夫(会社員)、私(主婦)、息子(大学生)、
祖父(80歳)、祖母(84歳)の5人家族
祖父の認知症も進んできて、この先どうしよう。介護度2だけど、もっと重いんじゃないかな。。。
祖母も元気だけど体が弱ってきたし、もうお互い限界。この先、入所施設を考えていかないといけないけど、
どこに相談して、どういう流れになるのかよくわからないわ。。。
こんな悩みありませんか?
在宅介護で限界を迎え、いざ施設入所を考えていくと手順がよく分からないと思います。
介護施設も限られていますので、基本的にすぐの入所は難しい場合が殆どです。
施設によっては入所条件もあり、ご本人の心身機能、介護度によっては入所ができないケースもあります。
介護施設の種類、役割を理解しつつ、早めに情報収集することが大切です。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私の仕事の始まりは老人介護、認知症ケア、もともと介護施設で勤務をしていた経歴があります。
介護度が無かったり、介護度の見直しで介護認定からスタートしなければならないケースも考えられますので、今回は認定から施設申し込みまでの手順を完全解説したいと思います。
行政機関の介護保険課、居宅ケアマネージャー、福祉用具業者など多くの方と仕事をしてきた経験も付け加えます。
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介護認定が無い場合でも
下記の「施設申し込み7手順」と平行してすすめることが
大切です。
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【完全補完】要介護認定の申請は「6」手順でOK
介護保険サービスは介護度が無ければ使えません。
実費で受けられる場合もありますが、お金がいくらあっても足りなくなります。
基本的には申請の手続きが必要です。
下記の手順通りに申請していきます。
手順①:住所のある行政機関で申請
市役所、町役場などにある介護保険課の窓口に行き、申請手続きを行います。
手順②:主治医の意見書、認定調査
主治医が医学的観点で意見書を作成
主治医に依頼し、医学的観点で意見書を作成していただきます。
かかりつけのお医者様に書いていただくため、医療機関との繋がりは必須です。
認定調査員が本人、家族のところに訪問
家族や本人から生活の様子、心身機能を聞き取り、さらに動作確認をします。
調査員の主観ではなく、決められた調査項目に沿って確認をしていきます。
手順③:一時判定
- 主治医の意見書
- 調査員の調査書
この2つでコンピューター判定をします。
判断基準は全国一律です。
手順④:介護認定審査会
本当に介護サービスを利用した方がいいのか、審査されます。
手順➄:介護認定が通知される
行政が認定した介護度が表記された、被保険者書が送られてきます。
介護保険サービスが必要ない場合は、「自立」判定となります。
手順⑥:介護保険サービスを選定
居宅ケアマネージャーの選定
介護保険サービスを利用するためには、ケアマネージャーが作る「ケアプラン」が必須です。
介護保険課の窓口で紹介していただけますし、利用したい施設が決まっていれば、施設にもケアマネージャーがいますので相談してみるのも良いです。
続いて、施設選びです。
【超重要】介護施設の申し込みは「7」手順
要介護認定が無くても可能ですので、早めに動く方が吉です。
認定を待っている間、平行してすすめましょう。
手順①:大手サイトで施設を検索する
施設入所を考えていなくても、在宅介護が始まっている段階で、将来の見通しをつけることは大切です。
施設の種類にもよりますが、年単位で予約待ちになることも普通となっています。
平日に行政の窓口で相談できないケースがほとんどだと思いますので、まずは手軽にインターネットで調べましょう
自分の住まいから近くを徹底的に
入所後に洗濯物を取りに行ったり、ケアの説明や同意の書類確認のため、面会へ行くこともあります。
まずは手軽に身近な場所を以下から調べてみましょう。
【無料】で幅広く検索できます。
老人ホーム検索サイトNo.1【LIFULL介護】
引用:【LIFULL介護】
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
など、ほぼ全ての機関を網羅している全国対応の「大手検索サービス」です。
