「就労移行支援事業所」って色々あって迷うけど、どこに通えばいいんだろう。
失敗したくないから、選び方のコツみたいなのがあれば助かるのに。
こんな悩みの方は閲覧をお願いいたします。
本記事をお読みいただき、ありがとうございます。
就労移行支援事業所は、利用者数が増加傾向をたどっている福祉サービスです。
就労移行支援事業所が増えているなか、「選び方のポイント」がアレば分かりやすいですよね?
「失敗したくない」と思う気持ちは自然なことです。
モノを買うときも「Google検索」で良く調べたりすると思います。
「就労移行支援」は商品で例えると、歯医者・整体・美容室といったサービスと同類です。
感情がある人間によって提供され、その場で消費をされていきます。
Google マップで見かける「☆のレビュー評価」は、受けた人の主観的な評価となりがちですので、全く一定ではありません。
サービスの選び方には大前提が2つあります。
- 事前情報をしっかり入れる
- 必ず自分の目で確かめる
なぜならモノと違って「サービス」はずっと手元に残りません。
ですので大切な要素は以下2つです。
「自分とってどうなのか」がとても大切なんです。
例えば「iPhoneが一番人気だからとりあえず買っておけばいいや」って思う方がいらっしゃるはずです。
実際はスマホも十分に使いこなせず「流行りだから」という理由で買ってしまったためだけに使いこなせず後悔…というのもアリえますよね?
スマホやPCの性能について全く分からない方が、オタク級のものを買っても使いこなせないだけです。
それと同じで、サービスも自分にとって「あうのか」「あわないのか」といった基準をもつことがとても重要なんです。
※ 申し訳ございませんが、当てまはまらない方はお戻り下さい ※
この記事では、就労移行支援の具体的な選び方を9選に絞っています。
どこの就労移行支援事業所にしていいか迷っていたり、良い事業所、悪い事業所の判断基準が分からない方は必ず参考になります。
そして、約束していただきたいことは、
自分に合っているか必ず見学をしてみること
記事の最後に行動が必要な理由を書いていきますので、自分を変えるきっかけにしていただければと思います。
この記事を読んでいる段階で、あなたの人生は少しずつ変わっていくと思います。
小林玄人(ハルト)
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私は就労支援に従事している職員で、どちらかといえば「大手寄り」で多店舗展開している事業所で勤務をしています。
そこそこ大きな職場で働けており、利用者様に提供するノウハウも充実しているため安心して働いています。
お陰様で、私が勤務してから就職者を60名以上輩出しました。
近隣に個人で経営されている小さな就労移行支援事業所もありますが、今後は制度改定の影響で淘汰され、事業の存続危機に直面する可能性があります。
就労移行支援事業所は厚生労働省の制度改定によって多店舗経営をし、多くの企業と繋がっている事業所の方が有利となる利益構造となっています。
理由は以下です。
世の中は常に変化していますので、柔軟に対応する力が「組織力」が大切なんです。
現場目線を入れながらこの記事でしか得られない内容にしていきますので、就労移行支援事業所の選び方について学んでみて下さい。
※
この記事は13,000字近い内容となっていますので、お時間の確保をおすすめします。しっかり全部読むと10分以上かかりますので参考にどうぞ。
※
読むのが面倒な方は、動画でポイントのみ学習できます(視聴時間は17分ほどです)
「就労移行支援事業所」の選び方、失敗しない方法9選
以下の流れで本記事を解説していきます。
- 就労移行支援事業所を選ぶための決め手は【コレ】
- 失敗しない就労移行支援事業所の選び方、確認するポイント9選
- 就労移行支援事業所の具体的な探し方は?
