40代、50代から在宅介護をしている人も多いけど「ホント」大変。
老人向けの宅配弁当の話しも聞くけど「いいの?」
年寄りからすれば、「弁当」って聞くと「高い」「美味しくない」っていいそうだけどなぁ。。。
こんな疑問を解決します。
「老人向け宅配弁当」で検索をすると宅配弁当がいっぱい見つかりますが、何がいいのか選びにくいのも確かです。
ランキング形式だと商品は分かりやすいですが、介護者の生活までを見据えた内容があればよりイメージしやすくないですか?
使えるサービスを使わないで今の生活を継続していくことで、得られるメリットは少ないはずです。
介護負担のある生活はお互いにとって悪いことばかりです。
厚生労働省の発表では、食事の準備は在宅介護のなかでも介護負担が大きくなっています。
この記事では「宅配弁当」を使い、生活まで見据えた内容をお届けします。
以下の5つの項目に当てはまる方は、メリットが得られます。
宅配弁当を使うことで、介護者はメリハリがある生活を、介護されるお婆ちゃん、お爺ちゃんもハリがある生活に変わります。
2020年の春頃から新型コロナウイルスの流行によって、健康志向やお家時間の需要が高まってきています。
宅配弁当に限らず、食材の宅配やトレーニング食の宅配、お店で食べる料理セットなど多岐に渡っています。
宅配して食べることの敷居も下がってきていますので、この機会に宅配弁当について知りましょう。
執筆者の経歴
- 作業療法士10年以上
- 勤務歴(病院・介護施設・児童支援・就労支援)
- 現在は就労支援に従事(障害のある方のリクルート)
私の仕事の始まりは「老人介護」です。
この記事の信頼性については、私のプロフィールをどうぞ。
会社に転職した時に宅配弁当の事業に関わったことがありますので、経験を織り交ぜていきたいと思います。
※ 記事を閲覧する場合の注意点 ※
この記事は文字が多く長めです。
1万字を超えているため、
時々ですが「執筆者アイコン」等を交えながら、最後まで読み切れるようにしています。
変な感じですが、ご了承下さいませ。
老人向けの宅配弁当で在宅介護にメリハリをつける方法
結論:
- お婆ちゃん(お爺ちゃん)が、自宅にいる場合は「昼食」を必ず宅配弁当にする
- または、デイサービスを利用している場合は「夕食」を必ず宅配弁当にする
宅配弁当というサービスをしっかり理解しながら、うまく使うのが鍵です。
「宅配弁当」という言葉は「商品」でもあります。
商品を活用した「生活」を伝えたいのが、この記事の目的です。
以下について、参考にどうぞ。
- そもそも老人の宅配弁当とは?
- 宅食は高齢者世帯、在宅介護を救う
- 老人の宅配弁当にあるメリット、デメリットとは?
- 高齢者の宅配弁当は冷凍なのか?
- 【検討すべき】老人向け宅配弁当ランキング
- セブンイレブンもはじめているセブンミール
- 宅配弁当を利用した介護者の一日の流れ【参考にどうぞ】
- 老人の食事は宅配で問題なし
- 【まとめ】老人向けの宅配弁当で在宅介護にメリハリをつける方法
そもそも老人の宅配弁当とは?
宅配弁当は文字の通り「お弁当のデリバリーサービス」です。
「宅配弁当」と「仕出し」の違いは?
