障害者雇用ってエージェントもあるのかなぁ
障害者雇用って選べる仕事が少なくて困る
障害者雇用ってどうやって探していけばいいんだろう
こんな疑問を解決していきます。
障害者雇用にもエージェントがありますが、私たちが一般的にテレビCM等でみかけるような知名度にはなっていません。
それが「障害者雇用でもエージェントが使えるのか…」という疑問になります。
この記事では「障害者雇用のエージェント」についてまとめていきます。
どんなエージェントがあるのか知ることができますので、就職活動の参考にすることが可能です。
小林玄人(ハルト)
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私は現在進行形で就労支援に関わっている職員です。
障害者雇用にも専門のエージェントがあり、私が支援している利用者様も利用されています。
現場で目の当たりにしていますので、実体験を交ぜながら解説をしていきたいと思います。
障がい者雇用専門のエージェント、使ってみよう
以下に沿ってまとめていきます。
転職エージェントと就労移行支援の違い
結論:マッチングと福祉的支援
エージェントは障害者雇用の求人を専門に扱う
希望の職種と「あなた」のニーズを繋げるマッチングに重きをおきます。
例えば以下です。
就労支援とマッチングの違い
就労支援は福祉施設で実労働をしながら支援をうける「B型・A型」、学習に重きをおいた「移行支援」があります。
「マッチング」は「組み合わせる」ことです。
利用者の「仕事ニーズ」「求める人材」をつなぐということです。
障害者雇用専門のエージェント
ここでは5つ取り上げます。
利用者さんが検索していたり、実際に活用していたものです。
DIエージェント
経歴や障害情報に基づいたキャリア診断により選べる求人種類、年収相場、活動開始時期等の情報を提供しています。
同法人内では就労移行支援、放課後等デイサービスの運営も行っていますが、沿革をみていくと閉所されていることも分かります。多店舗展開をしておりませんので、福祉的な事業所展開については力を入れずに人材紹介をメインとした事業展開をしています。参考:株式会社D&I_沿革
障害者専門のdodaチャレンジ
運営会社:株式会社パーソルチャレンジ
- 個人向けサービス:dodaチャレンジ、IT分野Neuro Dive、就労移行支援事業ミラトレ
- 障害者の転職エージェントとして歴史あり
- 就労移行支援事業所は首都圏中心に10店舗以上展開
- 実績No.1:多様な職種あり
- 大規模な障害者の転職サービス
「障害者雇用を成功させる」をミッションに企業活動をしています。
人材マッチングがうまくいかない場合は、同法人内で運営している就労移行支援事業所を通して、目的にあった就労が可能となるようにサービスが提供されています。
atGPエージェント
運営会社:株式会社ゼネラルパートナーズ
- 求人数トップクラス
- 首都圏中心に障害特化型の就労移行支援事業所を開設し、ITスキルにプログラムを提供するatGPジョブトレIT・Webも展開
- 大手企業への紹介実績あり
- 展開しているエージェントによって質を分けている
- 障害者雇用が学べる
障害者雇用を成功させるためのサービスを提供しています。
パーソルチャレンジと似ていますが、ITや障害別の特化型支援が特徴です。
HPでは大手企業への転職実績の確認ができます。
エージェントが複数あり、ニーズに合わせた選択ができるようになっています。
ウェブサーナ・精神障害で検索
運営会社:株式会社イフ
- 会社を設立して30年
- 障害者雇用に特化したエージェント運営
- 業界初となる情報誌Sana(サーナ)を発行
- Sana(サーナ)をブランドとしてサービス展開
障害者雇用エージェント業界ではとても古く、歴史があります。
Sana(サーナ)というブランドを確立しており、エージェントを調べると必ずヒットしてくると思います。
ランスタッドチャレンジド・障害者雇用
よく求人検索で見かけるのがランスタッドです。
indeedや求人ボックスなど大手サイトでは名前が必ずといっていいほど入っています。
ランスタッドのオフィスでも障害者雇用の募集をしていたり、他企業と繋ぐエージェント業務を行っています。
HPに社名公開求人がありますので、応募先の社名が気になる方は一覧からご覧いただけます。
発達障害におすすめなエージェントは?