- 【要注意】就労移行支援事業所の評価を気にしすぎると人生が開けない
就労移行支援事業所の選び方について学びながら、最後に行動方法をしめしていきますので、流れに沿って確認をお願いいたします。
就労移行支援事業所を選ぶための決め手は【コレ】
就労移行支援の選び方の「決め手」となるのが以下です。
- 決め手①:独自のカリキュラム
- 決め手②:配慮した環境
- 決め手③:就職実績率が見える化
- 決め手④:企業との付き合いや就職情報
- 決め手⑤:定着支援の実績
前述していますが、個人経営の小さな事業所はいずれ存続危機に直面します。
理由:「体系化ができていないから」
就労移行支援のサービス内容が見える化できているかは大切です。
こういった可視化は大手就労移行支援事業所がとても強いといえます。
私が仕事を通じて、就労移行支援事業所の「大手」と認識しているのは以下です。
:業界最大手、15都道府県、90店舗以上
:首都圏中心に48店舗展開
:全国に101センター展開
:関東圏14店舗展開、エージェント提携
:首都圏中心に10店舗展開、エージェント提携
:IT・WEBに完全特化
理由は仕事をしていてよく聞きますし、時々職場に顔を出しに来てもらって情報交換をしています。
特に【LITALICOワークス】は業界トップです。
「店舗数が多い=ノウハウがある」ということは間違いありません。
大手就労移行支援事業所を参考にしながら解説をしていきます。
独自のカリキュラム
就労移行支援事業所は、運営法人によって支援カラーが全く違います。
- 実践的な作業実習
- パソコンを使った事務トレ
- 対談形式でコミュニケーション
など、様々です。
通所して支援がどのように就職につながるのか明確になっているかが大切です。
ここで「選び方」を間違えてしまうと時間の浪費に繋がります。
大手の就労移行支援のカリキュラム事例を示していきます。
LITALICOワークス:企業インターン
自分を見つける、企業インターン実習
【LITALICOワークス】は業界トップで、実習のカリキュラムが充実しています。
企業実習は現場で仕事を体験するだけでなく、スタッフが同行するため、振る舞い方や職場での行動についてもフィードバックを受けることができます。
利用者様の声は就労移行支援事業所を選ぶうえでも参考にできます。
以下解説です。
企業インターンは、自分に合う仕事や自分らしい働き方を考える上でとても大切です。LITALICOワークスでは、2019年4月現在、全国に4,500ヶ所以上の企業インターン先があります。
引用:LITALICOワークス 企業インターン
インターン実習を体験された利用者様の声
ココルポート Cocorport:充実したプログラム
個別支援に特化、あらゆるニーズ対応
「Cocorport【ココルポート】」は都内を中心に48店舗を展開する就労移行支援事業所です。
圧倒的なプログラム数で、カリキュラムの満足感はとても高いといえます。
全く同じ人間は日本上を探しても誰一人いません。ひとりひとり悩みも違うため、その人にあった内容を提供してくれるのが特徴です。
私の職場ではここまでプログラムを扱っていません。
大手ならではの特徴だと思います。
以下、引用となります。
参加したいプログラムに自主的に参加いただきます。
参加したいとは言ってもどれに参加していいかわからないこともあるかと思います。
その場合には、その時々の「体調」「悩み」「希望」等を支援員と相談できる体制となっております。
~中略~
プログラムについては、「PCスキル」「コミュニケーション」「セルフマネジメント」「ビジネスマナー・スキル」「就職活動」「模擬就労」「余暇活動」など、就労へ向けたスキルアップとセルフケアについて、ご利用者様の状況に合わせながら就労準備を整えることができるようバリエーション豊富にご用意しております。
引用:Cocorport(就労移行支援)の特徴
ウェルビー:独自のカリキュラム
働く土台+仕事のスキル=企業で生きる力
ウェルビーは独自にプログラムを体系化して、分かりやすく説明がなされています。
グループワークやマナー面を働くために必要な土台としていて、さらに仕事で使うスキル(パソコン、軽作業)が合わさって、職場で発揮できる力としています。
こういうプログラム思考は独自性があり、おもしろいと思います。
ミラトレ:「あなた」にあったプログラムを
パーソルチャレンジ・ミラトレは転職エージェント「dodaチャレンジ」を運営しています。
自社の他事業を通じた展開のため、支援内容は現実味を帯びた内容だと言えます。
「あなた」にあった支援プログラムを組んで個別性を重視した支援展開が特徴です。
私の事業所も個別性重視となっていますが、エージェント提携がありませんので就職案件には苦労します。
その点、ミラトレは就職案件を提供するまでの導線が確保できていると言えます。
atGPジョブトレ:コース制の特化型プログラムで3つのスキル習得
株式会社ゼネラルパートナーズが運営しており転職エージェント「アットジーピー【atGP】」を運営しています。
ミラトレと似ている部分もありますが、障害別に特化コースを設けた支援は業界ではかなり珍しいと言えます。
障害別にあったトレーニングをしていくことで効果的に支援を受けることができます。
また、ITやWEB関係に特化したコースも併設されており、近年人気が高まっているプログラミングやウェブ関係も実務的なスキルを学ぶことができます。
抱えている障害ごとに対応も変わってきますので、特化型は専門的な支援を希望する方にはぴったりと言えます。新型コロナウイルスが流行ってからIT関係はとても人気があります。
気持ちが高ぶる、配慮した環境
事業所の雰囲気や環境は決め手になります。
汚い事業所より、きれいな事業所のほうがいいですよね?
