていきます。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
私の事業所は運営理念が明確で、職員も不満なく働いています。
働く土壌がきちんと整っているため、一定品質のサービスを提供することができており、利用者様への還元も悪くないと自負しています。
近隣にある他法人の就労移行支援事業所で悪質な噂が回ってきていますので、その内容を踏まえながらポイントをまとめていきたいと思います。
この就労移行支援事業所は悪質だと見極めるポイント
大きく2つにわけて説明していきます。
- 悪質な就労移行支援事業所の実態について
- 悪質な就労移行支援事業所のあるある
悪質な就労移行支援事業所の実態について
悪質な就労移行支援事業所も実際にはあります。
就労移行支援事業は法人であれば、どの業態でも参入することができます。
医学・福祉のノウハウが全くない法人も運営ができてしまいます。
福祉の「ふ」の字を知らない、他業界経験しかない方が運営をしていると、
「福祉=金儲け」に陥りがちです。
金儲けのための事業所運営
金儲け目的の法人は、自社の社会福祉事業として就労移行支援事業所を位置付けます。
金儲け目的の事業所特徴は、下記の別記事でまとめてあります。
悪質な就労移行支援事業所のあるある
金儲け目的の悪質な事業所は以下の特徴があります。
目的や意味がない通所をさせる
- 通所しましょう
- 明日も通所しましょう
- 今月は○○日は通所しましょう
通所の促しは違法ではありません。
何が悪いのかというと、何の目的で通所をするのかを明確に説明できないということです。
おしりを叩くだけ叩き、あとは知らない。
こういう就労移行支援事業所はかなり悪質です。
個別支援計画書が作られていない
就労移支援事業所では、利用者ひとりひとりに個別支援計画書を作成することが義務付けられています。
利用者の支援を客観的に決め、方向性を決める大切なものです。
抜け落ちていると監査で指摘され、売り上げの一部が返納となります。
場合によっては、事業所の運営停止もあり得ます。
法律で義務付けられた書類が整備できていない事業所は運営基準を満たしていません。
通所することに意味が見いだせません。
利用者の意見を全く聞こうとしない
利用者の訴えを全く聞かない職員もいます。
他にもっと聞いてもらいたい内容もあると思いますが、何を言っても受け入れてもらえない。
利用者の意見が少しも反映されない事業所は不満も多くなります。
体調が悪いにも関わらず就職させる
就職させることができなければ、就労移行支援事業所の意義は果たせません。
体調も関係なしに一定の通所期間が過ぎたところを見計らい、理由をつけて就職を促されるケースもあります。
体調が整っていないにも関わらず就職をさせる事業所は福祉のノウハウは全くありませんので、注意が必要です。
【まとめ】この就労移行支援事業所は悪質だと見極めるポイント
ポイントをまとめます。
- 目的や意味がある通所となっているか
- 自分の個別支援計画書があるか
- 利用者の意見を聞く姿勢があるか
- 相談のうえ、適切な時期での就職計画となっているか
就労移行支援事業所は利用者、職場の橋渡しをする役割があります。
整っていないインフラを整備をすすめるため、法人であれば他業種からの参入も認められています。
なかには、金儲け目的で悪質な運営気質な就労移行支援事業所もあります。
「あなた」にとって大切な時間となるように、正しい選択をしていただければ幸いです。
就労移行支援事業所の選び方は下記の記事にまとめてありますので、あわせて参考にどうぞ
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