就労移行支援ってなんだろう
就労移行支援ってサービスを知ったけど、もう少し内容を知りたい
就労移行支援について悪いことも良いことも知りたい
こんな悩みを解説します。
疑問が湧いていることは良いことだと思います。
など、こんな気持ちがあるとすれば「心」が前向きに変わっている証拠です。
情報収集しながら学んでいき、ご自分が探しているものとあっているのか、すり合わせをして頂ければと思います。
この記事は「kizuki-care.net 就労の教科書」で扱っている就労移行支援について網羅しています。
この記事は「9500文字以上」で構成されており、ボリュームがあります。
必要なところを活用して頂ければと思います。
就労移行支援の「概要」から「実際」まで深めることができる構成としました。
この記事の信頼性については運営者プロフィールをどうぞ。
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
おもに案内をしているのは就労移行支援で「制度」や「実態」については熟知している所存です。
こうやって記事にしてまとめることで、理解を確実なものへと変えており、お客様にも必要な内容を提供しています。
就労移行支援について知って頂き「あなた」の生活が変わるきっかけを掴んで頂ければ幸いです。
では、いきましょう。
就労移行支援とは?職員が分かりやすく、隠さず伝えます
この記事は以下の流れで就労移行支援について解説をしていきます。
就労移行支援とは「厚生労働省」による支援サービス
国が通知している公的なサービスで「企業への就労」を目指していくサービスをいいます。
「障害者総合支援法」の就労系サービス
こちらの図が参考になります。
- 生活していくために必要なものが「介護」
- 自立して生きていくための必要なものが「訓練」
サービスの大枠が分かれています。
就労移行支援は就労系(訓練)となっており、厚生労働省が以下の通知を出しています。
就労移行支援
一般就労等への移行に向けて、事業所内での作業等を通じた就労に必要な訓練、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための支援等を実施
■ 通所によるサービスを原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に応じ、職場実習等によるサービスを組み合わせた支援を実施
■ 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内で利用期間を設定
※ 市町村審査会の個別審査を経て、必要性が認められた場合に限り、最大1年間の更新可能
引用:厚生労働省
一般就労(企業就労とも言う)という言葉は「企業」での就職を意味しています。
就労移行支援の対象者は?
①「就職したい」という気持ちがある方
一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に合った職場への就労等が見込まれる
引用:厚生労働省
という記載があります。
基本的に自分から「働きたい」という気持ちが必要です。
②18歳以上で65歳未満
「高校」や「サポート学校」などに在学されている場合は認められません。
また、65歳からは介護保険制度が適応となりますので、制度の特性で利用ができなくなります。
③在学していない
19歳・27歳・35歳などで年齢を満たしていても、在学している場合は利用ができないのが一般的です。
※大枠は厚生労働省が定めていますが、お住まいの自治体によって対応が変わる場合があります。福祉課に問い合わせるのがおすすめです。
④働いていない方(個人事業主は不可)
就労移行支援は就労するための訓練を行うサービスです。
働いていない方が対象となります。
「個人事業主」や「他社の外部取締役」といった形で活動している方も利用はできません。
また、副業で一定の収入がある方も難しいのが現実です。
あまり出回っていない情報ですが、嘘をついて利用しても一定の収入がある時点で「税金調査」にて分かってしまいます。日本の税金調査は正確ですので、ルールを守りましょう。
⑤お住まいの自治体から許可が降りた方
利用するためには自治体の許可が必要です。厚生労働省の通知に沿ったサービスとなりますので、基本的に「働けない理由」が求められます。
最低限として医療にかかり医師からの診断書が必要となりますので、受診されていることが条件です。
就労移行支援は手帳なしでも使えるの?
手帳はあくまで生活や就職の「手段」と捉える
各種手帳の取得はご本人の意思決定によるものです。
周りから取得を促されても、自分で納得できない場合は取得しない選択もできます。
障がい者手帳のメリット、デメリットを理解したうえで取得を判断すればよいです。
生活面でいくと各種割引があります。
など、金銭面で優遇をうけるメリットは大きいと言えます。
就労移行支援は手帳なしでも使える理由については下記の記事でまとめましたので、どうぞ。
就労移行支援と就労継続支援A型・B型の違いとは?