運営法人によっては、福祉色を全面に出している事業所があります。
など、
特別な方が通って職業訓練をしているというカラーが「福祉」というイメージを強めます。
こういうイメージだと、
利用する側としたらイメージが悪くなりますし、やる気が湧きにくいです。
大手の事業所は、細かいところまで配慮された作りになっています。
ココルポート:cocorportは事業所の名称を「Office:オフィス」としています。
「選び方」のひとつとして環境はとても大切です。
利用者様にとってこういう配慮がとても大切です。
過ごしやすさにも繋がるからです。
各センターの事業所の作りをいくつか抜粋して掲載しますので、参考にされて下さい。
LITALICOワークス:秋葉原
LITALICOワークス:赤羽
LITALICOワークス:大阪梅田
ココルポート Cocorport:府中駅前Office
ココルポート Cocorport:千葉Office
ココルポート Cocorport:大宮Office
ウェルビー:渋谷センター
ウェルビー:府中センター
ウェルビー:横浜駅前センター
ミラトレ三鷹
ミラトレ川崎
ミラトレ横浜
atGPジョブトレ秋葉原
atGPジョブトレお茶の水
atGPジョブトレ横浜
就職実績率が見える化
サービスを選ぶ基準で実績はとても大切です。
住宅のハウスメーカーを想像して下さい。
1年間に100件しか家を建てないメーカーより、1年間10,000件ほど建てているメーカーのほうが活気があって安心しませんか?
就労移行支援も、通所はしたが就職ができなかったというケースもあります。
目的が達成できないと結果的に人生が勿体なくなってしまいます。
淡々と通所して過ごしていると「本当に就職できるのだろうか?」と、ふと不安に駆られてしまう時があります。
何でもそうですが、実績が数字で分かると安心しませんか?
「見える化しているか」という部分は、信頼関係を築いていくためにも大切なことです。
嘘を言われても嫌ですから、就職実績は選ぶ方の大切な要素になっています。
大手就労移行支援事業所の事例です。
LITALICOワークス:累計11000名以上の就職者 就職率91.3%
2021年度は1,712名の方が就職しました。
LITALICOワークスではこれまで累計11,000名以上の方の就職をサポートしてきました。企業への求人開拓も積極的におこない、職種や職域も広がってきています。また、就職後の定着支援にも力を入れ、就職後も91.3%の方が働き続けています。
引用:https://works.litalico.jp/about/data/
今後も多くの方が自身に合う仕事に就き、働き続けることができるよう、皆さまをサポートしてまいります。
業界最大手で事業所数も多いため、就職者数が多いです。
私の職場はまったく足元にも及びません。
ココルポート Cocorport:累計1500名以上の就職支援、就職企業1556社以上、定着率90.6%
ウェルビー:累計5501名の就職者、就職後の定着率90.5%
ウェルビーは月単位で就職者数がわかりますので安心感があります。
ミラトレ:就職率85%にも関わらず、2人に1人が1年以内に就職達成
パーソルチャレンジの就職率は他者を比べて低めですが、就職速度は公開している数値を見る限りスピード感があります。
半年未満~半年以上で約54%です。2人に1人が早期就職を実現させている格好です。早期就職できるということは、それだけのプログラムが整っているということです。ミラトレは転職エージェントも活用することで、スピード感がある就職が実現可能です。
atGPジョブトレ:年間就職者数24名
就職の考え方の説明がなされています。
年間24名の就職者はとても多い実績です。
私の事業所も年間10名の方が就職されていますが、2.4倍も違いがあります。
企業との付き合いや就職実績
「お付き合い先」がどのくらいあるのかは大切な決め手です。
どんな職場に就職することができるのか、これが見えていないと就職のイメージが沸きません。
