なんで連絡交換が禁止なのか知りたい
連絡先交換禁止って人権侵害じゃないの
そこまで利用者の自由を縛る必要があるの
こんな疑問にお答えします。
高校や大学では仲良くなかった友達と連絡交換をしてグループ内でチャットをしたり、テキストコミュニケーションを楽しむことが普通になってきました。
それは職場も同じですが、就労移行支援事業所では禁止にしているところも多くあります。
理由がわからなければ、
- 「障がい者の人権を損害している」
- 「人として扱っていない」
- 「束縛しすぎ」
といった気持ちもわくと思いますが、これには理由があるんです。
この記事では就労移行支援で連絡先交換が禁止されている理由について解説をしていきます。
論理的に説明するので必ず納得できますので、最後まで読んでいただけると幸いです。
難しいことは書いてありませんし、トラブルに発展した場合も相談方法についても解決しましたので参考にしていただけると幸いです。
元就労移行支援事業所で所長をしていました。
私の信頼性については「プロフィール」からどうぞ。
私が管理者として働いていた観点から説明するので、最後まで読むことで必ず納得することができます。
連絡先の禁止事項について多くの利用者さんに説明をしてきた実績がありますので、私の体験をベースに解決をしていきますので、最後まで宜しくお願い致します。
それでは、いきましょう。
就労移行支援で連絡先交換が禁止されている理由とは?これには利用者も驚く
以下の流れで連絡交換が禁止されている理由を解説します。
利用者同士で連絡先が交換が禁止されている理由
結論:トラブル防止が最大の理由
恋愛や利用者同士のトラブル防止
通所期間中は仲間づくりも大切ですが、事業所のなかを「職場」として考え、人間関係をうまく形成する技術を養う必要性もあります。
仕事で辞めてしまう理由の多くが「人間関係」です。
距離感を大切にしていかなければなりません。
気の合う人、気が合わない人、世の中には様々な人がいます。
例えば就労移行支援事業所で連絡先を交換してこんなことが起きたらどうでしょうか
事業所の職員の見えないところで、利用者さん同士でこじれた関係性の構築が出来上がってしまうと、最悪の場合「通所したくない」「あの人から遠ざけてもらいたい」といった感情が出てきます。
なかには病的な特性でストーカーをしてしまう方もいます。
真夜中に意味のない電話連絡をされたり、ワン切り通知があったりすればメンタルもやられてしまいます。
恋愛感情をもつこともわきまえなければなりません。
恋をしたりすることは一般的な職場であれば問題ありませんが、就労移行支援事業所は障害福祉サービスであることをわすればなりません。
訓練をして、就職する目的だけは見失わないようにしてもらいたいです。
色恋問題で就職ができないのは本末転倒となります。
就労移行支援ではlineのID交換はいいの?
結論:職員とは絶対に禁止、利用者同士も禁止にしているところがある
理由はトラブル防止
前項で説明した通りです。
とくに利用者と職員がプライベートで関係性をもってしまうことは支援者としてはあるまじき行為と言え、始末書・顛末書といった対応にもなります。
利用者さん同士でラインの交換を禁止にしている理由もプライベートのトラブル防止です。
メンタル不調、感情が不安定になると何気ないことで受け取り方が変わったりしますし、発達障害がある場合は社交辞令が分からない障害特性も考慮しなければなりません。
トラブルが起きてからでは遅いです。
入会時から連絡先を禁止にした方が健全にサービス提供ができるという狙いがあります。
就労移行支援では「いじめ」はあるのか?
結論:連絡先交換にかぎらず「いじめ」はあります。
こちらの記事からどうぞ
障害者はラインのIDを交換する権利はないのか?
結論:
「ひと」としての権利はあるが、就労移行支援事業所なかでは事業所のルールに従わなければならない。就労移行支援というサービスの目的を理解することが先決である。
連絡先交換を障がい者差別としているわけではない
健全にサービスを利用して目標を達成するためにしていることです。
- あの利用者が嫌だから通所したくない
- 色恋・恋愛問題
- ラインのグループから外された
など、これらはすべて「就職する」ことに関係がないことです。
就労移行支援事業所への通所目的が恋愛目的や彼氏・彼女探しであれば利用を控えることをおすすめします。
私の事業所はトラブル防止のため入会の段階から連絡先交換は禁止とさせてもらっていました。してしまった場合は自己責任という一文も契約書に記載があります。
卒業してから恋愛して結婚に至ったケースもありましたので、目的があるサービスのため健全に利用することが適切です。
Q&A就労移行支援で連絡先交換による苦情はどうすればいいの?
