今の私はこんな具合です。
- 人が怖くて働けない
- 人間関係が怖い
- 職場が怖い
- 変に気を使ってしまう
- 仕事に行こうとすると過呼吸になる
どうすればいいんだろう。。。
一生働けないのかも。
人が怖いから働けない、こんな疑問を解決していきます。
対人恐怖が強く、買い物や外出など生活を最低限営むために必要なことが困難であるようなら、心療内科等、メンタルクリニックの受診が濃厚です。
メンタル系の症状に直結する感情は、脳機能である神経伝達物が関わっており、機能低下や不足によって様々な症状が引き起こされます。
- 極度の緊張感
- 制御できない苛立ち
- 人が怖い
- 不安な気持ちが消えない
など、周りに相談してみると
- だらしがない
- しっかりしないから
- 情けない
- 気持ちの問題
などの返答で、理解が得られにくいことが多いのでは?
「人が怖いから働けない」が続くとあなたの周りに壁が沢山できてしまいます。
引きこもり生活が続くと、どんどん時間が経過し、あなたも、あなたを支えて下さる方も徐々に年齢を重ねていきます。
両親は、あなたより先に他界してしまいます。
働けないあなたはどうしますか?
これが「8040問題」と言われています。
自分の理解を深めながら「働けない」の出口が見えるよう解説しますので、必要なところはお役立て下さい。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
就労支援の現場でも対人恐怖の方は多いです。
実体験を絡めて解説します。
人が怖い、働けないと思うあなたの思考や行動パターン
人が怖いと感じる場面はそれぞれ異なりますが、概ね共通する場面を取り上げました。
ご自分の状況と併せて考える材料になればと思います。
人が怖い、特に出来上がった人の輪が怖くて働けない
こんな風に考えていませんか?
- 過去の嫌な出来事を思い出してしまう
- 嫌われたくない、傷つきたくない
- 相手からよく思われたい
友達関係、職場、近所関係など生活していると、多かれ少なかれ関係性が生まれ、人の輪が自然と出来上がります。相手がどういう人なのか知るために何気もない会話をしていきます。コミュニケーションをとって関係性を深める中で、良い人、悪い人というい言われ方をしていきますが、明確な定義はありません。
人の輪が怖い方の思考はいくつかありますが、
共通することは、
「枠にはめて完璧を目指していませんか?」
こういう考え方が自然とあなたのストレスになっています。
人が怖いから変に気を使ってしまい働けない
こんな風に考えていませんか?
- 必ず愛想よく接しないといけない
- 何かあれば自分が不利になる
- 害がこないように避けたい
自分が疲れてしまいます。
「怖い」の根底にある気持ちは何でしょうか?
過去の嫌な体験が思い出されたりするのが多いのかも知れませんが、相手を受け入れる心のキャパシティはいかがでしょうか?
心の許容量が少ないと相手を受け入れる基準が大きくなり、受け入れられるスペースが少なくなります。
基準からずれると大きなストレスになってしまいます。
人が怖い、人間関係を考えると働けないです
こんな風に考えていませんか?
- 人との摩擦を避けたい
- 必ず良好な関係性を築いていた
- ほかの人と合わせられないのが嫌だ
自分と同じ人間は誰ひとり存在しません。
DNAや生物学になる部分もありますので深堀は避けますが、過去に辛い体験から尻込みする気持ちは誰にでもあります。
自分と同じ能力、全く同じ価値観の人間同士で構成される世界であれば丸く収まりますが、新しい価値観が全く生まれない寂しい世界になります。
自分とは価値観の違う人間がいるから様々なものが生まれるのです。
人が怖い、周りに置いていかれる不安が強く働けない
こんな風に考えていませんか?
- 「自分だけ」になってしまう
- 輪から外れてしまうのが怖い
- みんなと同じではないから嫌だ
まわりの安心感がなくなることで、自分が不安定になる状態です。周りと違うことを実行して浮いてしまい、不安になることは誰にでもあります。正解のないものだと余計に感じてしまいます。○か×の価値観で図れないものが沢山ありますから、あなたの考えに自信を持つことが大切です。周りが○か×でしか判断できなければ、それだけの器ということです。
あなたが違う視点で捉えることができれば、人生を歩んでいくにあたり、強みが増えます。
人が怖い、虐められていた過去を思い出すから働けない
こんなことを思い出しませんか?