就職先情報がしっかり掲載されていると夢や希望が膨らみます。
卒業生はどんなふうに就職をしていったのか、エピソードを聞くこともできます。
就職先が多いと事業所とのパイプも確認できますので、就職案件も期待できます。
※ 個人経営の小さな事業所は横の繋がりが大手就労移行支援事業所に比べて少ないです。
※ ミラトレ、atGPジョブトレは公開データがありませんので割愛します。
LITALICOワークス:4000社以上の就職先
ココルポート Cocorport:おもな企業先一覧
赤ちゃん本舗 / イオンファンタジー / イーオン / ADKホールディングス / FWD富士生命保険 / NTTファイナンス / オハラ / カクヤス / クレディセゾン / クリーク・アンド・リバー社 / コナカ / 国立がん研究センター東病院 / サマンサタバサジャパンリミテッド / サイバーコミュニケーションズ / GU / ジェイコムハート / 住宅情報館 / シップス / 新日東電化 / シン・コーポレーション / 住友林業ホームエンジニアリング / SOMPOチャレンジド / ソニー生命ビジネスパートナーズ /タマホーム社 / テクバン / 東芝エネルギーシステムズ / トランスコスモス / 東京国税局 / 日通ハートフル / ニチイ学館 / 日産自動車 / 日本旅行サービス / 日本生命保険 / 日本コムシス / パーソルチャレンジ / PwCあらた有限責任監査法人 / 日立ゆうあんどあい / 日立ビルシステム / ホンダベルノ市川 / ボッシュ / 三菱ふそうトラック・バス / 三井不動産レジデンシャルリース / みずほビジネス・チャレンジド / メイテックビジネスサービス / 学校法人明治大学 / メガネスーパー / ヤマトグローバルロジスティックスジャパン / RIZAPグループ / 楽天ソシオビジネス / ロコンド / (あいうえお順)
引用:https://www.cocorport.co.jp/aboutus/ikou/employment/
ウェルビー:就職先(1部抜粋、敬称略)
定着支援の実績
就労定着支援とは、就職したあとも馴染みのある事業所の職員が職場に訪問したり、面談を通して仕事が続くようサポートがうけられるサービスです。
就職率は良くても、すぐに仕事を辞めてしまうのはサービスとして本末転倒です。
就労移行支援は就職することが目標ではなく「働き続けること」です。
定着支援率が高い事業所は、仕事も辞めにくいという意味になりますので選び方の指標にもなります。
【LITALICOワークス】、ココルポート:cocorport 、パーソルチャレンジ・ミラトレ、【atGPジョブトレ】、ウェルビーにいたっては全て90%越えの実績値となっています。
大手就労移行支援事業所は年々実績を更新し続けています。この5社はこれからも伸びることは間違いありません。その理由は法人規模や法人内で展開している他事業が伸びているからです。
LITALICOワークス:91.3% 就労定着率
ココルポート Cocorport:90.6% 就労定着率
ウェルビー: 6ヶ月定着90.5%
ミラトレ:平均90%の定着率
atGPジョブトレ:91.4%の定着率
失敗しない就労移行支援事業所の選び方、確認するポイント9選
就労移行支援事業所の決め手を踏まえつつ、私が利用者様にお聞きしたことを交えて、確認すべきポイントを9つ解説します。
参考にどうぞ。
- 選び方ポイント①:事業所が学べる雰囲気かどうか
- 選び方ポイント②:カリキュラムに独自性があるか
- 選び方ポイント③:利用者に配慮した環境が整っているか
- 選び方ポイント④:就職実績が見える化しているか
- 選び方ポイント⑤:お付き合い先の企業が見える化されているか
- 選び方ポイント⑥:交通費、昼食助成がある就労移行支援事業なのか
- 選び方ポイント⑦:しっかり事業所に通える距離なのか
- 選び方ポイント⑧:就職後に定着支援事業は利用できるのか?
- 選び方ポイント⑨:就職したあとの職場定着率は高いのか?