「仕出し弁当」という言葉もありますが、宅配弁当との明確な区別はないようです。
仕出しの意味は以下です。
1.(工夫して)作り出すこと。新工夫。
2.注文によって料理を作り届けること。出前。
引用先:グーグル検索 仕出しとは
イメージにはなりますが「仕出し」のほうが冠婚葬祭など特別な場合に利用するのが高いイメージです。
一方、宅配弁当は
こんなイメージが強めです。
宅食は高齢者世帯、在宅介護を救う
宅食がサービスとして認知されてきたのはここ10年ぐらいです。
宅配弁当は確実に生活へ浸透しています。
宅食事業は右肩上がりで拡大をしている
とても伸びている市場です。
資料を引用すると以下の通り。
地域包括ケアシステムを補完・充実していくためには、介護保険等の社会保険制度や公的サービスに加え、ボランティアや住民主体の活動等である「互助」、市場サービス購入等である「自助」を充実していく必要がある。
○特に「自助」においては、高齢者や家族のニーズを踏まえて、自費で購入する保険外サービスがより拡充され、高齢者やその家族からみて豊富なサービスの選択肢が提供されることへの期待は大きい。
○このように保険外サービスへの期待や潜在的な成長可能性の大きさに対し、現在、事業・ビジネスとして広く普及・定着しているサービスはまだまだ不足しているのが実態である。
引用先:配食事業の動向等について
2025年には4人に1人が75歳の高齢者となる試算をしており、解決の糸口としてインフラの整備がされている最中です。
これから選択肢が増え続けるため「必要なサービスは使うべき」であると国がメッセージを出しています。
施設に準じた栄養管理を在宅で
在宅介護でも栄養管理は大切です。
東京都医師会はフレイル予防を呼びかけています。
フレイルとは「健康な方でも年齢を重ねると感じる虚弱」をいいます。
しっかり食べて必要な運動を行う予防が大切で、健康的に暮らすことに繋ります。
老人の宅配弁当にあるメリット、デメリットとは?
メリット、デメリットについては以下です。
老人の宅配弁当で得られる4つのメリット
メリットは4つとしました。
私が配食事業に携わっていたことを参考にあげてみました。
安否確認
宅配弁当を「手渡し」にしているところが多く、家族が留守中であったり、高齢者の単身世帯、老老世帯の場合は安否確認をしてくれます。
メーカーによっては容器の回収をしているところもあります。
いつも空の容器を用意してくれているのに、今日は玄関に出ていない。
どうしたんだろう?
何かあったの?
こんなふうに、お弁当の空容器だけでもサインを汲み取ることができます。
食事は生活から離せないものですから、宅配弁当を持ってきたついでに安否確認をしてくれるサービスは家族も安心できます。
食事を用意する手間が省ける
宅配弁当にすると食事の準備はしなくてもいいですから、介護負担は大きく減ります。
多くの宅配弁当事業者は「おかず弁当」を主力商品としているところが多いです。(後述します)
「お米」は一般家庭であれば家族分をまとめて炊いたりします。
高齢者でもごはんの硬さが家族と一緒であれば、別で用意をする必要がありません。
「お粥」であればレトルトを用意した方が、手間を考えると断然コスパはいいです。
業者によっては「ごはん」を別で注文可能としているところもありますし、「お弁当」スタイルで提供しているところもあります。
お米の硬さが気になり、用意の手間を省きたい方は「お弁当」スタイルがよさそうです。
「おかず」に限っては、
- 食べやすさ
- 本人の志向
- 体調に合わせた献立
これらを日々考えるだけでも介護負担の占める割合は大きいです。
食材選び、味付け、健康などを総合的に考えると、「おかず」の用意は負担が大きいです。
手間が省けると生活に余裕が生まれます。
そのまま食べられる、もしくは電子レンジで温める
後述しますが、宅配弁当は商品による特徴があります。
そのまま食べられるものは、宅配後にそのまま食べられます。
また、電子レンジで「温め料理」をするものもあります。
温めることで出来たてに近い食事が楽しめます。
冷えたとしても、途中で温めることで「温かい食事」になるのが宅配弁当の良いところです。
冷めた「ごはん」より、温かい食事の方がおいしいですよね。
電子レンジで温めて食べられるのは、お弁当ならではのメリットです。
在宅生活の場合、電子レンジだけ使えれば生活できる
理学療法士、作業療法士などリハビリのセラピスト目線で在宅復帰を考えた場合、宅配弁当+電子レンジだけで生活に必要な「食事」は完結できます。
電子レンジを使える能力だけ確保できれば「ある程度の一人暮らし暮らしも可能になる」という発想がもてます。
温めて食べられるという手軽さは、現代ならではものです。
老人の宅配弁当で感じる4つのデメリット
