【思考法】働けないと発達障害を理由にしない考え方を学ぶ【最高の未来へ】

【思考法】働けない・・・と発達障害を理由にしない考え方を学ぶ【最高の未来】


この記事から学べること

  • 発達障害があっても働けている人の特徴
  • 発達障害をもっていても恋愛、結婚はできる
  • 働けない理由


私の経歴です。

  • 作業療法士10年以上
  • 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
  • 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)


障害の程度、生活背景、求める内容

すべて同じ人間は存在しません。悩み、苦しみも障害をお持ちの数だけあります。
発達障害は診断基準の明確化が進んでおり、検査キットで得られる結果がさらに裏付けされるため診察の精度が高まってきています。
そのため、「大人の発達障害」というワードが広まりをみせています。
働けないと悩まれる方がいる一方で発達障害があってもポジティブに働き、家庭を持っている方も大勢います。
発達障害だけど何で働けないのか?疑問解決のサポートをしていきます。

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働けないと発達障害を理由にしない考え方を学ぶ

発達障害でも働ける人、働けない人の違い


厚労省の統計では、平成30年度における従業員規模5人以上の事業所に雇用されている障害者数は82万1,000人。
内訳は、身体障害者が42万3,000人、知的障害者が18万9,000人、精神障害者が20万人、発達障害者が3万9,000人です。
重複障害を含めての統計値のため正確ではありませんが、多くの障害のある方が働いていることが分かります。

発達障害でも働ける人、働けない人の違い


発達障害がある方の雇用状況は、産業別でみると卸売り・小売り業、サービス業、医療福祉分野の順に多くの方が働いています。


発達障害でも働ける人、働けない人の違い

職業順では販売業、事務職、技術職というデータになっています。


発達障害でも働ける人、働けない人の違い
発達障害でも働ける人、働けない人の違い


発達障害のある方への配慮事項として

  • 短時間勤務
  • 休養配慮
  • 配置転換の人事配慮
  • 業務行程の単純化
  • 指示の工夫


といったことを施しており合理的といえます。
こういう受け入れ体制を前提としながら、働ける人、働けない人の違いについて経験をもとに深堀りします。ちょっとキツイ内容になると思いますが、「働く」ということは現実的ですので、働けないと悩んでいる方は気持ちの整理からしていきましょう。

平成 30 年度障害者雇用実態調査結果


発達障害で働けない原因:自分を高めることをしているか?

働けない原因:自分を高めることをしているか?


「働けない」「発達障害がある、ない」に関わらず心構えの問題です。
すべての職場が発達障害のある方を、完璧に受け入れる体制があるわけではありません。データを参考にすると合理的配慮は行って頂けている様子です。
しかし、問題は「質」にあって、ばらつきがあるのは致し方ありません。
キツイ言い方かも知れませんが、合理的配慮があることは事実ですから、発達障害があって働けないと考える前に、気構えとして「自分を高める」ことは必要な考え方と言えます。
発達障害の程度によって不可能なことも当然ありますが、働くために「自分を高める」という前向きな気持ちは障害があってもなくても働くために必要な考え方です。
就労に向けての本質ですから、欠如している場合は発達障害の有無に関わらず働けない原因になります。

発達障害で働けない原因:素直な心があるか無いか

働けない原因:素直な心があるか無いか


「発達障害だから働けない」ではなく、ご自分の性格について。
自分を高めるためには、新しい価値観の受け入れが欠かせません。

  • 他人や環境の受け入れをしない
  • 他者の助言を受け入れない
  • 物事の聞き分けができない

このような性格、態度は働けない原因です。
発達障害がある以前の問題で、「自分を高める」という部分に繋がっていきません。
発達障害の影響で出来ないこと、そうでないことがあります。
後ろ向きな気持ちで働けない文句ばかりを口にし、すべて病気や環境のせいにしても変わりません。
世の中のことが全て自分自身を基準に行われてはいませんよね?

例えば、

  • スーパーの開店時間
  • 電車やバスの出発時間
  • クリニックの受付時間

など、発達障害があっても、決まりやルールに合わせていませんか?
「決まり事であれば仕方ない」、自然とこんな気持ちになっているはずです。
発達障害があっても「素直に受け入れる」という謙虚な気持ちがなくては自分を高めることができなく、働けない原因になります。

発達障害で働けない原因:気持ちの自己コントロールができるか

働けない原因:気持ちの自己コントロールができるかどうか


就労後に大切となります。発達障害の有無に関わらず、働いていると「上手くいくこと」「上手くいかないこと」「体調」「気分」の波は誰にでもあります。

  • 仕事でミスをして注意を受けた
  • 仲間とうまく連携がとれなかった
  • 思うように仕事ができなかった

こういった時に体調の不安定さが重なると「仕事を辞めたい」という気持ちが一瞬脳裏を横切ると思います。

しかし、そこで辞めていてはどうにもなりません。

・次はこうしよう
・好きなことをして発散しよう
・また頑張ろう

前向きな気持ちに切り替えて自己コントロールをしながら生きていくものです。
働けないと考えている「あなた」はどうでしょうか?