選び方ポイント①:事業所が学べる雰囲気かどうか
就職をめざしていく上で「あなた」のモチベーションに関わってきますので、とても重要です。
雰囲気が良いと後ろ向き姿勢、マイナス思考・諦めモードが強くても、他の利用者様の活動やスタッフからエネルギーを沢山もらうことができます。
意外に考えている悩みは小さいものだと気づくこともあります。
気づきを得るには、事業所の雰囲気は大切です。
こんなポイントを確認しましょう。
スタッフの雰囲気はとても大切です。
毎日笑顔で楽しそうに仕事をしていると、「あなた」もつられていきます。
しっかり「活動」しているという部分が重要です。
活動内容が何のための取り組みなのか分からなければ見学時に聞いてみましょう。
答えられない職員であれば、そこの事業所の支援の質は低いと言えます。
選び方ポイント②:カリキュラムに独自性があるか
webなどで公開されている内容と実際はどうなのかを確認していきます。
HPだけよく見せて、現場をみると全く異なったことをしている事業所もあります。
カリキュラムは「あなた」にとっても、必要なものが得られるか大切なものとなります。
資格が取れたり、講義が充実していることも大切ですが、果たしてそれは就職にどう役立つのだろうか道筋を考えていきます。
ここ最近の就労移行支援事業所では「パソコン訓練」「講義」「授業」とうたっているところが多いです。
独自に提供していて、何が得られるのか明確になっている事業所がおすすめです。
HPに記載がなければ、スタッフに聞いてみましょう。
それが、あなたの知らない新しい価値観であれば「あなた」にとってプラスになります。
選び方ポイント③:利用者に配慮した環境が整っているか
前述した「5つ」の就労移行支援事業所の環境が良い例です。
福祉っぽいイメージがなく、過ごしやすい環境設定が大切です。
なぜなら、通所した際には決められた時間を過ごさなくてはならないからです。
体調が悪いときもあります。
就労移行支援事業所によっては休憩スペースを設けている法人もあります。
私の職場には簡単に休めるスペースがあります。
選び方ポイント④:就職実績が見える化しているか
「就職すること」がひとつの目安です。
しっかり通って働くための学びが得られ、仕事に繋がるかはとても重要です。
就職実績は「事業所の品質」になる部分です。
しっかり公開している内容を確認しましょう。
年間にどのくらいの利用者様が卒業されているのか、卒業生の情報を抑えていき、回転率が良いかどうかみていきます。
HP等で公開している内容は良く見せている部分もありますので、実際については事業所見学時に確認が必要です。
選び方ポイント⑤:お付き合い先の企業が見える化されているか
事業所のホームページに掲載されている進路先と同等ですが、なかには職場見学やインターン実習先になっている職場もあります。
就労移行支援事業所の魅力のひとつに実習体験をしながら、自分にあった仕事を探すかとができます。
お付き合い先の企業が多ければ多いほど、あなたの将来の選び方に幅が広がります。
実際に聞かないと分からないことがあります。
選び方ポイント⑥:交通費、昼食助成がある就労移行支援事業なのか
電車やバスなど公共交通機関を利用して通所される方が殆どです。
金銭面については、事業所独自で「交通費支給」を行っているところがあります。
一律支給だったり、距離数で変わったり各法人によって規定が違いますので、見学をしてよく確認することが大切です。
最近は採算度外視で昼食助成をする事業所もあり、お昼にお弁当を提供してもらえます。
形態は冷凍弁当、チルド弁当など様々です。
大手事業所ではこういった取り組みがあります。
:交通費助成
:交通費助成、昼食助成
交通費は自治体から支給を受けられるケースがありますので、事業所のスタッフに聞いてみましょう。
選び方ポイント⑦:しっかり事業所に通える距離なのか
いちばん大切かと思いますが、あえて優先順位は低めで問題ありません。
利用者様の通所時間が10:00~15:00ぐらいのところがほとんどです。
必要であれば16:00、17:00まで居残り学習を認めている事業所もあります。
利用者様の特徴に合わせて、通所時間は柔軟に対応してくれます。
体調に合わせて、午後からの通所が可能であったりします。
仕事をしていて感じることですが、片道1時間~1時間半かけて通う利用者様はザラに多いですよ。
雰囲気やカリキュラムの方が大切かもしれません。
選び方ポイント⑧:就職後に定着支援事業は利用できるのか?