おもにこの3パターンです。
自己責任による自己解決
就労移行支援事業所の規約で「自己責任」となっていれば自分で解決しましょう。
自分が不利益を受けたということは、ルールを守らなかった自分が悪いということですからきちんと反省し、気持ちを入れ替えて就職に向けたトレーニングをしていくことが大切です。
事業所に相談する
苦情などの受付は所長さんが窓口になっている場合も多いので、相談してみるのも方法です。
面談で聞き取りがありますので、包み隠さず白状しましょう。
お互いのコミュニケーション不足でトラブルになっていた場合は話し合いの場を設けることもしなければなりませんので、大人な対応ができればと思います。
関係機関に相談する
ストーキングされたり、深夜に無言電話やワン切りなど、明らかに連絡先交換をした人からであるとするならば関係機関に相談するのも方法です。
相談支援専門員さんがついている場合は相談員やケースワーカーに入ってもらうのも手ですが、基本的には事業所が解決をすることになりますので手間はかかります。
「あなた」が事業所に伝えにくい場合、関係機関が事業所に直接連絡をしてくれますので頼ってみるのも方法です。
Q&A就労移行支援の相談窓口はどこにあるの?
結論:苦情窓口は事業所に掲示されていたり、契約書に書いてあります
契約書、重世事項説明書をしっかり確認しよう
就労移行支援の苦情関係の相談はルートが決まっていますのできちんと把握をしておきましょう。とくに細かい部分に関しては契約書より重要事項説明書にわかりやすく明記されています。
いざという時のために契約書類などは破棄せず、卒業するまで大切に保管をしておきましょう。
【まとめ】就労移行支援で連絡先交換が禁止されている理由とは?これには利用者も驚く
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
連絡先の交換禁止について理由がお分かり頂けましたでしょうか。
見た目は普通そうに見えてもコミュニケーションや関係構築に課題がある方は、連絡先交換をするとトラブルの発展するケースが高確率であります。
連絡先を聞かれた場合「断る勇気」も必要です。
推しに弱い方もいる方もいらっしゃると思いますが「ダメなものはダメ」ときっぱり言い切る「心」も大切なんです。
それが就職してからも役にたちますので、通所しながら学んで頂ければ幸いです。
利用者同士で連絡先を交換したことによる「いじめ」もあります。
「いじめ」ではないのに「いじめ」と認識してしまう利用者さんもいらっしゃいます。
自分の将来を考えることに集中しましょう。
彼氏・彼女が欲しい場合、就労移行支援を卒業した時に連絡を取り合って会っていけばいいんです。
最後の通所日に、気になる人に連絡先を渡してお別れをしましょう。
金銭不足で付き合っても「お金の問題」でデートも楽しめません。
まずは就職することを目指していきましょう。
なんか連絡先交換禁止って厳しく聞こえたけど、深い意味があったんですね。
ちょっと意外でした。
別に自由を縛っているわけじゃないんですね
その通りなんです。
別に嫌がらせでやっているわけではありませんので、そこは誤解をしないようにされてくだださい。
規模感の大きい事業所の方がやっていることはしっかりしています。
もちろん、中小規模の事業所でも良いところはありますが、ひとつの基準として大手就労移行支援事業所を視野に入れた方が就職率は高まると思いますし、運営がしっかりしているので過ごしやすいです。
就労移行支援事業所にもブランドがあります。
タブレットやパソコンを買う時もブランドを意識すると思いますが、全く知らないブランドだと「怪しい」って思いますし購買意欲も低下してしまいます。
ブランドがしっかりしている大きな法人ほど、ルールや支援方法に一貫性がありますので安心です。
なるほど。
そうなんですね。
ブランドなんてあるんですね。
最後に記事の案内をしますので参考にされて下さい。
「あなた」の行動を応援しています。
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