クローズで働いているけど辛い
就労定着支援って使えるのかなあ
就労定着支援について知りたい
こんな悩みを解決します。
Twitterをみているとクローズ就労で辛いという内容をみかけます。
経済的なご事情を抱えていたり自己実現に向けて活動されているかと思いますが、ゆくゆく健康を損ねると経済的にもダメージがいきますので、体を大切にしていくことをおすすめします。
この記事ではクローズ就労で就労定着支援が使えるか解決をします。
就労定着支援について調べている方もいるかと思いますので、制度や使い方について整理をして理解が深められるようにまとめした。
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
就労定着支援もサービス提供していますので、実体験に基づいてお伝えをしていきます。
クローズ就労で就労定着支援に興味をもつ方が増えています。
こういったサービスについては、利用前に学習することが大切ですので、この記事を参考にして頂ければ幸いです。
補足も加えましたのでお役立て下さい。
当事者向け:クローズ就労でも就労定着支援を受けよう
定着支援を受ける理由:自分自身に対する保険として考える
この思考がおすすめです。
以下の流れで解説します。
就労定着支援はクローズでも受けられる
クローズ就労でも受けることはできます。
就労の方法によって多少の差がありますので、さくっと解決します。
クローズの定着は本人中心の支援
事項で解説をしていきますが、クローズ就労はご自分の事情をオープンにしません。
定着支援は職場に対しても介入できますが、この場合は本人と面談をするようなサポートになります。
専門的な相談が受けられることを考えると「保険」という言葉の表記は分かりやすいと思います。
クローズ就労とは?
ご自分の抱えている事情(発達障害、鬱病、精神疾患など)を開示しないで働くことを「クローズ就労」と呼びます。
クローズ就労でアルバイトをしている人は多い
アルバイト転々とされている方で「クローズ就労」は非常に多いと感じます。
以下のような理由で辞めてしまう特徴がみられます。
- 1ヶ月しかもたない
- 体調を崩して辞めてしまった
- どこにいっても人間関係が悪くなる
診断がない方(つかない方)もいますし、発達障害のグレーゾーンという方もいます。
私が受けている相談でアルバイトが続かないという話は多いです。
クローズ就労で働く精神障害の人も多い
統合失調症、鬱病、双極性障害という診断がありながら「クローズ就労」をされている方もいます。
多くは軽度という診断を受けている方が多いです。しかし、実際はストレス耐性が低く、対処方法も確立できていない方が見受けられます。
そのため仕事が続かず、悩まれてしまう状況が発生していきます。
障がい者のクローズ就労は違法なのか?
「クローズ就労」は違法ではありません。
ただし、マッチングがしっかりできていない場合がほとんどです。そのため就職ができても、採用した職場やご本人が辛い形になりがちです。
昨今の採用試験では発達障害の有無を調べるためのツールも出てきているようです。
採用試験で睡眠薬等の有無について聴かれる場合もあります。職場での事故を想定しているところもありますので合理的と言えばそうですが、プライバシー的なところもあるため微妙な感じです。
「飲んでいない」と返答しても実際は問題ありません。採用後に内服が必要となってしまったことも想定されますから。
補足:オープン就労とは?
「オープン就労」は抱えているご事情を隠さずにオープンに伝えていく方法です。
- うつ病である
- 睡眠薬を飲んでいる
- メンタルクリニックに通院している
など。
書類では伏せておいて、採用面接で開示することもあります。
基本的に一般的な求人であれば公開することで驚きますので、ご自分でしっかり説明していくスキルが求められます。
障がいのある方の一般就労もオープンと言える
ハローワークにある障がい者雇用求人は「オープン就労」です。
職場も「障がい手帳」を保持した方を採用する前提で求人票を出しています。
この場合はオープンにご自分のことを伝えることが大切です。
しかし「~ができない」とマイナスなことばかり発言をしていくと、採用する側も困ってしまう場合があります。
障がい者雇用だから絶対採用というわけではありません。それなりにご自分のことを伝えていくスキルが大切となっていきます。
オープン就労は手帳なしでも良い
一般的な求人であれば必要はありません。
障がい者雇用だと必須です。
こちらの記事が参考になりますので、よろしければご参考にされて下さい。
クローズ就労のメリット、デメリット
クローズ就労の場合は以下が主です。
メリット
2つ上げられ「自分優位」に働くことが大きいです。
一般的な職業案件で働ける
クローズ就労だと就職案件はご自分の好みに合わせて選ぶことができます。
ハローワークの紹介もよいですし、indeed、タウンワーク、求人ボックスといったものを活用することができます。
様々な案件からご自分が思う案件を選ぶことができます。
自分が思ったことの実現
- パソコンのスキルを活かしたい
- カフェの店員に興味があるからやってみたい
- 大きい会社で受付の事務職として頑張ってみたい
このようにご自分が思ったことが実現できるよう、率直に行動できることが大きなメリットだといえます。
自分が思ったことを実現できることは充実感があることだといえます。
デメリット
以下の2つは大きなデメリットです。
周りに伝えられないストレス
事情を抱えているのはご自分の都合である以上、職場の関係者等に本当のことを伝えることができないストレスは計り知れないものです。