発達障害の影響で、気持ちが不安定になることもあると思います。
自己コントロールはすぐにできるものではありません。
日頃から素直な心をもって自分と向き合い、生活を淡々と続けていく中で鍛錬されていきます。足りない部分は日頃から気を付けるよう努力していけば良いと思います。
「全くできない」「やる気がない」という場合は、働けない原因と言えますので改善する行動が必要です。

【働けない】思考を変えよう、発達障害の雇用年収で結婚や子育てはできる

【働けない】思考を変えよう、発達障害の雇用年収で結婚や子育てはできる

  • パートナーができ、結婚できるのか?
  • 結婚後に子育てができるのか?

「働けない」と悩みが深くなると将来についても不安に駆られると思います。
発達障害があれば余計です。それぞれ解説していきます。

発達障害だから働けないは間違い、雇用収入で安定した生活ができる

発達障害だから働けないは間違い、雇用収入で安定した生活ができる


雇用年収についてはこちらが良いデータです。

発達障害者の1ヵ月の平均賃金は、12 万7千円(超過勤務手当を除く所定内給与額は 12 万3千円) となっている。 週所定労働時間別にみると、通常(30 時間以上)の者が 16 万4千円、20 時間以上 30 時間未満の 者が7万6千円、20 時間未満の者が4万8千円となっています。

平成 30 年度障害者雇用実態調査結果


発達障害の程度によって「できる仕事」「できない仕事」があります。
平均賃金を年収換算すると152万4000円(超過勤務を除くと147万6000円)です。
就労案件もハローワークに様々あり、職場によって給料が違いますからこちらが全てではありません。発達障害の程度によりますが、「障害者年金」が適応になると月々約65000円程の収入が別で得られます。合わせてざっくり合計すると「約250万」程の年収になり、一般的な年収に近づきます。パートナーの年収にもよりますが、贅沢をしない暮らしを想定すると一般的な生活は十分可能です。

NPO法人 障害年金支援ネットワーク


しかし、障害年金が得られず、パートナーも働けない状態であるとすれば生活は厳しいと言えます。

発達障害だから「働けない=結婚できない」は間違い

発達障害だから「働けない=結婚できない」は間違い


パートナーを作ることは発達障害の有無に関わらず、出会いが人生のタイミングですので、良い出会いがあれば結婚もできます。

こんなツイートがあります。


残念ながら結婚後に離婚される方もいますし、普通に働きながら暮らしす方もいますし、人生は十人十色です。
今まで話をしてきた内容と重複しますが、「発達障害を盾にするんじゃない」という内容は大切で、「発達障害=結婚できない」ではありません。
生きていくうえで発達障害の有無に関わらず「前向きな心構え」は必要ではないでしょうか。

発達障害だから「働けない=子育てはできない」は間違い

発達障害だから「働けない=子育てはできない」は間違い


子育ても十分可能で、こちらで紹介されているマンガが分かりやすく共感できます。

https://image.itmedia.co.jp/l/im/nl/articles/1905/17/l_ms3165_190514monz1_101.jpg


発達障害の有無に関わらず子育ては難しいですが、自己嫌悪を感じながらも子供に癒される一時もあるようです。

「発達障害だから働けない」と言ってしまう「あなた」にありがちな思考

「発達障害だから働けない」と言ってしまう「あなた」にありがちな思考

  • 白黒思考
  • メリット、デメリット思考


発達障害の有無に関わらず、メリット・デメリット思考で、他人のことを受け入れられない方は交遊関係の構築に困難さがでます。
「働けない」と口ずさむ以前の問題です。結婚はタイミングでもあると思いますが、
まずは自分を高めて他人と価値観の共有ができなければ、パートナーを作ることも遠いと言えます。
結婚は相手と価値観を合わせ、歩み寄って生活を共にしますのでハードルは高いです。
交流しなくても生きていくことは可能ですから、他人との共存についてはあなたの求める価値観によります。

働けない原因を探すために必要、「発達障害の特性」について

働けない原因を探すために必要、「発達障害の特性」について


障害別に特徴がありますが、私が就労支援で関わってきたことを盛り込み、共通する部分をピックアップします。

発達障害の特性①イメージが苦手で働けない

働けない原因を探すために必要、「発達障害の特性」について


コミュニケーション問題にも関わる特性のひとつです。

具体的な行動例は以下になります。

  1. スケジュール、段取りが組めない
  2. 予測ができない
  3. 会話内容が伝わらない部分がある

イメージが苦手なため、計画立てが自然と難しい傾向になりやすいです。
視覚で具体的に示す方がイメージができるため分かりやすいはず。
聴くことも苦手傾向な特徴がありますので、イメージが苦手な部分と合わせると、会話内容が噛み合わなかったり、伝えたのによく分かっていないこともみられます。
「発達障害があるから働けない」と考えてしまう方は、働いた時のイメージはどうでしょうか?