以下2つです。
理由:福祉サービス分野にも力をいれているから。
すでに自分の「強み」がよく分かっている方にはおすすめのエージェントです。
私の事業所の利用者様はよくつかっていました。
dodaチャレンジ
就労移行支援事業所ミラトレを、都市部中心に10店舗以上展開しており、ITに特化した就労移行支援事業所Neuro Diveも開講しています。
エージェントに加えて、時代にあわせた訓練事業も展開しており、企業ニーズをしっかり捉えることができます。
エージェント運営専門の法人より、ランクは上だと言えます。
独自で企業開拓を行っておりますので、登録して求人チェックしていくこともおすすめです。
atGPエージェント
パーソルチャレンジと似ていますが、こちらはIT分野に力をいれているイメージです。
就労移行支援事業所は特化型で、首都圏を中心に展開しています。
事務系やIT関連のコースもあります。
IT分野の求人が欲しい企業との仲立ちとして機能していますので、パソコン関連が自分の強みとして分かっている場合はおすすめです。
など、様々な案件をみていき、スキルが活かせそうな職場とマッチングできるメリットがあります。
障害者の転職エージェントは地方でもいいのか?
結論:
- エージェントの地方案件は充実していない
- 大手企業の掲載のみで職種や内容も限定的
- 地方はハローワークが強い
ハローワークの方が案件は揃っている
首都圏を中心とした案件は「エージェントの方が強い」イメージです。
なぜなら、都市部に大企業が本社や関連会社を構えるからです。
地元の中小企業は基本的にハローワークがパイプとなりますので、公的機関がおすすめです。
案件数だけをみていくならば、地方都市はハローワークの方が充実しています。
地方都市・都市部の両方をみていると地方はハローワークの方が案件も整っている印象です。
障害者雇用のエージェントは新卒でもいいのか?
結論:
- 新卒でもOK
- ただし、社会人として基本的なマナーは身につけた方がよい
障害者雇用は区別なし
障がいの程度による配慮はありますが、基本的な以下の部分は同じです。
- 給料
- 勤務時間
- 処遇
給料は経験年数に応じる企業もあるかと思いますが、社会性に関してはその人の基盤となります。
「障がい・病気」云々ではありませんので、個人の経験値で差が出てきます。
利用者様をみていて感じることですが、35歳で大学生のような発言をされている方もいます。支援をしていて障害以前の問題として感じます。
精神障害者の求人サイトはどこを使えばいい?
以下の3つです。就職を達成した利用者が実際に使っていましたのでおすすめします。
ウェブサーナ
障害者雇用専門のエージェントで、業界の老舗です。
エージェントに特化していますので、案件数は豊富にあります。
企業説明会の情報や区役所・市役所関係の求人もあり、質で考えるとハローワークの障害者雇用枠に近い印象です。
こちらから検索できます。
dodaチャレンジ
前述しましたので、説明は割愛します。
こちらからご確認下さい
atGPエージェント
同じく前述しましてので、説明は割愛します。
こちらからご確認下さい。
【まとめ】障がい者雇用専門のエージェント、使ってみよう
障害者雇用専門のエージェント
発達障害におすすめなエージェント
精神障害者の求人サイト
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
障害者雇用専門のエージェントは、就労移行支援事業所では教えてくれないところもあります。
事業所からの情報も大切ですが、ご自分で行動して案件を開拓していくこともできます。
各エージェントは、就労移行支援事業所に通いながらでも利用可能です。
また、エージェントから就労移行支援の利用を提案された場合でも、系列法人のサービスであればスムーズです。
dodaチャレンジ
➤ 就労移行支援事業所「パーソルチャレンジ・ミラトレ」を運営
アットジーピー【atGP】
➤ 就労移行支援事業所「【atGPジョブトレ】」を運営
この2つは「エージェント機能」と「福祉的支援」の両方で進めることができるのでメリットがあると言えます。
まずは活用してみることが大切です。
「あなた」の活動を応援いたします。
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