若干重複する点もありますが、こちらの4つに絞りました。
出費がかかる
ご自分で調理しない分、購入しなければならないので出費はかかります。
大きな借金を抱えていたり、経済的な余裕が得られないなど諸事情がある方は利用が難しいところ。
基本的には「実費サービス」です。
補助金等はお住まいになっている自治体によって様々ですので、いちど調べてみることをおすすめします。
受給できる場合は積極的に利用してもいいですね。
残すと勿体ない
宅配弁当はパッケージで「商品」が決まっています。
「おかずの●●を少なめに」といったオーダーは厳しいのが現状です。
ごはんは「小盛り」「少なめ」対応ができるケースが殆どです。
高齢になると食が細くなる方もいるため「お弁当の量が多すぎる」という訴えをされる方もいます。
食べきれなく残してしまうと「残飯」として勿体ないと感じてしまいます。
家族が食べるなどすればいいのですが、良し悪しが分かれます。
好みでない物は食べにくい
前述したことに関連するのですが、個別の細かいオーダーは難しい部分が多いのが現状です。
製品が決まっていますので、以下のような内容は難しいと思ったほうがいいです。
好みで無いものは残飯にも繋がりますので、こだわる場合は宅配弁当は魅力的でないかもしれません。
高齢者特有の価値観で受けいれにくい場合がある
冒頭で「宅配弁当は大衆向け」という説明をしましたが、高齢者にとっては高級品となってしまうことが多いです。
物で溢れている現代ですが、貧しい戦後時代を体験されている方からすると宅配弁当は高級品という考え方になります。
「お年寄りは物を大切にしすぎる」という理由は、時代背景があってこその考え方です。
ですので、価値観が合わなければ受け入れ難い場合があります。
この点については、高齢者に向けた説明ポイントを後述したいと思います。
高齢者の宅配弁当は冷凍なのか?
回答:すべて冷凍弁当ではありません。
冷凍だけではなく「チルドタイプ」もある
「チルド商品」はコンビニでも見かけることができます。
分かりやすいのが「ごはん」と別になっている「カツ丼」「麻婆丼」「カレーライス」などです。
セブンイレブンに良く売っているあれですね。
お昼ごはん作るのが面倒な時は、サラダをセットにして買っちゃいます。
おかずや「ごはん」は完成されていますが、食べるには冷たい状態ですので温めから食べる商品になっています。
冷凍の場合も、温めに時間はかかりますが長期期間で保存ができるメリットがあります。
宅配弁当も様々ありますので、色々なメーカーの商品を食べ比べしてみるのもいいかもしれません。
【検討すべき】老人向け宅配弁当ランキング
高齢化社会を支えるために伸びている配食市場を調査して、独自ランキングを作りましたので参考にどうぞ。
高齢者配食に特化している事業所をあつめてみました。
宅配弁当は基本的には「おかず」を集結させた商品になっています。
食べ物の栄養価は、
「ごはん < おかず」 だからです。
おすすめ①:【ワタミの宅食】手渡しを基本に、日替わりの夕食をお届け!
高齢者向けの宅配弁当事業として、「ワタミの宅食」は全国的に知名度がとても高いです。
折込チラシでみたことも多いのでは?
高齢者食宅配市場での売上シェア率が10年連続No1ということで、ネームヴァリューはとても大きいです。
経営会社は「居酒屋チェーン 和民」を運営していて有名ですし、「食」に対する信頼性はお墨付き。
宅配弁当の「手渡し」を基本としていますので、安否確認のメリットは非常に大きいです。
宅配弁当のラインナップは以下からどうぞ。(すべて「送料無料」です)
人気NO1:まごころ おかず
「ワタミの宅食」で扱っている宅配弁当のなかでも、ベーシックです。
おかずは6種類で充実しています。
日替わり5日間・7日間コース
1食あたり616円(税込み)~
日替わり3日間・2日間コース
1食あたり656円(税込み)~
最安値:まごころ手鞠(てまり)
ワタミの宅配弁当のなかで「最安値」
おかずが少ない分カロリー(kcal)も抑えめです。
沢山食べられない方に向いています。
日替わり5日間・7日間コース
1食あたり490円(税込み)~
日替わり3日間・2日間コース
1食あたり530円(税込み)~
ボリューム感:まごころダブル
主菜が2つありますので、しっかり食べる方向けの商品です。
日替わり5日間・7日間コース
1食あたり680円(税込み)~
日替わり3日間・2日間コース
1食あたり720円(税込み)~
お弁当スタイル:まごころ御膳
「ごはん」がセットになったお弁当商品です。
ごはんの硬さが家族と合わなかったり、準備が面倒な方に向いています。
(高齢者向けの硬さになっていますのでご安心下さい)
日替わり5日間・7日間コース