就労定着支援事業は2018年に始まった新しいサービスです。
就職後にあなたと定期的に面談をしたり職員が職場に訪問して上司と面談したり、間に入った支援が受けられます。
就職がスタートラインです。
就職したら、あなたが選んだ職場で正確に仕事をこなし、コミュニケーションも主体的に行わなければなりません。
気持ちはいつも一定ではありませんので、定着支援があると心の拠り所が得られます。
就職したての頃は1週間、1ヶ月、3ヶ月といった単位で疲れがでたり、気持ちが不安定になり勝ちです。
相談先があるか無いかで気持ちの安定度も変わると思います。
選び方ポイント⑨:就職したあとの職場定着率は高いのか?
職場定着率は『辞めないで働く人の数』を示しています。
就職してもすぐ辞めてしまうようであれば、その事業所の支援力、職場マッチング力は低いと言えます。
職場定着率が良い事業所は、本人の課題解決のために支援を提供し、その人にあった職場をマッチングさせてくれます。
法令改正によって、定着率が低い事業所は生き残れない構造となっています。
就職させることだけが、就労移行支援のサービスではありません。
就労移行支援事業所の具体的な探し方は?
以下2つが具体的です。
【手軽】インターネット検索で就労移行支援事業所を探す
Google検索で就労移行支援事業所を探すことはいちばん手軽です。
あなたがいる現在地から近くの事業所をみつけることができます。
私の職場もGoogle検索をして相談にこられる方が多い傾向です。
特に20代、30代の方はインターネットの恩恵を受けて育っていますから、スマホ片手に来られる方もいます。
市役所の障害福祉課で聞いてみる
福祉サービスの利用について相談にいくと「事業所見学」を促してくれます。
自治体によって「事業所ハンドブック」などを作成しているところもありますので、自宅から通いやすい場所をすすめてくれます。
自治体に教えてもらったという相談者も多いです。
行政が教えてくれると情報の信頼性も高いですよね。
【要注意】就労移行支援事業所の評価を気にしすぎると人生が開けない
情報収集してまとめていくことも良いですが、それは知識であって、あなたの課題を解決してくれるものではありません。
以下は注意点です。
- 就労移行支援の口コミ批判は主観的で一般性がない
- 就労移行支援は無駄であると批判する方は、課題が山積み
- 就労移行支援は意味ないと言ってる方は不向き
就労移行支援の口コミ批判は主観的で一般性がない
「口コミ」サイトが生活に浸透していて、グーグル検索でも「☆評価」が分かるため指標にされることが多いです。
高評価のところは「見栄え」がよく「人気がある」と思ってしまいます。
しかし、接客業(マッサージ、診療所・病院・クリニックなど)はサービスがその場で消費されるため、良いか悪いかは受ける側による主観が大きくなります。
就労移行支援事業所には色々なタイプの利用者様がいます。
課題が蓄積されている方が、事実無根の内容を腹いせとして書き込みをしているケースも一定数存在します。
しかし、なかには本当に悪い事業所にあたってしまったという例あるかと思います。
いろんな事業所が増えていますので、口コミの評価を敏感に受け止める必要性はないと言えます。
私の事業所にも☆1があったり、業務妨害の電話があったりします。
反社会的な行動をされる方はごく一部に限っていると思いますので、とくに口コミはあてにならないと思います。
あう、あわないはご自分で判断した方が「あなた」のためと言えます。
「あう」「あわない」はご自分で判断した方が「あなた」のためと言えます。
冒頭のiPhoneの例を思い出して下さい。
人気があるといって購入しても、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。
「あなた」にあったものを選ぶ方が無駄なく、賢い選択と言えると思いますがどうでしょうか?
たしかに、自分にあったモノのほうが納得もできると思うな
私は人気だからという口コミに釣られないようにしています。
中身をみて比較検討をし、自分が気に入ったものを選ぶようにしています。
そのほうが充実感もありますよ。
就労移行支援は無駄であると批判する方は課題が山積み
前述した「口コミ」と同じで、「無駄である」という認識が強い方は課題が未解決で就職までの道のりも遠いといえます。
「無駄」であるなら利用されなければ良い話で、わざわざ関わりを持たなくても良いと考えられます。
本当に必要なひとであれば、利用価値がとても高いサービスです。
批判される方に限って、「就職ができない」「仕事が続かない」「どこに行っても人間関係が悪い」といったケースの方が多くみられます。
金銭的な事情で支援が受けられない方も一定数存在しています。
批判するようなパワーがあるなら、自分にとって有益になるよう力を使うべきです。
就労移行支援は意味ないと言ってる方は不向き
就労移行支援はすべての人に適したサービスではありません。
法律上、利用することができる権限は日本に居住しているすべての人にありますが、向き不向きもあります。
利用される前に、いずれかの考え方が必要だと思います。
就労移行支援は「学び」を得る場所ですから「意味がない」と感じてしまう方は、通所するモチベーションも下がるため不向きと言えます。
福祉があわない方は「転職エージェント」のほうが求める仕事につける可能性が早いですので、こちらも参考にされてみて
◆転職エージェントについて
【まとめ】「就労移行支援事業所」の選び方、失敗しない方法9選
いかがでしたか?
