どの職場でも人間関係での躓きが多いなぁ。
5回、6回と転職を繰り返してきて、人間関係をしっかり築けたことがないし。。。
どこに就職しても、どうせ上手くいかない人生なんだ。。。
こんな風に悩んでいませんか?
人間関係が築けていない方は、どこか共通している部分があるように考えられます。
- これが確実です。
- 正解はこんな対応です。
- 完全に~が正しいです。
こういった方法論はありませんが、人間関係が上手く築けていない人のために、自分を確認すべき振り返りポイントについて解説します。
人間関係が築けていない方は、自分を見つめ直すきっかけにしていただければ幸いです。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
現在進行形で就労支援事業に従事しています。
私の勤務歴については、プロフィールをどうぞ。
仕事で悩んでいる利用者様の多くが「人間関係」で躓いている傾向です。
人間関係について振り返りをしましょう。
人間関係が築けていない原因を知って深めよう
人間関係が築けていない方が躓いている共通項目について解説します。
悩みに悩んで2ch掲示板(現:5ch)、ヤフー知恵袋、教えて!gooなどで質問される方もいますが、聞いた後の行動が何よりも大切です。
まずは、以下の観点で振り返りをしていきます。
人間関係が築けていないのは、人との距離感が保てない
私たちは人と関わりを持つときに、自然とお互いに距離感を意識します。
これは動物も同じです。
距離感について、以下は当てはまることはありませんか?
TPOをわきまえた対応ができていない
- Time(時)
- Place(場所)
- Occasion(場合)
適切な振るまいができていますか?
会話するときの場面を考えてみてください。
職場でこんなことありませんか?
会社での仕事中、まわりの仲間が忙しく真剣に仕事のやりとりをしているなか、プライベートの内容を堂々と質問してしまう
周りの雰囲気が感じ取れなければ、集団の中で自分だけが浮いてしまいます。
来客対応でこんなことありませんか?
上司と一緒に得意先のお客様の対応をしている時に、得意先の知らない上司の姿について赤裸々に語ってしまう
お得意先の上司、あなたが知ってる上司は違う人でもあります。
仕事の人付き合いは、利害関係が生じますので、仲が良くても慎重に対応することが求められます。
打ち合わせ後にこんなことありませんか?
打ち合わせ終わりに、お得意先と「機会があれば飲みに行きましょう」と社交辞令で言われたのにも関わらず、本気で日付を告げて合わせようとしている。
人付き合いを円滑にすすめるために行われる言葉が「社交辞令」です。
空気が読めなければ何でも本気にしてしまいがちで、相手も困ってしまいます。
これらが良い事例か分かりませんが、空気を読んで状況に合わせた発言をしたり、周りに合わせるという能力は、円滑で深い、長期的な人間関係を形成していくうえで欠かせません。
あなたはいかがでしょうか?
人間関係が築けていない原因になっていませんか?
パーソナルスペースが分からない
「パーソナルスペース」とは他人に入られたくない領域を示します。
他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア、個体距離、対人距離とも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある。
引用:wiki
例えばこんな会話があります。
まゆみ先輩、お疲れ様です。
マツダさん、お疲れ様。週末だから沢山お客さんも来たね。
まゆみ先輩、今日は週末だから飲みに行くんですか?
うーん、考えてはいるけど、、、
まぁ良い感じにリフレッシュできればいいよね。
「いちのせ水産」に飲み行くんですか?
うーん、どうだろうね^^;
もしかして彼氏とデートですか?
想像に任せるね^^;
彼氏って年上ですか、年下ですか?
マツダさんはどうなの^^;?
そんなことよりまゆみ先輩のこと教えて下さいよ!
マツダさん、まゆみ先輩による極端なやり取りを解説をしていくと、
①:マツダさんが飲みに行くのか質問した所から「想像に任せる」と切り返して、まゆみ先輩は詮索を避ける雰囲気を出している
②:まゆみ先輩の事情をわきまえず、マツダさんは彼氏のことに踏み込んでいる
③:まゆみ先輩はプライベートのことは話をしたくないから、強制的にマツダさんに切り返している
④:マツダさんはまゆみ先輩のことを考えず、答えたくないところをさらに質問
これは「パーソナルスペースが近い」です。
相手が嫌がっている部分に踏み込み過ぎている点が問題で、まゆみ先輩はマツダさんを不快に感じています。
人によって抱く感情は様々ですが、どういった様子か距離感をみながら質問をしていくことが大切です。
押しっぱなしではなく引いてみることも時には必要です。
誰もが「パーソナルスペース」をもっており、踏み込まれ過ぎると不快になる部分があります。
不快感が強まると人間関係の構築には至りませんので、関係性が築けていない原因となります。
人間関係が築けていないのは、協調性が無く身勝手だから
行動が合わせられない
全部、自分の意見を貫こうとする
自己主張することは社会人として大切なことですが、世の中には自分という人間は一人しかいません。
あなたのことを理解しているかたは、母親や父親、兄弟かも知れません。
それ以外は他人です。
自分以外の方がいて、世界が、世の中が成り立っています。
自分だけでは世界はまわりません。
新しい価値観も作れません。
生きている以上、家族以外の方と上手く生きることは避けられませんから、少しでも合わせるという考え方は大切です。
相手に合わせられないと距離感が縮まりませんので、関係性はもちろん、信頼関係も築けていないと言えます。
「マイナス発言」や「ネガティブ思考」で人間関係がより築けていない
あなたが会社員だとして、仕事をしていて話しかけやすいのはどっちですか?