結論:「福祉就労」か「整えて企業就労」
就労継続支援は福祉就労、支援を受けて働く
一般企業で働くことが難しい方が職員の支援を受けながら働いていきます。
抱えられているご事情によっては、雇用契約を結ぶことが難しい方もいらっしゃいますので、A型・B型で内容が分かれています。
就労移行支援は整えて一般企業への就職を目指す
就労移行支援は一般企業で働くための整えをしていく目的があります。
就労移行支援のサービス内容はこの4つ
- トレーニング
- インターン実習
- 就職活動
- 定着支援
ポイント①:就職に必要な訓練、トレーニングを行う
安定した就職が実現できない理由があると思います。
など、様々あります。
就労移行支援事業所に通所して、こういった課題を解決するためのトレーニングを受けていきます。
- 軽作業
- パソコン訓練
- グループワーク・討論
- ビジネスマナー
- マインドフルネス
- ストレスマネジメント
- コーピングリストの作成
など、就労移行支援事業所を運営する法人によりますが、スキルアップのためのプログラムを通して、安定した企業就労(一般就労)ができるようトレーニングをしていきます。
ポイント②:インターン実習を通して進路イメージを持つ
スキルアップのメニューをうけて状態が整ってきたら、次に環境を変えてトレーニングをしていきます。
就労移行支援事業所が独自で開拓している企業様にお邪魔させていただき、実際の業務を体験的に行っていきます。
一つの業種に限らず、何ヵ所か仕事を体験することで向き・不向きが見えてきます。
自分が職場に所属することになったら、この仕事は合わないかも…
こんな気持ちが少しでも沸いてくると「職業イメージ」が徐々にでかてきます。
ポイント③:支援を受けながら応募活動して就職を達成
インターン実習を経て進路イメージが固まったら、実際の求人票をみて応募活動を始めていきます。
求人票の見方、企業研究、履歴書、職務経歴書など支援を受けていきます。
面接練習はもちろんですが、面接試験の同行も行っていきます。
ポイント④:職場に定着する
就労移行支援事業所の方針によりますが、就職後は職場に定着するための6ヶ月定着支援を受けていきます。
6ヶ月間は就職後も支援を行うということですが、法人によっては行わないところもありますので確認が必要です。
就労移行支援の利用料金は?
前年度の世帯収入額で変化あり。
多くの方は無料で利用されています。
詳しくはこちらの記事で解説をしましたので、ご参考にどうぞ。
就労移行支援の申請・利用手続きの方法は?
まずは事業所見学をして相談する
サービスを利用するためにはサービスプランが必要となり、自治体の決まりに沿っていきます。
具体的な手順についてはこちらの記事で完全解説をしています。
就労移行支援のQ&A:企業ページに掲載が無い内容
他社様が公開している就労移行支援のQ&Aに記載がない内容を解説します。
就労移行支援は、アルバイトしながら利用できるのか?
基本的にはできません。
就労移行支援は公的なサービスだからです。
しかし、自治体によっては許可が降りるケースもあります。
詳しくはこちらの記事が参考になります。
就労移行支援をやめる方法は?
まずは辞める意志を通所している事業所に伝えることが必要となります。
その他にも手続きがありますが下記の記事でまとめましたので、不安が大きい方は参照下さい。
就労移行支援サービスを使っても就職できない原因は?
3つしかありません。
①、③はこちらの記事で概要が掴めます
②については、こちで深堀をしました。
就労移行支援って「ひどい」の?ネガティブ情報のまとめ
他社様が公開している就労移行支援の解説に掲載がない内容です。
「ネガティブなこと」に完全特化しました。
就労移行支援は「ひどい」のか?
ひどいと感じる理由は3つです。
- 就労移行支援を受ける段階でない
- 福祉サービスがあっていない
- 事業所選びに失敗している
詳しくはこちらの記事からどうぞ
就労移行支援は「つらい」のか?
「つらく」なってしまう悩み等について、経験を例にして「11個」まとめました。
詳細は下記の記事からどうぞ。
就労移行支援は「おかしい」のか?
おかしいと考えてしまう理由は3つあります。
- 先の未来が見えていない
- 思考に変化がなく目標が達成できない
- 意味がない支援を受けている
詳細はこちらからどうぞ。
就労移行支援は「悪質」なのか?