発達障害の特性②同時処理が苦手で働けない

働けない原因を探すために必要、「発達障害の特性」について


ワーキングメモリ(記憶領域)が小さい特徴があります。
私たちは生活をしていると「~しながら~をする」ことを常に行っています。

苦手になる具体的な行動例は以下です。

  1. 話を聞きながらメモが取れない
  2. 考えながらの立ち振舞いが難しい

など

同時に実行する力が弱く、私たちが何気なく行っている内容が難しくなってしまうことがあります。
工程数が少ない作業でも「内容が難しく働けない・・・」という方は、仕事の指示を一つだけにしたり、実行する内容を段階的に出す工夫をすることで、円滑に行うことができる場合があります。
障害の程度によってワーキングメモリ量が異なり、重度の場合は工程数が少ない作業でも付き添い介助が必要になる場合があります。

発達障害の特性③働けないのは対人関係が原因、空気が読めない

働けない原因を探すために必要、「発達障害の特性」について


イメージの苦手さ、感情が読めない特徴が合わさって起こってしまう対人コミュニケーション問題です。
発達障害がある方は、就労先で人間関係に悩んで退職されるパターンが多いと思いますが、思い当たる節はありませんか?
働けない原因が人間関係にあるとすれば、振り返る必要があります。
私が相談を受けるケースは、人間関係にまつわるものが殆どです。

具体的には、

  • 言ってはいけないことに気づけない


例えば、先輩のお局さんとの雑談の中で「シワが増えましたね」「今日も若々しいですね」など容姿にまつわることを平気で言ったり、相手の会話を遮って自分の意見を主張したり、気を使わなければならないタイミングで淡白に対応したりと、場面に合わせて適切な振る舞いができない場合が散見されています。
自分を高め、素直な心で受け止めることで学習が進みますが、理解が深まらないと解決することが困難です。

「発達障害だから働けない」=「やる気」がでない?

「発達障害だからやる気がわかない」=やる気がでない?

  • やる気は持ち合わせた性格に影響

発達障害のある方でも様々な価値観の方がいます。
完全な白黒思考だとメリット、デメリットでしか考えられなく、疑問が解決できないと達成感が得られません。ゴールが分からないマラソンを永遠と行うことになるため、とても疲れます。
分かりにくいことを周りが理解をするように求めても、なかなか理解できない当事者からすれば苦痛になってしまいます。
よって、繰り返されることで、やる気がわかない人もでると考えられます。

「発達障害だから働けない」を「働ける」にするには?

「発達障害だから働けない」を「働ける」にするには?

  • 自分を知る勇気が大切

執筆している私は当事者ではないし、発達障害を持った方の苦しみは完全に分からないのかも知れません。
自分を知る恐怖、怒り、哀しみなど発達障害を受容していくことは難しいことです。
現在進行形で発達障害のある方を対象に就労支援を行っていますが、正直なところ発達障害があっても働けているのは現実です。

大切なことは「自分を知る勇気」です。

こんなツイートがあります。


自分のことを理解しようと向き合い、価値観の多様性を少しでも知って、許容範囲を広げることで新しい世界が見えてきます。
ツイートにもありますが、

❌発達障害だから働けない
⭕発達障害にしかできない

自分にあった仕事内容を見つけることで普通に働けます。

【まとめ】働けない・・・と発達障害を理由にしない考え方を学ぶ

【まとめ】働けない・・・と発達障害を理由にしない考え方を学ぶ

  • 自分の理解を深めることが近道

「発達障害だから働けない」といっても困難さはそれぞれ異なります。
自分が分からないという方は、自己分析することから始めましょう。働けない原因が見えてきます。
発達障害の診断がすでにある方は、かかりつけの病院やクリニックで担当医の助言を求めるのもいい方法です。
また、発達障害をお持ちで奮闘している方の書籍を読むとより身近に感じられる内容が共感できます。
「発達障害があって働けない、、、」と考えている方は、新しい価値観を取り入れる工夫をしてみると、良い生き方と出会えるはずです。

まずは自分を知りましょう

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