間違いなく「2」ですよね?
悪口ばかり言い続けている人の回りは近寄りにくいと思います。
失敗したことも真摯に受け止め、前向きに対応してくれる上司の方が相談もしやすいです。
もし、あなたが同僚や上司の悪口ばかりであれば、仲間は自然とあなたから離れていきます。
あなたの「マイナス発言」や「ネガティブ思考」は、関係性が築けていない要因と言えます。
気遣いがなく人間関係が築けていない
相手の事を考えない
協調性がないことに繋がる内容ですが、相手の意見や気持ちを取り入れないスタンスでは、関係性を育むことは難しいです。
自分だけではなく、相手からも発言や意見を求めるために、あえて自分のことは控えめに伝えて意見を聞き、自分の意見と擦り合わせる作業は関係性を作る作業として大切です。
相手の発言を全て否定してしまうばかりでは、何も得られません。
気遣いをしながらやりとりすることで、相手のことを受け入れながら関係性を構築することに繋がります。
「気遣い=相手のことを考える」ということですから、最低限の気遣いがなければ信頼関係はできませんし、親密な関係性の構築はハードルは上がります。
人間関係が「築けていない」ことから脱するための改善策
人間関係を少しでも築いていきたい、そんなお気持ちがある方に向けて改善策をまとめました。
人間関係が築けていないという負の感情をコントロールする
- マイナスでネガティブな思考を少なくする
- 被害的に悪い方向に考えないようコントロールする
文句を言ったり、相手のことを否定したり、自分に自信が無いような言動であれば、あなたと関係性を持ちたいと思う方は誰もいません。
近づきたくない気持ちが強まります。
関係性を構築するには、相手と自分の距離感が近くなければできません。
前向きに相手を受け入れるスタンスで心のコントロールをしていきましょう。
マイナスに考えるのではなく、プラスに捉える。
まずは自分の生活から見直しましょう。
こんな風に言葉を変えるだけで、捉え方は変化します。
「人間関係が築けていない」ではなく「築く努力」をする
「できない」ばかりでは解決まで辿り着けません。
会社であれば「できない」発言ばかりしている部下に仕事を任せたくありませんし、上司や同僚からの信用が失われます。
「まともな会社じゃない」と「あなた」が逆ギレしている場合ではありません。
なので、関係性を築く努力をしてみましょう。
まずは「受け入れ」から。
まわりや相手を受け入れる気持ちを大切にしましょう
心の許容量、キャパシティをあげることが近道になります。
相手のことを受け入れることがストレスになっていませんか?
自分で戒めを作ると、それが壁となり自分を苦しめてしまうことに繋がります。
何でもいいです。
まずは新しい価値観を取り入れてみてはどうでしょうか。
本を読んで偉人の行動を真似したり、身近な友人の生活を参考に取り入れてみる事から始めるとやり易いです。
難易度は一番優しいところから。
人間関係が築けていない自分を変えるための表出術
受け入れた内容を発信する方法、表出について日頃の対応方法を変えてみましょう。
人間関係の構築にはコミュニケーションを受信し、処理して表出することが求められます。
大切なポイントが以下です。
人によってコロコロ自分を変えない
人によってコロコロ自分を変えて表出をすると、回りは本当のあなたが何なのか分からなくなり、あなたとの距離感を縮めにくくなます。
本当の自分をさらけ出すことが怖い方もいますが、正直な自分で人前に立つことで、本当のあなたが周りに伝わります。
【まとめ】人間関係が築けていない原因を知って深めよう
「人間関係が築けていない」のではなく、少しでも築けるように言動や思考を変える工夫が求められます。
大切なことは自分の行動を振り返ることです。
すぐに自分を変えることはなかなかできないものですから、「変える」のではなく新しい価値観を入れて「アップデート」することから始めると、気づかないうちに価値観が変化していきます。
まずは新しいことに目を向けてみましょう。
人間関係が築けていない原因はそもそも器質によるものか?
もし、息苦しさが解消できなければ発達障害、感情障害など病的思考も視野にいれて、自分のことを調べてみましょう。
脳機能(レントゲンなどで目に見えない部分)に原因があることも完全否定はできません。
簡単な質問検査で手軽にできるサイトも増えていますので、まずは調べ、近くのクリニックなど医療機関を利用する方向性にしても良いかもしれません。
⏬ 発達障害の関連記事はこちら ⏬
コメント