- 仕事でミスを指摘される
- 残業するように指示がある
- 負荷のかかった仕事を依頼される(一般的な内容であれば)
メンタルが不安定になっても、事情を話して仕事内容を変更するということは普通には行えません。
伝えられないストレスは自己処理をしていくしかありません。
何かあっても自己責任、職場に相談できない
周りに伝えられないストレスから様々なことが誘発されていきます。
- 遅刻してしまう
- 残業がないのに不眠となる
- 上司との人間関係が悪化する
- 任された仕事を完遂することができない
- お客様からクレームを受けてしまう
など、こういったことはすべて自己責任です。
ご事情を理由にすることができません。
どんなに辛くなっても、それはご自分の責任ということになります。
オープン就労のメリット、デメリット
オープン就労の場合は以下が主です。
メリット
待遇面が大きく、長く働ける形となります。
周りに開示ができる
- どうしよう
- バレたら困るかな
- なんか不安で仕方がない
こういった悩みがなくなります。すべてオープンにしてしまい、自分をさらけ出してしまうことで心の負担が軽くなります。
卑しいことをして隠していると、人間の心(メンタル)は不安定になりがちです。
休み、仕事量など場合によっては配慮が受けられる
一般案件の場合は職場とご本人との取り決めになりますが、障がい者雇用であれば合理的に業務配慮が行われていきます。
合理的配慮の例)
2つ以上の仕事が同時にできない方に対してであれば、
- 電話応対を外す、
- ひとつの仕事に専念させる
- 職員が付き添いながら一緒に仕事をする
といった形です。
デメリット
「給料額」や「仕事にありつけるか」という内容
職場の理解が得られなく採用に繋がりにくい
一般案件に対しての就職希望の場合、多くの職場では「障がい」「ご事情」をオープンにして採用されることは極めて稀です。
人が足りていなかったり、昔ながらの社長さんで人間味がある方でないとスムーズにいきません。
理解を得るためのハードルが大きいと言えます。
障がい者雇用だと正社員案件が少ない
昨今は法定雇用率の上昇と共に障がい者雇用案件も充実してきました。
都市部と地方で差異はありますが、正社員案件は少ない印象があります。
プログラマー、トラックの運転手、看護師など資格に特化した業種であれば案件はありますが、通常の場合は少ない印象です。
障がい者雇用で営業(正社員)もありますが、とてもスキルが高い内容です。どういう意図で、どんなスキルを期待して採用したいのか。また企業側も障がいのある方の現実を知らなければなりません。
技術職以外は給料が若干少ない
前述しましたが、資格を活かした業種(SE、看護師、トラックドライバー等)は正社員案件もあり給料が高めにされています。
一方で事務職や清掃、キッチンスタッフ等の業種は契約社員やパートといった雇用形態が多くをしめており、週3~4勤務で1日に4時間~6時間の労働として設定されている案件が多いです。
各都道府県によって最低賃金は違いますが、地方へ行ってしまうと苦しいと感じざるを得ない思います。
クローズ就労はバレるのか?手帳をもっていてもできる?
クローズ就労は、自ら公開しなければ基本的にはバレません。手帳を所持していてもクローズ就労はできます。
ただし、障害者控除等の税制優遇を活用する場合はバレる可能性あり。
手帳の活用方法について整理が必要
障がい者手帳を活用することで、税制優遇を受けることができます。障がい者控除もそのひとつで、住民税の負担が減額されます。
企業で働く場合、給料明細から住民税が天引きされるようになっていれば、バレてしまう確率が高まります。
障がい者手帳を活用することで、
- スマホ料金の割引
- NHK受信料の減免
- 高速道路の割引
など、生活面でも恩恵を受けることができます。
障がい者雇用も障がい者手帳が必須です。
クローズ就労を選択していく場合、障がい者手帳の活用について整理しておくことが大切です。
クローズ就労は「つらい」から定着支援を受けよう
クローズ就労は、全ての責任を自分で背負うことがデメリットだと言えます。
だから、就労定着支援を受けることはおすすめです。
心に安心ができる意味合いは大きい
保険的な意味合いになりますが、職場以外で専門的に相談できる相手がいると心の安定性が高まります。
心理カウンセラーとは違い、就労定着支援では実際の就労場面における具体的な話ができて、解決方法までレクチャーが受けられます。
就労定着支援を希望される利用者様は多いです。保険的な意味合いが大きく、一般的なカウンセリングとの質の違いを期待しているケースが多いです。
【まとめ】当事者向け:クローズ就労でも就労定着支援を受けよう
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
クローズ就労に加えてオープン就労についても補足をして解説を致しました。
どちらもメリット・デメリットがありますので正しく整理して客観的に捉えることが大切になります。
私が就労定着支援という制度を学んでからは、使えるサービスは使った方が楽になるという思考になりました。
就労に関するアドバイスを専門的に貰えるのは就労支援機関だけです。
心理カウンセリングとは違います。
こういったサービスを知っているか知らないかで差が大きく、苦労する度合いも変わります。
時間は有限です。
時分が満足する暮らしを目指して活動するきっかけになればと考えます。
就労定着支援は転職にも活用できますので、こちらの記事も併せてどうぞ。
知識のアップデートをおすすめします。
コメント