1食あたり580円(税込み)~
日替わり3日間・2日間コース
1食あたり620円(税込み)~
おすすめ③:メディミール
管理栄養士、看護師、理学療法士、言語聴覚士の監修による商品です。
他社との違いは、「やわらかくて食べやすい」というより徹底した栄養管理に比重が置かれています。
医師から食事制限を受けている方は、健康管理のメリットが大きく受けられます。
目的別の商品は以下です。
送料は
- 初回無料
- 2回目から800円~(税別)
カロリー制限食
1食あたり 619円~(税別)
特徴:
カロリーが240kcal(±10%)、塩分が2.5g以下
たんぱく質&塩分制限食
1食あたり 619円~(税別)
特徴:
たんぱく質10g以下、塩分2g以下、カリウム500mg以下
塩分制限食
1食あたり 619円~(税別)
特徴:
カロリー300kcal以下 塩分2g以下
おすすめ④:健康うちごはん
病院や介護施設などの業者も利用する配食サービスです。
メーカー直系のサービスのため安心感が大きいです。
お試しセットが充実していますので、自分の体に合う商品を選ぶとメリットが得られめます。
送料は「無料」、お試し商品もあります。
やわらか食
1食あたり 889円~(税込、送料込み)
特徴:
彩り・風味はそのまま、歯茎でつぶせるやわらかさ
タンパク制限食
1食あたり 943円~(税込、送料込み)
特徴:
油は最小限。
肉は脂肪の少ない部位。
旬の野菜が味わいつつエネルギー量をコントロール。
カロリー制限食
1食あたり 856円~(税込、送料込み)
特徴:
油は最小限。
肉は脂肪の少ない部位。
旬の野菜が味わいつつエネルギー量をコントロール。
塩分制限食
1食あたり 856円~(税込、送料込み)
特徴:
エネルギーや塩分、食物繊維コレステロールを配慮
糖質制限食
1食あたり 964円~(税込、送料込み)
特徴:
1包装あたりの糖質を40g以下に制限
おすすめ⑤:宅配クック123
全国展開している高齢者専門の宅配弁当サービスです。
「ワタミの宅食」と似ており、食べやすさ重視のイメージが強めです。
1食から注文ができるため割高感がありますが、使い勝手のよさが最大の特徴です。
目的別の商品は以下となっています。
普通食
1食あたり
ごはん付き 594円(税込、送料込)
おかずのみ 540円(税込、送料込)
カロリー・塩分調整食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
たんぱく・塩分調整食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
透析食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
やわらか食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
ムースセット食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
消化にやさしい食
1食あたり
ごはん付き 820円(税込、送料込)
おかずのみ 777円(税込、送料込)
おすすめ⑥:まごころ弁当
全国展開している高齢者向けの宅配弁当サービスです。
「ごはん」のセット商品が他社に比べて「割安」になっており、「ワタミの宅食」「宅配クック123」と同じ商品ラインナップが揃っています。
今回のランキングのなかでは、ダントツの最安値です。
個別でアレルギーやおかゆ、きざみ食に対応しており、会費制でない部分は「宅配クック123」と同じです。
目的別の商品は以下となっています。
送料はすべて無料です。
小町こまちサイズ小
1食あたり
ごはん+おかずセット 320円(税別)~
小町こまちサイズ大
1食あたり
ごはん+おかずセット 400円(税別)~
普通食一般のご高齢者様向け
1食あたり
ごはん+おかずセット 500円(税別)~
おかずのみ 450円(税別)~
カロリー調整食カロリー、塩分計算が必要な方向け
1食あたり
ごはん+おかずセット 650円(税別)~
おかずのみ 600円(税別)~
たんぱく調整食
1食あたり
ごはん+おかずセット 750円(税別)~
おかずのみ 700円(税別)~
ムース食
1食あたり
ごはん+おかずセット 590円(税別)~
おかずのみ 540円(税別)~
セブンイレブンもはじめている宅配弁当「セブンミール」
コンビニの最大手「セブンイレブン」も宅配弁当サービスを始めています。
「日本中どこにでもある」というイメージが強いのが「セブンイレブン」です。
商品は高齢者向けの食べやすさではありませんが、野菜や塩分調整をした宅配弁当も揃っています。
宅配弁当の切り口によいのでは?