最後に就労移行支援事業所の選び方9選をおさらいしたいと思います。
- 選び方ポイント①:事業所が学べる雰囲気かどうか
- 選び方ポイント②:カリキュラムに独自性があるか
- 選び方ポイント③:利用者に配慮した環境が整っているか
- 選び方ポイント④:就職実績が見える化しているか
- 選び方ポイント⑤:お付き合い先の企業が見える化されているか
- 選び方ポイント⑥:交通費、昼食助成がある就労移行支援事業なのか
- 選び方ポイント⑦:しっかり事業所に通える距離なのか
- 選び方ポイント⑧:就職後に定着支援事業は利用できるのか?
- 選び方ポイント⑨:就職したあとの職場定着率は高いのか?
ホームページ、SNS、パンフレットなどで情報収集はできますが、実際はどうなのかは自分で確かめることが大切です。
悪い書き込み、口コミ評価は「その人の主観」です。
あなたにとってどうなのか?
自分で決める以外、方法はありません。
記事の冒頭で伝えた通り「必ず自分の目で確かめる」ことが必要です。
他人の評価を気にしすぎるあまり行動に繋げられるとすれば、自分を変えようとしているきっかけや時間など機会損失を自分で生みだしてしまっています。
限られた時間を自分の手で減らしてしまうのは、長い人生にとっても痛い出費に変わっていきます。
利用定員が決まっているため事業所見学は早めが良い
就労移行支援事業所は1日の利用定員に定めがあります。
運営法人のHPやパンフレットで確認することは必須です。
利用定員数は法律で決まっていますので、基本的に超えることはできません。
必ず確認が必要になりますので、リアルタイムな情報を得るために自らの足で見学をしなくてはなりません。
求人が出やすい時期を狙って卒業される利用者様が多いですので、時期によっては空き枠が全くでないことは普通にあります。
うわっ、知らなかった。
「またでいいや」って思っていたけど「希望通り」にいかないのかもしれないんだなぁ。
多店舗展開している事業所は見学しやすいから、時期によっては予約で埋まることがあります。
私の職場も相談者、見学者に波があるんですよ。
いちどに4人、5人もこられる場合があって、状況によってお断りせざるを得ない時があります。
就労移行支援事業所は運営職員数が組織で決められているので、私たち運営側にもキャパシティがあります。
なので、見学は思い立った時にしてしまうのが「正解」です。
リアルな話、定員以上の方が座れる座席がなかったりします。
行動しちゃったほうがモヤモヤしなくて済みますので。
えっ、そんな裏事情があったんだ。
普通に調べていても分からないことだなぁ
気軽に見学予約をしてしまうのがおすすめですよ。
「見学=必ず利用」という形にはなりませんのでご安心下さい。
体験利用をすすめられても断ってしまっていいです。
「体験したい」って言ってしまうとあとで断りにくくなりますから。
ひとまず2箇所ほど予約を入れて見学をしてみてはどうでしょうか。
なんかすっきりした説明で良かったです。
モヤモヤがはれた気がします。
まずは大手就労移行支援事業所から気軽に見学を
情報収集をしていても「あなた」の困り事は解決しません。
【初のデータ公開】あなたはどこの地域からアクセスされていますか?
この記事を閲覧される方のデータを確認すると、「都市部付近」に住まれている方が圧倒的に多いです。
今回記事で紹介をした就労移行支援事業所は都市部付近であれば事業所数が多いため見学もしやすい特徴があります。
まずは大手事業所を参考にしつつ、他の事業所と比較検討をしていきましょう。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
この記事が「あなたの人生」を変えるきっかけになれば幸いです。
最後に私の利用者さんにインタービューした記事を参考に載せますので、、迷っている方は参考にされて下さい。
▼ 予約手順について ▼
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