- 陰口を言われた
- 自分だけ嫌っている態度
- 避けられてる
過去に嫌な体験をしていると、フラッシュバックして体調不良になる方も多いと思います。思い出したことを全力で拒否することは本能的な正当防衛ですから問題ありません。
大切なことは、思い出したあとの対処法です。事項で症状について綴りましたので、自己分析をしていき対処方法を模索しましょう。
【要注意】人が怖い、働けないという考えが強くて起こる症状
「人が怖い」という状態が続くことで起こる症状を解説します。
相談支援を通して様々な悩みを聞いていますが、以下のような症状はかなり疲弊されている状態が強いと言えます。
振り返ってみましょう。
人が怖いから仕事で辛い思いが嫌だ、だから働けないという外出拒否傾向
【危険信号】
☑ 外に出られない
☑ 人と会いたくない
心が疲弊していると、引きこもりたい気持ちは誰にでもあります。
好きなことを興じて気分転換し、リフレッシュができたことで、また日常に戻ります。
しかし、何日も過ごして転換が図れない状態だと危険信号です。
心は可逆性ですので、一定のストレスを受けても元の形に戻ろうとする機能があります。
ここまでになると、自己解決は良い方向に向きません。
ネットで調べるより、医療機関への受診が吉といえます。
働けない症状、人が怖いと思い過ぎて起こる過呼吸やパニック発作
【危険信号】
☑ 過呼吸
☑ 胸が苦しい
☑ 動悸
☑ 吐き気
☑ 火照り感
などの身体症状
人間の脳には感情を司る「扁桃体」という部分があり、自律神経と関係性をもっています。恐怖心の高まりに応じて症状が出るのは、このためです。
ストレスが過剰にかかることで、扁桃体が過剰に反応してしまうことも研究で解ってきています。症状が出ている場合は「我慢」や「気合いで解決」といったことはできません。
自己解決も困難ですので、医療機関に相談することが良い解決方法です。
引用:生理学研究所
https://www.nips.ac.jp/sp/release/2016/07/post_322.html
人前で極度に緊張して人が怖いと考えすぎ、働けないという思考になる
【危険信号】
☑ 思考の切り替えと行動が繋がらない
☑ 脳裏にこびりつき、すぐ思い出してしまう
人が怖い感情から緊張感が極端に高くなる方もいます。極度になると震えが止まらなかったり、足がすくんで動けない等も起こります。
自分の意思に反して症状が出ることは、抑えが効きません。解決を試みると、余計にパニックを助長して焦ってしまい、それがさらに症状を助長させます。
意思に反して起こる症状はコントロールが効きませんので、危険信号と言えます。
働けない思考、職場以外は大丈夫だけど職場だと極端に人が怖い
【危険信号】
☑ 職場の近くまで行くと体調不良
☑ 仕事の日になると動けない、起きられない
☑ 平日は何事も億劫で、落ち込みが激しい
新型うつ病の特徴にも似た症状で、仕事になると極度に体調不良になる状態です。
- 働けない
- 駄目だ
- 絶対無理
といった負の感情が強力で、過去のストレス体験が強く結びついて引き起こされます。
自分でどうにもできない場合は、医師に相談する必要性が高いと言えます。
必要があれば、カウンセラーによるカウセリングも処方となる場合も考えられます。
人が怖いから働けない、症状があっても働けるのか?
あなたが気にしてしまう思考、危険信号を伴いながらの就労について解説します。
結論、「働けます」
働けない要員を分析し、人が怖い自分でも可能な環境を模索
- 不調になるサインをみつける
- 環境要因を徹底的にみつける
具体的にどんな場面で起こるのか検証をしていきます。極端に具合が悪くなるようなことは行わないようにしながら、思い込みではなく本当に変化が起こるのかを見極めます。
例えば、
駅の入り口まで歩いていったけど、改札口までは人が怖くて行けなかった。
それ以上進もうとすると息苦しくなった。
この場合の検証は
①その時の時間帯は?
- 平日の朝、夕方のラッシュ
- 平日の穏やかな日中
- 休日の朝
②目的があるとどうなのか?
- 頼まれごとをされれば行けるのか
- 改札先のお店で土産を買う
時間帯によって人通りが変わる場所なら時間を変えて再検証します。また、「電車に乗らないといけない」のではなく、「駅構内で買い物をする」ならどうなのか。
「乗らないといけない」という思考が問題なのかも考えられます。
検証、分析は解決のため、非常に大切です。
働くための「自分ノート」、情報を貯める
自分の特徴をノートにまとめます。
ノートに手書き、パソコンのWordソフト、スマホのメモ帳、何でもいいです。
分かっている自分を整理していきます。
こんな項目があると便利です。
- 性格
- 長所
- 短所
- 不調のサイン(どんな場所、どんな時、どんな状況、どのくらい)
- 不調を軽減させる手段
- 不調を回復させる手段
- ストレス解消方法
働くためにも繋がりますので、自己分析は重要と言えます。
これらを元に医療機関を頼ると明確な対応方法が掲示されたり、相手にも伝わりやすいです。
人が怖いから働けないという考え方を柔軟にしていく
- 心の許容範囲を広げる
- 一度、受け入れる工夫を
考え方の狭さが、自然とストレスを引き起こしている要因になります。
「~ができなければダメ」
「絶対にできない」
「自分には無理」
といった内容は完全に新しい価値観をシャットダウンしている行為です。
心にダメージを負わないようにしている防衛機能でもあると思いますが、少しだけでも価値観が変わると余裕が生まれてきます。
無理に取り入れるのではなく「少し」が鍵です。
価値感を広げるために、本を読んだり、TwitterなどのSNSを使って自分と同じような方の体験を調べるのも手段です。
【まとめ】人が怖い、働けないと思うあなたの思考や今後の行動を徹底解説
- 振り返り
- 分析
- 検証
自分を振り返り、どんな時に症状がどれくらい表れるのかを分析し、実際に本当なのか要因を探るべく検証していくことが大切です。
絶対にダメ、全くできない、受け入れない
許容しないことはストレスを余計に強くしている反面があることを忘れず、自己分析をしながらベストな環境について模索を続けていくことが求められます。
働けない状態なら福祉サービスで人が怖いと感じる自分を改善
医療機関を受診して、処方薬を内服しながら生活を続けていき、症状や価値感を変えることが難しい場合は、福祉サービスの利用もひとつの手段で、状況を目まぐるしく変える出口になります。
人が怖い状態が続き、働けない期間が長期化すると、あなたにとってのデメリットが増えるばかりです。
福祉サービスについては下記の記事に詳細をまとめましたので、全く知らない方も学べます。
行動すれば未来は変わります。
「あなた」を応援します。
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