在宅介護をされていて「宅配弁当サービス」を利用したことがないという方は、一度ためしてみるのもありです。
「セブンイレブン」は身近です。
近所にあるなら、いちばん利用しやすい宅配弁当サービスかもしれません。
自分で体験してからすすめる方が、実際に食べる方にも説明ができるのではないでしょうか?
1品注文から可能で、入会金や年会費も無料です。
テイクアウトのような感覚で試せます。
気になる方は下記のセブンミール公式ホームページからどうぞ。
宅配弁当を利用したメリハリがある介護者の一日【参考にどうぞ】
宅配弁当を利用してからの生活イメージを解説します。
冒頭でも説明しましたが、生活を伝えるのがこの記事のコンセプトです。
ここが最重要です。
宅配弁当を利用すると介護者はメリハリがある生活が送れます。
朝食の用意は心配無用、考え方を変えましょう
朝食について心配をされる方が多いですが、高齢者の朝食は質素なものです。
私の義祖母(80代)は以下です。
など、です。
このくらいの食事であれば用意する負担は少な目です。
もっと食べる方であれば、フリーズドライの味噌汁(冷凍野菜入)を足しましょう。
歯が悪い場合は「レトルトのお粥」でもよいのではないでしょうか?
宅配弁当でも朝食を用意しているところはありますが、朝食の用意だけは無理せず市販品で良いと言えます。
昼食だけ宅配弁当にすると「半日分」時間が偉える
昼食の準備をしなければ夕食までの間はフリーです。
(※生活動作の介助が必要ないことが前提ではあります)
在宅介護サービス(訪問ヘルパーなど)を利用しているのであれば、家に居ながらも時間が確保できるのではないでしょうか。
昼食に宅配弁当を導入した場合の例
(5人家族の場合)
家族構成:父(会社員)、母(主婦)、長男(高校1年)、長女(中学3年)、祖母(84歳、要介護1)
1日のスケジュール
6時00分:起床
6時30分:朝食準備(4人分作る)
7時00分:家族で朝食。祖母はレトルトのおかゆ、鮭フレーク、漬物(市販品)
8時00分:父・長男・長女は出勤、通学
8時30分:家事(洗濯、掃除など)
9時30分:訪問ヘルパー支援(着替え、トイレ誘導などの介助)
10時00分:介護者が外出
11時30分~12時00分:宅配弁当が到着。安否確認
16時00分:介護者が帰宅
17時00分:夕食の準備
宅配弁当を利用すると、こんな流れで生活を組み立てることができます。
私の義祖母はこれに近い感じです。
夕食だけ宅配弁当にした場合は、完全に時間が確保できる
こちらは、日中に「デイサービス」を利用をしていることが前提です。
週3日だけでもデイサービスを利用していれば、介護者は完全に自分の時間が確保できます。
夕食に宅配弁当を導入した場合の例
(5人家族の場合)
家族構成:父(会社員)、母(主婦)、長男(高校1年)、長女(中学3年)、祖母(84歳、要介護1)
1日のスケジュール
6時00分:起床
6時30分:朝食準備(4人分作る)
7時00分:家族で朝食。祖母はジャムを塗った食パン
8時00分:父・長男・長女は出勤、通学
8時30分:母は祖母の着替えや支度の介助
9時00分:デイサービスへ(送迎車が到着)
9時30分:自由時間
15時00分:自由時間終了
15時30分:祖母がデイサービスから帰宅
16時00分:祖母の宅配弁当が届く
17時00分:家族4人分の夕食準備
19時00分:家族で夕食。祖母は宅配弁当を温めて出す
夕食だけでも宅配弁当にすると、精神的な自由も増えませんか?