登録種類も多いですから、まずは拠点となる住所を参考に検索してみましょう。
下記のリンクから検索できます。
↓↓ 詳細は【手順②】にて解説 ↓↓
有料老人ホームの無料相談・見学は【シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内】
引用:シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内
有料老人ホーム特化、全国対応の検索サービスです。
まずはご自分のお住まいの住所を拠点として、施設検索をしてみましょう。
小規模であれば意外な場所にあったりします。
下記のリンクから検索できます。
↓↓ 詳細は【手順②】にて解説 ↓↓
手順②:大手サイトからまとめて資料請求をする
検索サイトから資料請求をし、比較検討をします。
比較項目は以下です。
入所にかかる費用
- 家賃
- 食事内容
- 施設設備
館内設備
- 居室の造り
- くつろげるスペース
- トイレ
- お風呂
楽しみ
- 食事内容
- イベント
- 行事
支援サービス
- 医療体制
- 機能訓練
- 職員の質
など、
施設の種類(サービス付き高齢者向け住宅、認知症対応型グループホーム、住宅型老人ホームなど)で提供されるサービス内容も変わってきます。
どこの施設もパンフレットで比較すると綺麗だと思いますが、
大切にしたいことは
生活のイメージが資料から思い描けるか
少しでもイメージができそうであったならば、実際の現場をみてさらにイメージを深めていきます。
ですので、いくつか資料請求をしてストックすることが大切です。
(住宅展示場などの資料請求と同じような感覚で集めていきましょう)
老人ホーム検索サイトNo.1【LIFULL介護】
【LIFULL介護】から下記の手順を踏みます。
引用:【LIFULL介護】
手順①:調べたい施設の都道府県を選択
手順②:市区町村を選択
※
路線、車での移動時間、郵便番号、など必要に応じて検索ができます。
引用:【LIFULL介護】
手順③:
費用、入所条件、医療・感染症など必要項目を入力
手順④:
施設の種類は、学習していて分かれば✔をいれます。
手順➄:
希望することがあれば「その他」項目に✔をつける。
引用:【LIFULL介護】
手順⑥:
一覧になっているため、スクロールしてをみていきます。欲しい資料の施設に✔をつけていきます。
手順⑦:
資料が欲しい施設がすべて決まったら、「資料をまとめてもらう」をクリック
引用:【LIFULL介護】
手順⑧:必須項目を入力する
手順⑨:
「下記に同意して~」をクリック、確認画面でさらにクリックをして完了です。
有料老人ホームの無料相談・見学は【シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内】
シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内 から下記の手順を踏みます。施設がわからなくても、まとめて資料が得られるのがメリットです。
引用:シニアのあんしん相談室 老人ホーム案内
引用:https://kaigo.soudan-anshin.com/step/request/step1.html
手順①:項目に沿って入力をしていきます。
引用:https://kaigo.soudan-anshin.com/step/request/step1.html
「住所」は入力ミスがないように気を付けましょう。
引用:https://kaigo.soudan-anshin.com/step/request/step1.html
手順②:入所を検討しているご家族の情報を入力していきます。
介護認定がなければ「未認定」「わからない」といった項目でも問題ありません。
認知症、物忘れについても、判断が難しければ「わからない」で問題ありません。
引用:https://kaigo.soudan-anshin.com/step/request/step1.html
手順③:病歴に「困り事」を記入してきます。
こういった部分が非常に大切で、「ニーズ」にマッチした施設を選ぶ基準となってきます。
手順④:できたら「確認画面」に進みます。
引用:https://kaigo.soudan-anshin.com/step/request/confirm.html
手順➄:
「この内容で申し込む」をクリックして送信完了。
ご自宅に資料が届くまで待ちましょう。
手順③:施設見学
比較検討をした資料請求先に連絡をして、施設見学を行います。
通常であればホームページやパンフレットからの℡で問題ありません。
60代、70代の方がかけても親切丁寧に対応していただけます。
手順④:体験入所をしてみる
いきなり「入所」ではなく、環境が自分に合うか確かめることが必要です。
それが「お試し入所」「体験入所」になります。
有料老人ホームの場合
- サービス付き住宅
- 認知症対応型グループホーム
- 住宅型有料老人ホーム
などは、株式会社など民間法人も参入して運営を行っています。
体験入所も気軽に可能ですから、お試し入所をして実際に生活をしながら職員の対応、食事の質、1日の流れなどを確かめていきます
安い単価で料金をとる場所もある
お試し入所は「無料」ではなく、安い料金を請求する法人もあります。
1泊2日のお試し入所では旅行にいくような気分となってしまいますので、3泊4日、なかには1週間試されるケースも少なくありません。
無料で寝泊りする場合でも、
- 食事代
- シーツ代
- 部屋の清掃
- 職員の人件費
など諸費用は発生しています。
これらを全て企業努力にしてしまうと、経営困難になる場合が簡単にあり得ます。
常識として「完全に無料」というわけにはいかないのが現実です。
入所希望されているご家族様の考え方にもよりますが、残りの人生を過ごす大切な場所となりますので、2~3件ほど体験するのが良いと思います。
特別養護老人ホームの場合
入所条件は「要介護認定3以上」です。
介護認定が無い場合は「入所できない」ことを覚えておきましょう。
仮に「介護度3」以上ついた場合のお試し入所の流れが以下です。
ショートステイがお試しとして活用される
体調にもよりますが、要介護認定3の状態で在宅介護は大変なものです。
在宅介護サービスのひとつに「ショートステイ(短期入所)」があります。
これは月に一週間、または二週間など一時的に施設入所をするサービスです。
介護者の「負担軽減」が主な目的です。
退所時に施設の介護職員から在宅介護の良い方法を伝えて貰えますので、在宅での困り事を事前に伝えましょう。
例えばこんな内容
- 介助しても立てなくて困る
- 自分でズボンが脱げない
- 食べこぼしが多い
- よく寝なくて困る
など、何でも受けて下さいます。
ベッドの空き状況にもよりますが、多くの施設で行っていますので、ケアマネージャーに相談し、入所を念頭に置きながら様々な施設をショートステイで利用するのも良い方法です。
手順➄:審査
希望の施設が決まったら必要書類を施設に提出します。
- 申し込み書
- 健康診断書(入所希望者)
- 保険証(入所希望者)
などです。
施設での生活が可能かどうか協議されます。
さらに
- 身元保証人
- 支払い能力
- 経済状況
などが合わせて審査されます。
特に保証人は「成年後見制度」にも関わってきますので、とても大切です。
手順⑥:面談
※手順➄と逆になったり、申し込み用紙提出後にあったり、施設によって前後します。
ここでは審査後の面談として解説します。
書類を元に詳細の聞き取りがなされます。
入所中も「ケアプラン」に沿ってサービスを受けますので、本人とご家族の希望が聴取されます。
この時点でベッドの空きがなく「待機」となっている希望者もいますので、本当に入居したいのか最終の意思確認を併せて行います。
手順⑦:契約、利用開始
- 利用契約書
- 重要事項説明書
書類の説明をうけ、署名・捺印をして利用となります。
【まとめ】介護保険サービス、介護施設の申し込み
大切なことは
- 施設利用は、必ず頭の片隅においておく
- 資料請求をして積極的な情報収集をする
在宅介護を続けていると「マイナス思考」になることもありますが、今はインターネットで手軽に誰もが情報収集できる時代です。
施設利用をすぐに考えていなくても、調べることが大切です。
住宅展示場などと同じような感覚で構いません。
資料請求をして特徴を学びましょう
施設の種類・場所によって、待機期間は年単位です。(3~4年待ちなどが普通です)
先の未来を予測することは困難な事ですが、今から動くことで負担が確実に減る日が訪れます。
できることから始めていきましょう。
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