結論:悪質な事業所もあります
失敗しないように見分けるポイントがありますので安心。
詳しくはこちらの記事からどうぞ。
就労移行支援は「つまらない」ところなのか?
結論:通所する目的がわからなくなると「つまらない」と感じてしまう
こちらの記事で詳細の確認ができます。
就労移行支援は「金儲け」のために運営している?
結論:就労移行支援は一部の事業所で金儲けになっていることは事実
理由:利益率が高く、制度に対応するため自社独自で収益化する仕組みを持っているから
詳細はこちらからどうぞ。
就労移行支援が「あわない」場合は?
就労移行支援があわない人は以下の特徴があります
- サービスを理解しようとしない
- 休みがちになる人
- レベルが低いと見下す人
- クズだと高飛車になる
- 最悪だと豪語する人
他にも特徴がありますので、自己分析にどうぞ。
就労移行支援では「いじめ」はあるのか?
結論:「いじめ」はあります
下記の記事で事例を紹介しています。
就労移行支援の正しい選択方法とは?
厚生労働白書によると障害者自立支援法(現:障害者総合支援法)によって2006年に就労移行支援事業がスタートし、2018年(平成30年)時点では全国の事業所数は約3500か所にまでなりました。
参考:厚生労働白書
就労移行支援の基本的な選び方とは?
多くの就労移行支援事業所があるなかで、自分にとって良い選択をしていくことが大切になります。
こういった理由で選択すると、後で不満に変わってきてしまいますので注意が必要です。
ここでは選ぶポイントをまとめています。
就労移行支援の選び方について
9つのポイントで解説をしました。一部をご紹介いたいします
- ポイント①:事業所が学べる雰囲気かどうか
- ポイント②:カリキュラムに独自性があるか
- ポイント③:利用者に配慮した環境が整っているか
- ポイント④:就職実績が見える化しているか など
残りはこちらの記事からどうぞ。
就労移行支援のメリットとは?
私が働きながら客観的に感じたものが9つありますので、一部ご紹介します。
- 独自プログラムで働くための学習ができる
- エージェントより手厚いサポート【事例あり】
- 働いたあとも継続サポートが受けられる
- 利用料がほとんどのケースでかからない
残りはこちらの記事からどうぞ。
就労移行支援のデメリットとは?
私が働きながら利用者目線で感じたポイントをまとめました。
8つありますので、一部をご紹介。
- 通所しなければならない
- 事業所に所属しなければならない
- 通所期間中は収入が得られない
- 手続きが長い
残りはこちらの記事からどうぞ。
おすすめの就労移行支援事業所は?
法人規模が大きいところです。
制度改訂により、事業投資して「仕組み化できる」法人に軍配があがります。
職員の採用についても、法人規模の大きいところが有利です。
私が選んだ⑤選をこちらで確認できます。
大手の就労移行支援事業所を徹底比較
現状では就労移行支援サービスの品質が確保されるよう、国から厳しい指針が出されています。
大手の事業所は一定の「質」を持っていますので、比較して頂けると詳しく学ぶことができます。
就労移行支援事業所をランキング形式で知る
就労移行支援の概要と実際を交えながらランキング形式でまとめました。
就労移行支援事業所の口コミを参考にしたい
口コミの捉え方について解説をしています。
私の事業所にも「☆ひとつ」「harutoの批判口コミ」はありますが、就職者は出ておりますし、問い合わせも多いです。
【まとめ】就労移行支援とは?職員が分かりやすく、隠さず伝えます
ここまでお読み頂きありがとうございます。
「kizuki-care.net 就労の教科書」にカテゴライズされる「就労移行支援」について網羅的な内容としました。
知りたい情報について知れるよう、さらに拡充を図っていきたいと考えています。
私の想いはプロフィールにもある通りで、必要なサービスを利用して、自分らしい暮らしを作って頂きたいというところです。
使えるサービスは利用した方が豊かになりますが、「就労移行支援」の認知度は低いと言えます。
私なりにコンテンツを通して啓発をしていきたいと思いますので、引き続き参考にして頂けると幸いです。
就職後に利用する就労定着支援については、下記の関連記事から参考にしていただけますので、就労後の支援について知りたい方は活用されて下さい。
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