デイサービスの利用と宅配弁当を組み合わせると、自由時間は大きく確保できますので、介護者もリフレッシュをしながら生活することができます。
老人の食事は宅配で問題なし
好き嫌いが激しかったり、家族以外の作ったものを食べることに抵抗感がなければ宅配弁当で充分だと言えます。
在宅介護は終わりが見えないものです。
使えるサービスは積極的に導入することが望ましいですが、宅配弁当について理解が得られない場合が多いと思いますので、うまく説明をする方法を示したいと思います。
お婆ちゃん(お祖父ちゃん)に説明するための具体例
理解力にもよりますが、3つのポイントを伝えてみることをおすすめします。
説明①:国も後押しをしていると訴える
これが一番強力です。
私が仕事で高齢者に説明をした際は、ケースに応じて内閣総理大臣、厚生労働大臣の写真を持っていき、ネットから引っ張った文章を渡して読んでもらったりしました。
騙しているわけではありません。
納得がいく説明をしたほうが、お互いに良い関係が築けます。
国(厚生労働省)がすすめているのは事実ですから。
前述した「配食事業の動向等について」の資料も使えますので、使えるものは利用していきましょう。
説明②:宅配弁当は高級品でないと訴える
高齢者の場合、「仕出し」と勘違いされるケースもあります。
松茸、大トロ、うになど高級食材が入っている食べ物ではないと伝えましょう。
「商品写真」をもっていくのはおすすめです。
仕出しの高級弁当と宅配弁当を比べて、庶民的であることをアピールしましょう。
決して高いものでないと伝わります。
説明③:ハイカラなものを食べるのは「リフレシュ」と伝える
いつも同じものばかり食べていても、食事に張り合いがなくなってしまいます。
なので、「●●が食べたい」「▲▲を買ってきて」と頼まれ事をする時があります。
ですが、おかずの場合、スーパーで食べたいものを少量ずつ購入をすると逆に高くついてしまいます。
コスト面を考えても、たまぁに食べる宅配弁当はハイカラで変わり者です。
おかずの多い宅配弁当だと品数が増えますので、食事の満足感が高くなります。
毎日だとコストも高いですから、週3日くらいだと丁度いい感じに収まってリフレッシュもできるのではないでしょうか。
「ハイカラな味も、令和を生きるには必要だよ」
こんな一言で、背中を押してあげましょう。
【まとめ】老人向けの宅配弁当で在宅介護にメリハリをつける方法
結論:宅配弁当を利用すること
- 宅配弁当事業は2025年問題を見据えて急成長している
宅配弁当サービスは
- 安否確認サービスがある
- 温めると美味しく食べられるため、食事の手間が省ける
一方で、
- 出費、残飯、嗜好や価値観の相違といったネガティブな要素がある
宅配弁当を利用することで、
- 介護者は自由時間が増える
- 食べる側は食事に「ハリ」が得られる
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
宅配弁当を生活に取り入れることで「メリハリ」のある生活を送ることが可能です。
宅配弁当事業も右肩上がりに増えており、新型コロナウイルスの影響もあって宅配事業の需要は増えつつあります。
今回ランキング形式にした商品は用途によって選べますが、とても重要なポイントがあります。
「宅配弁当」は値段よりも、食べた時の「味わい」や「満足感」が重要
最安値の商品を選択すればそれでいい・・・というわけではありません。
私も配食事業に関わっていた時は「試食」をさせてもらっていました。
食べる方にあった「味」がいちばん重要で、さらに値段にどのくらい見合っているかだと感じます。
「あなた」もこんなことありませんか?
食事の価値観は食べる人によって異なりますので、自分にあった商品を探すことが大切です。
価格だけではありません。
なので、一度お試しをすることが重要です。
今回のランキングの店舗は少ない個数から注文ができますので、色々な宅配弁当を食べ比べしてみることが大切です。
初回に限って「送料無料」であったり、商品価格が抑えられています。
予算の問題もあると思いますが沢山注文して失敗すると、食品ロスにも繋がりかねますし、心が痛むと思います。
ひとつに決める必要はありません。
お試し商品を食べ比べしてみて、自分好みを探すのが一番おすすめです。
家族にすすめする前に、いちど自分で食べて確かめてみましょう。
お試しセットがある宅配弁当サービス
ひとつに決めず、気分によって食べ比べをしていくことで、特徴が掴めます。
何回か食べてみて、一番続けられそうな商品をお気に入りにしてみてはどうでしょうか。
宅配弁当を注文したら、ぜひ、ご自分の時間にも注目しながら在宅介護をしていただくと、生活の変化に気づくことができます。
あなたの在宅介護を応援します。
コメント